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6月22日から始まったトップリーグ(以下TL)16チームとトップチャレンジリーグ8チームによるトップリーグカップ。7月19日(金)~20日(土)、プール戦の最終戦を迎える。
すでにクボタスピアーズが、プールC首位を決めており、最終節でベスト4に進出する残り3チームが決まる。
中でも注目されているのが黄色vs.青の激突だ。19日(金)、東京・秩父宮ラグビー場でプールAの全勝同士の対決、サントリーサンゴリアス(昨年度TL準優勝)とパナソニック ワイルドナイツ(昨年度TL6位)が対戦する。
この試合の勝者がプール首位となり、準決勝進出が決まる。まずはそれぞれのここまでの成績を見てみよう。
◆サントリー(総勝ち点20)
第1節 サントリー 88-5 清水建設
第2節 Honda 3-40 サントリー
第3節 サントリー 55-7 栗田工業
第4節 日野 3-39 サントリー
◆パナソニック(総勝ち点19)
第1節 パナソニック 31-29 日野
第2節 パナソニック 55-14 清水建設
第3節 パナソニック 40-7 Honda
第4節 栗田工業 10-39 パナソニック
サントリーは4試合で34トライ&失トライ2と開幕から好調。今シーズンから加入のFL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト)ジョーダン・スマイラーが4トライと気を吐いている。
一方のパナソニックは開幕戦で日野に苦戦したが、その後は安定的な強さを発揮している。
今シーズン加入したCTB(センター)ディラン・ライリーが4トライを挙げ、帝京大学出身の新人WTB(ウィング)竹山晃暉が、2トライとプレースキックで51点を挙げている。
それではサントリーからメンバーを見ていこう。キャプテンはPR(プロップ)垣永真之介が務める。
LO(ロック)にはジョー・ウィーラー、小林航の長身コンビ。FLは好調のスマイラー、ジャッカルの上手い西川征克、NO8にはオーストラリア代表キャップ26のショーン・マクマーンと豪華な布陣だ。
BK(バックス)はSH(スクラムハーフ)大越元気とオーストラリア代表キャップ103のSO(スタンドオフ)マット・ギタウがタクトを握り、WTBには塚本健太と成田秀平、FB(フルバック)にはウルフパックでも活躍した尾崎晟也が入った。
また、東海大学出身のルーキー、テビタ・タタフがベンチからのスタートとなった。
次にパナソニック。キャプテンはFL谷昌樹が務める。FW(フォワード)第1列は元オールブラックスのワイアット・クロケット、クリス・キング、そして天理大学出身のHO(フッカー)島根一磨と今シーズンから加入した選手で固めた。
LOは日本代表経験のある谷田部洸太郎、そして身長201cmの新戦力・ハミッシュ・ダルゼルが入った。
ハーフ団は日本代表やサンウルブズの経験もあるSH内田啓介、SO山沢拓也が組む。CTB(センター)陣は調子のいいライリーと、実績のあるハロルド・フォスターが組む。
そして、WTBには新人でありキッカーの竹山、FB(フルバック)はベテランの笹倉康誉が務める。また、ベンチメンバーもFL長谷川崚太、ベン・ガンターが控えており強力だ。
互いに、日本代表メンバーがいない中で、現在のベストメンバーで臨んできたといえよう。
試合のポイントは、SOギタウがコントロールするサントリーの攻撃ラグビーを、どこまでパナソニックが抑えることができるかだろう。パナソニックとしては、得意のディフェンスからのカウンターで接戦に持ち込みたい。
また、スクラムはオールブラックス71キャップのPRクロケットのいるパナソニックが有利か。ラインアウトはお互いに身長2mを超える選手がおり、HOにプレッシャーがかかるだろう。
いずれにせよトップリーグが始まって以来、ライバルとしてしのぎを削ってきた強豪同士の対決だけに、白熱することは間違いない。
勝った方がプールA首位となり、準決勝に進出する。総勝ち点で1、そして得失点で100点ほどサントリーが上回っているため、引き分けの場合はサントリーが首位となる。
トップリーグカップのプール戦の最注目試合であるサントリーvs.パナソニックは、7月19日(金)、秩父宮ラグビー場で19:30キックオフ。J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。。
8月4日、プールDの首位と準決勝で対戦するのは『アグレッシブアタッキングラグビー』を信条とするサントリーか、『堅守速攻』を武器とする『野武士軍団』のパナソニックか。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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