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◆サモア×トンガ
◆「パシフィック・ネーションズカップ2019」/7月27日(土)/アピア・パーク(サモア、アピア)
◆日本がW杯プールAで対戦のサモア、PNC第2戦の相手トンガが大会初戦で激突。
環太平洋6か国が参加する「パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2019」が7月27日(土)に開幕する。 6か国(日本、フィジー、アメリカ、カナダ、トンガ、サモア)が2つのプールに分かれ、他プールと総当たりを行い、勝ち点により各プールの1位を決定する。
PNCは2006年の大会創設から貴重な国際舞台となり、'13年からはカナダ、アメリカが参戦。
今年は2か月後のワールドカップ日本大会へ向けた調整、セレクションの場となっており、いやが上にも注目度は高い。プール戦の組み分けは以下の通りだ。
●プールA フィジー/アメリカ/トンガ
●プールB 日本/カナダ/サモア
日本が釜石鵜住居復興スタジアムでフィジーと対戦する7月27日に、サモアの首都アピアでは、世界ランキング16位(※7月25日時点)のサモアが、13位のトンガを迎え撃つ。
東京都の約1.3倍の国土に約20万人が住むサモアは、国内には首都のあるウポル島と、サバイイ島にまたがるリーグ「スーパー9」もあり、近年は強化が進んでいる。
そのスーパー9から、ニュージーランド出身のスティーブ・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)は21歳のPRアロファアガ・サオらを抜擢するなどしているが、主力の多くは海外プロリーグに所属する。
6月下旬に発表されたスコッド33人では、PRポール・アロ=エミール(スタッド・フランセ/TOP14)、CTBレイ・リーロー(カーディフ・ブルース/PRO14)、FBアシー・トゥアラ(ノーサンプトン・セインツ/プレミアシップ)などだ。
彼らはシーズン終了の5、6月まで拘束されることも。実際にノーサンプトンのFBトゥアラは5月25日のプレミアシップ準決勝に先発している。
代表候補が今年2月から本格始動している日本、スーパーラグビーでの代表強化に成功しているアルゼンチンなどとは比ぶべくもない。
準備期間が少ないため、ルール改正もあったスクラム、ラインアウトの攻守といった集団プレーの精度は、現時点では比較的高くないだろう。
ただアタックに関しては、即興的なスキルが噛み合った時の波状攻撃が脅威であることは間違いない。
ワールドカップ日本大会でプールAの日本とサモアは10月5日(土)、愛知・豊田スタジアムで対戦する。練習時間に分のあるセットプレーなどは、日本が凌駕したい分野に違いない。
サモアの先発メンバーは本稿執筆時点で発表されていないが、上記の中心選手のほか、かつて2017年のサンウルブズでプレーしたJJタウランギは、巧みなオフロードパスから突破口を開く危険なランナーだ。
代表引退を発表したばかりの35歳のLOジョー・テコリ(トゥールーズ/フランス・TOP14)に代わる、若手の台頭も待たれる。試合前の伝統の舞い「シヴァタウ」を披露するメンバーに注目したい。
一方、伝統の戦闘舞踊「シピタウ」を見せるのがトンガだ。
ヌクアロファを首都とする人口11万人の小島であるが、日本代表のNO8アマナキ・レレイ・マフィなど世界最高クラスのラガーマンを輩出する。
トンガはPNC初戦でサモアと対戦したのち、8月3日(土)に東大阪市花園ラグビー場で日本と対戦する。ワールドカップはイングランド、アルゼンチン、フランスがいるプールCで戦う。
トンガもサモア同様に主力のほとんどが海外リーグに所属。
PNCメンバー31人のうち、8人がフランスリーグ、同じく8人がイングランドリーグ、4人がグローバル・ラピッドラグビー、3人が欧州リーグのPRO14で活動している。
本稿執筆時点でメンバーは未発表だが、そんな31人の面子は強力だ。
スーパーラグビー(SR)のチーフスでもプレーした巨漢PRベン・タメイフナ(ラシン92/仏TOP14)、初キャップとなるSRハリケーンズのLOサム・ラウシ、'15年のハイランダーズで主将としてSR初優勝に貢献したNO8ナッシー・マヌ(ベネトン/PRO14)などだ。
バックスには元ヤマハ発動機のCTBシアレ・ピウタウ(ブリストル/英プレミアシップ)、元東芝のWTB/CTBクーパ・ブーナ(バース/英プレミアシップ)の顔もある。
トンガ出身のトウケイ・タフHCは2016年からチームを強化してきた。敵将のジャクソンHCは昨年秋の就任であり、ここまでの積み重ねを見せつけたいところだ。
パシフィック・ネーションズカップ2019の「サモア×トンガ」は、7月27日(土)午前10:45からJ SPORTS 1で生中継、JSPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
日本が対戦予定の2チームは、一体どんな戦いを見せるのだろうか。
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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