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ラグビー コラム 2019年7月25日

ワールドカップ前の超弩級マッチ。ニュージーランド×南アフリカ。ザ・ラグビーチャンピオンシップ2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ニュージーランド vs. 南アフリカ

◆ニュージーランド×南アフリカ
◆「ザ・ラグビーチャンピオンシップ2019」第2節/7月27日(土)/ウエストパック・スタジアム(ニュージーランド、ウェリントン)
◆1勝同士のビッグマッチ。ワールドカップ日本大会ではプールB所属のライバル。

7月20日(土)に開幕した南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」は、1勝同士のビッグマッチを迎える。

今秋のワールドカップ(W杯)日本大会で3連覇を目指すニュージーランド代表“オールブラックス”と、昨年3月にラシー・エラスマスを新指揮官に迎えて復調している南アフリカ代表“スプリングボクス”だ。

両軍はともに開幕節で勝利。例年はホーム&アウェイのTRCだが、ワールドカップを控える今年は1回戦総当たりの全3戦。この日の勝者が大会王者となる可能性は高い。

また両雄は9月20日(金)開幕のワールドカップではプールBに所属しており、開幕翌日(21日)にいきなり横浜国際総合競技場で対戦する。まさにワールドカップの前哨戦だ。

ニュージーランドは先週の開幕節で、アルゼンチンに20-16の辛勝だった。

ホームのアルゼンチンは後半ラストプレーのラインアウトモールを防がれてしまい、29度目の挑戦でもオールブラックス戦初勝利は叶わなかった。

アルゼンチン戦の黒衣軍メンバーは、2019年のスーパーラグビー・クルセイダーズでブレイクした22歳、WTBセブ・リースなど23人中5人が初キャップ。底上げやセレクションの思惑が見えた。

南アフリカ戦のメンバー23人は、NO8キアラン・リード主将も登場するなど、先週と比べてやや“本隊”の印象もある。

ただ、SOの1番手であるボーデン・バレットがFBを務め、ハーフ団がTJペレナラとリッチー・モウンガ。いずれも同ポジションで経験豊富だが挑戦的な要素もある。

アルゼンチン戦からの先発変更は15人中12人(FW7人、BK5人)だ。

連続のスタメンはLOブロディ-・レタリック、WTBベン・スミス、FBボーデン・バレットの3人のみとなっている。

ニュージーランド代表 南アフリカ戦メンバー

【フォワード】PRジョー・ムーディ/HOコーディー・テイラー/PRオーウェン・フランクス/LOブロディ・レタリック/LOサム・ホワイトロック/FLシャノン・フリゼル/FLマット・トッド/NO8キアラン・リード

【バックス】SHペレナラ/SOリッチー・モウンガ/WTBリーコ・イオアネ/CTBソニ-ビル・ウィリアムズ/CTBジャック・グッドヒュー/WTBベン・スミス/FBボーデン・バレット

【リザーブ】デーン・コールズ/オファ・トゥウンガファシ/アンガス・タアヴァオ・マタウ/ヴァエア・フィフィタ/ダルトン・パパリィ/アーロン・スミス/アントン・リエナートブラウン/ジョージ・ブリッジ

一方、敵地に乗り込む南アフリカ。

先週はBチームとも言える編成で、オーストラリア代表“ワラビーズ”に35-17で快勝。サポートランに長ける23歳の俊足SHハーシェル・ヤンチースは、代表デビュー戦ながら2トライを挙げた。

南アフリカは今回のニュージーランド戦メンバーが主力だろう。

世界NO1フッカーのマルコム・マークス、NO8ドゥエイン・フェルミューレン、エラスマス体制となり1番手に復帰したSOハンドレ・ポラードも先発する。

先週からは先発15人中12人(FW6人、BK6人)の大幅変更。連続のスタメンはLOエベン・エツベス、FLピーター ステフ・デュトイ、WTBマカゾレ・マピンピのみ。

なお同国初の黒人主将であるFLシヤ・コリシ、そして昨季のワールドラグビー最優秀新人賞を受賞したWTBアピウ・ディアンティは怪我で欠場となっている。

南アフリカ代表 ニュージーランド戦メンバー

【フォワード】PRスティーヴン・キッツォフ/HOマルコム・マークス/PRフランス・マルハーバ/LOエベン・エツベス/LOフランコ・モスタート/FLクワッガ・スミス/FLピーター ステフ・デュトイ/NO8ドゥエイン・フェルミューレン

【バックス】SHファフ・デクラーク/SOハンドレ・ポラード/WTBマカゾレ・マピンピ/CTBダミアン・デアリエンディ/CTBルカニョ・アム/WTBチェスリン・コルビ/FBウィリー・ルルー

【リザーブ】ボンギ・ンボナンビ/テンダイ・ムタワリラ/トレバー・ニャカネ/RGスナイマン/フランソワ・ロー/ハーシェル・ヤンチース/フランソワ・ステイン/ジェシー・クリエル

南アフリカの対ニュージーランドは、過去14戦で12勝。

しかし昨年のTRC第4節では今回と似た陣容で、このウェストパック・スタジアムで36-34で勝利している。 先週のメンバーがオーストラリアに勝利したことで、今回の先発メンバーは存在感をよりアピールしたいだろう。W杯開幕は2か月後であり、低調なプレーはダメージになりかねない。

試合内容だが、もちろんW杯を目前にして、大本番同様のアタック、ラインアウトのムーブを明かすことはないだろう。

むしろ2か月後の再戦へ向けて、どんな布石を打つのか。そんな想像しながらの観戦も楽しいだろう。

南アフリカの選手では、セール・シャークス(英プレミアシップ)で活躍しているSHデクラーク、トゥールーズ(仏TOP14)で好調のWTBコルビに注目したい。

ルール改正があったスクラムも見どころになるだろう。

スクラムはセットの前段階で、フロントローが自分の頭を相手の首、肩に接触させてはいけないことになった。

相手との距離が保たれるため、ヒットの重要度がより増していく可能性がある。果たしてどんなスクラム戦が展開されるのか。

見どころが多い世界最高峰のビッグマッチ「ニュージーランド×南アフリカ」は、7月27日(土)午後4:20からJ SPORTS 3で生中継、JSPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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