人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー ニュース 2019年8月2日

9月の日本でも活躍が期待されるパシフィック・ネーションズカップの注目選手

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

現在、パシフィック・ネーションズカップが行われているが、多くの選手がそのまま9月の日本にもやってくるはずだ。今回はパシフィック・ネーションズカップ出場国から、ワールドカップでも活躍が期待される注目選手を紹介してみたい。

※キャップ数は7月29日現在

シアレ・ピウタウ(トンガ)

生年月日:1985年10月13日
ポジション:CTB(センター)
身長185cm、体重97kg
代表キャップ:35(2011年、15年ワールドカップ出場)

かつてヤマハでプレー。突破力とキャプテンシーに長けたCTB

2012年度から2016度年までヤマハ発動機ジュビロに在籍し、54試合に出場したCTB。パワフルかつフットワークに優れた選手で突破役として活躍し、2014年度の日本選手権優勝にも貢献したこともあり、日本での知名度も高い。

ニュージーランドのオークランドでタクシー運転手の父と看護師の母の間に生まれた。ハイランダーズでトライゲッターとして活躍した後。2016年には期限付きでイングランドのワスプスにも在籍。

2011年、2105年のワールドカップではトンガ代表として予選プール全試合に出場し、現在はトンガ代表のキャプテンを務めている。ヤマハ発動機を経て、2017年からはブリストルに移籍した。愛称は「アレ」。トンガ代表として、再び日本でピウタウのプレーが見られることを楽しみにしているファンも多いはずだ。

◆10人兄弟で弟・チャールズはオールブラックスでも活躍、2013年に行われた日本代表戦にもWTBとして出場し、現在は兄と同じブリストルでプレーしている。日本にいたときは、4人の子どもも奥さんも磐田を気に入っていたという。今年の4月に最愛の妹を病気で失くすという不幸に見舞われたが、気丈にも共同キャプテンとしてトゥイッケナムで行われたバース戦に出場した。

ベン・ヴォラヴォラ(フィジー)

ベン・ヴォラヴォラ(フィジー)

生年月日:1991年1月13日
ポジション:SO(スタンドオフ)
身長/体重:191cm/96kg
代表キャップ:30(2015年ワールドカップ出場)

フィジー代表を引っ張る、ランとキックが得意な大型司令塔

7月27日の日本代表戦でも存在感を見せた190cmを超える体格を持ち、突破力に長けた大型司令塔だ。柔らかいステップ、ランも武器としており、自らトライを取る能力も高い。キックも得意で、日本代表戦では3つのコンバージョンをすべて決めた。

オーストラリアのシドニーでインド系の父親とフィジー人の母に生まれる。母方の祖父はかつてのスヴァ市長だったという。9歳でフィジーに移住するが、高校入学前に再びオーストラリアに戻り、2011年にはU20オーストラリア代表として活躍。

2013年にはワラターズで念願のスーパーラグビーデビューを果たし、フィジー代表として2015年ワールドカップメンバーに選ばれ、プール戦4試合すべてに出場した。

その後、2016年にはダン・カーターの替わりを務める司令塔として期待されクルセイダーズ(ニュージーランド)に移籍し、翌2017年には再びオーストラリアに戻りレベルズでプレー。その後はフランスに渡り、ボルドーを経て現在はラシン92に在籍する。

◆母がフィジー人で、NTTコミュニケーションズやサンウルブズでプレーし、現在は宗像サニックスに所属する、ラーボニ・ウォーレンボスアヤコとは親戚にあたるという。プライベートでは、アメリカの女優シェイリーン・ウッドリーと交際していることで大きな話題を呼んだ。また、性犯罪に立ち向かう母国フィジーの慈善団体を支援している。

ジェイミー ジェリー・タウランギ(サモア)

生年月日:1993年6月18日
ポジション:WTB(ウィング)
身長/体重:180cm/93kg
代表キャップ:5

宗像やサンウルブズでプレーした決定力の高いWTB

宗像サニックスやサンウルブズでもプレーした突破力とステップに魅力のあるWTB。ニュージーランド・オークランド出身。

両親はサモア出身だが、タウランギはニュージーランドのオークランドで生まれた。父が日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが好きで、その名にちなんで、息子にJJ(Jamie-Jerry)という名前をつけたという。

楽しそうだったからという理由で、6歳からラグビーを始めた。2009年にはデラセラカレッジに進学して、日本で行われているサニックスワールドユースでもプレーした。

その後、セントケンティガンカレッジを経て、2012年、19歳の時に家族とともにオーストラリアのブリスベンに移住。2014年にはブリスベンを本拠地とするスーパーラグビーのレッズと契約し、2016年までスーパーラグビーで12試合出場した。

そして、2016年度からは宗像サニックスでプレーし、2017年にはサンウルブズにも在籍。2017年11月、サモア代表に招集され、11月25日の対イングランド代表戦でデビューした。現在はフランスのモン・ド・マルサンでプレーする。初のワールドカップ出場を目指す。

◆激しいプレーも持ち味の1つだが、初参戦の2016年度のトップリーグでは2トライ29得点を挙げるも、危険なタックルで2度、計4試合の出場停止も経験。今後は、激しさだけでなく規律あるプレーも求められている。趣味はダンスと歌、好きな食べ物はチキンカレー、嫌いな食べ物はスイカだという。弟のマレーはラグビーリーグの選手。

AJ・マクギンティ(アメリカ)

生年月日:1990年2月26日
ポジション:SO(スタンドオフ)
身長/体重:185cm/95kg
代表キャップ:22(2015年ワールドカップ出場)

子役俳優歴もあるイケメン選手としても有名な、アメリカの司令塔

アイルランド・ダブリン生まれ。幼い頃からプロラグビー選手になるのが夢で、もちろんアイルランド代表に憧れていたが、少年時代はケガも多く、目立った選手ではなかった。

チャンスを求め、高校卒業後、ニューヨークのクラブでプレーするために渡米、その後、2012年にライフ大学でスポーツ健康科学を学ぶためジョージア州に移る。

アメリカ代表資格を得るために3年居住の条件をクリアし、2015年のパシフィック・ネーションズカップで初めてアメリカ代表候補としてスコッド入りし、サモア代表戦でデビュー。続く日本代表戦にも出場し、3試合で44得点の活躍を見せ、そのままワールドカップでも3試合に出場して25得点を挙げた。

ワールドカップ終了後にアイルランドに戻り、コナートでプレーし、クラブのPro D2での初優勝に貢献した後、2016年からはイングランドのセール・シャークスでプレーしている。2018年はケガのためほとんど試合に出られなかったが、今年は回復し、2度目のワールドカップでの活躍を期している。

◆本名はAlan Leon “AJ” McGinty で、パブリックスクールの校長を務める父親の名もアランなので、アラン・ジュニアの省略形である「AJ」と呼ばれる。幼少期は子役俳優で、14歳の時アンジェリーナ・ジョリー、コリン・ファレルらと映画「アレキサンダー」に出演したこともある。

タイラー・アードロン(カナダ)

生年月日:1991年6月16日
ポジション:NO8(ナンバーエイト)
身長/体重:193cm/110kg
代表キャップ:57(2015年ワールドカップ出場)

カナダ唯一のスーパーラグビー選手。バックファイブすべてをこなす万能FW

カナダ代表唯一のスーパーラグビープレイヤーであり、FWの中心選手である。カナダのオンタリオ州レイクフィールドの出身で、さまざまなスポーツをしていたが、バスケットボールのコーチの勧めでラグビーにのめり込んでいく。

地元のクラブでプレーし、アマチュア選手の多いカナダで大学を卒業してからもラグビーを続けるつもりはなかった。しかし、2011年ワールドカップでカナダ代表の選外となり、ロースクール進学をやめてラグビーに専念することを決意した。

2013年にヨーロッパに渡り、ウェールズのオスプリーズでプレーする。2015年のワールドカップはキャプテンとしてカナダを牽引したが、ケガのため2試合の出場に終わった。

2018年、日本代表のキャプテンのリーチ マイケルがチーフスを退団したため、ニュージーランドのチーフスと契約。2シーズンで27試合に出場する活躍を見せて、2021年まで契約を延長。プロラグビー選手として成功したカナダのスターは、今大会もカナダ代表のスキッパーとして挑む。

◆少年時代はスポーツ万能で、バレーボール、バスケットボール、ラクロス、ホッケーとなんでもこなしていた。趣味は鹿狩りとヨガだ。

TEXT:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ