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1921年の初対戦以来、約100年にわたる戦史で、過去3度しかなかった劇的決着を迎えた。
南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)2019」の第2節、ニュージーランド代表×南アフリカ代表が7月27日(土)、ニュージーランド(NZ)のウェストパック・スタジアム(ウェリントン)で行われた。
今秋のワールドカップ日本大会で共にプールBに入っている両軍は、今回が98度目の対戦。
世界的にも注目を集めるワールドカップ前哨戦で、両軍は先週の開幕節から先発12人を変えてきた。
南アフリカの先発15人は、1軍の陣容。
FLシヤ・コリシ主将を怪我で欠くが、HOマルコム・マークス、SOハンドレ・ポラードら現状の主力が並んだ。
一方のオールブラックスは、司令塔にSO2番手のリッチー・モウンガ、フルバックにSO1番手のボーデン・バリットを配置する布陣だった。
2018年大会では南アフリカが第4節、敵地で2点差勝利(36-34)。すると今度はニュージーランドが第6節、こちらも敵地で2点差の勝利(32-30)。
まさに実力拮抗のライバルは、序盤からロースコアの熱闘を繰り広げた。
司令塔を任されたNZ代表のSOモウンガは、序盤では安定性に欠いた。
南アフリカは積極的にSOモウンガにプレッシャーをかけ、序盤だけでキックを2度チャージダウン。安定性に寄与できなかった。
一方でNZのFBバリットはキックゲーム、ハイボール処理で高精度。
しかしNZは序盤に自陣で反則、敵陣ではハンドリングエラーを重ね、南アフリカはSOハンドレ・ポラードによる前半3、10分にPG(ペナルティゴール)で6点を奪った。
しかし両軍通じて最初のトライはNZだった。
前半36分、南アフリカは敵陣でのアタックでボールロスト。ターンオーバーが起こり、直後にNZが右展開。
ロングパスを受けたFBバリットが快足を飛ばして右スミを突破し、フォローしていたCTBグッドヒューが右中間にトライ。
序盤からミスが続いて不調だったが、ターンオーバーから一気に獲り切ったNZ。FBバリットのゴールも成功し、7-6と逆転に成功した。
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