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ラグビー コラム 2019年7月22日

近鉄が躍進。釜石は価値ある1勝。トップリーグカップ2019プール戦を振り返る。

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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マット・ギタウ

第4節よりサントリーサンゴリアス司令塔 マット・ギタウ

6月22日(土)に開幕した国内最高峰の戦い「トップリーグカップ2019」は、7月20日(土)にプール戦の全日程を終了し、ベスト4が出揃った。

8月4日(日)開幕のプレーオフに進出するのはサントリー、東芝、クボタ、神戸製鋼。いずれもプール戦は全勝だった(クボタの1勝は不戦勝)。

今季のトップリーグは、秋にワールドカップ日本大会が開催される影響で、2020年1月に開幕する。そのため日本代表選手以外の試合数を考慮し、ワールドカップ前の6月~8月に大会が設けられた。

今大会の特徴はトップリーグ(TL)、トップチャレンジリーグ(TCL)による史上初の合同大会であること。

出場辞退のトヨタ自動車をのぞくTLの15チームに加え、TCLの8チームの計23チームが参加。4組に分かれ、1回戦総当たりを行ってきた。

それではTCLチームの躍進もあったプール戦を振り返ろう。

【プールA】
1位 サントリー:勝点24(5勝0敗)
2位 パナソニック:勝点20(4勝1敗)
3位 Honda:勝点14(3勝2敗)
4位 日野:勝点12(2勝3敗)
5位 栗田工業:勝点4(1勝4敗)
6位 清水建設:勝点0(0勝5敗)

パナソニックとの全勝対決(第5節)を23-19で制したサントリーが首位となった。

サントリー戦のパナソニックは、トライ数では3対2で上回った。しかしサントリーは36歳の司令塔マット・ギタウが3つのPG(ペナルティーゴール)を決めて競り勝った。

4位の日野は開幕戦でパナソニックに2点差の惜敗(29-31)。最終節でもHondaに5点差(19-24)で退けられ、3位の座を奪われた。

5位には大会初勝利を懸けた清水建設との一戦に21-10で勝利した栗田工業が入っている。

【プールB】
1位 東芝:勝点23(5勝0敗)
2位 NTTコミュニケーションズ:勝点20(4勝1敗)
3位 ヤマハ発動機:勝点16(3勝2敗)
4位 NTTドコモ:勝点10(2勝3敗)
5位 宗像サニックス:勝点4(1勝4敗)
6位 九州電力:勝点1(0勝5敗)

1位は開幕節でNTTコムに7点差(31-24)、第2節でヤマハ発動機に3点差(24-21)で連勝した東芝が入った。

NTTコムは敵地でヤマハ発動機に31-19で競り勝ち、結果的に2位に入っている。

NTTドコモは2連勝後、TLチームに3連敗してしまい4位。宗像サニックスは九州電力から1勝を奪って5位となった。

立川理道

第3節よりクボタスピアーズ 立川理道

【プールC】
1位 クボタ:勝点23(5勝0敗)
2位 キヤノン:勝点20(4勝1敗)
3位 コカ・コーラ:勝点14(3勝2敗)
4位 釜石シーウェイブス:勝点9(2勝3敗)
5位 三菱重工相模原:勝点7(1勝4敗)
6位 トヨタ自動車:勝点0(0勝5敗)

全勝対決だった第4節キヤノン戦を27-21で勝利したクボタが1位となっている。キヤノンは最終節で三菱重工相模原に勝ちきり、2位をキープ。

TCLのコカ・コーラは、TLチームの三菱重工相模原に勝利(25-24)して、順位でも上回った。

同じく釜石シーウェイブスも三菱重工相模原から1勝(28-14)をもぎ取った。前半を怒濤の3連続トライで21-0で折り返すと、後半は猛攻を受けながら逃げ切った。

ワールドカップ日本大会の12開催都市のひとつである釜石。ワールドカップ前に大会2勝(1勝は不戦勝)で、4位フィニッシュを遂げた。

一方で、昨季TL昇格の三菱重工相模原は不戦勝による1勝という結果となった。2020年1月からのトップリーグで、熱烈な応援団へTL勝利を届けたい。

【プールD】
1位 神戸製鋼:勝点23(5勝0敗)
2位 近鉄:勝点19(4勝1敗)
3位 NEC:勝点14(3勝2敗)
4位 リコー:勝点12(2勝3敗)
5位 豊田自動織機:勝点4(1勝4敗)
6位 マツダ:勝点1(0勝5敗)

1位は昨季TLチャンピオンの神戸製鋼。

そして2位はTCLチームにおける大会最多勝(4勝)、最高位の近鉄だ。

日本ラグビー界の古豪は、王者・神戸製鋼に開幕節で8点差(14-22)で食いさがると、第3節からNEC(56-19)、リコー(38-26)とTLチームを撃破した。

近鉄の快進撃は11月15日開幕のTCLでも続くのか。またカップ戦を経験した他のTCLチームはどんな成長を遂げるのだろう。近鉄の躍進でTCLの注目度はより増したはずだ。

3位には、第2節でリコーとの大熱戦(7―5)を制したNECが入った。後半ロスタイム、リコーのノックオンを誘った必死のチャージは、大会名シーンとして刻まれるべきだろう。

リコーも4位にはなったが、第3節で神戸製鋼に6点差(13-19)まで迫った。5位にはマツダに第3節で競り勝った豊田自動織機が入っている。

プレーオフ対戦カード

【準決勝】
・8月4日(日)クボタ×東芝(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)
・8月4日(日)サントリー×神戸製鋼(大阪・ヤンマーフィールド長居)

【決勝】
・8月10日(土)(大阪・東大阪市花園ラグビー場)

8月4日開幕のプレーオフ準決勝は、昨季TLで総合7位のクボタと、総合11位の東芝が激突する。大阪では、昨季TL決勝と同カードであるサントリー×神戸製鋼だ。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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