人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2019年7月1日

ジャガーズ快進撃止まらず!ブランビーズ圧倒し、チーム史上初の決勝進出!スーパーラグビー2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line
ジャガーズvs.ブランビーズ

▼スーパーラグビー2019/プレーオフ準決勝「ジャガーズ×ブランビーズ」
▼6月29日/エスタディオ・ホセ・アマルフィターニ(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
▼ジャガーズが情熱的なファイトで圧倒!ブランビーズはラインアウト、フィールドでミス多発。

ミラクル・ジャガーズだ!アルゼンチン代表候補が結集するスーパーラグビー(SR)チーム「ジャガーズ」が、リーグ参戦4年目で、さらなる高みに到達した。

ジャガーズは日本時間6月29日、チーム初だったプレーオフ(PO)準決勝で、地元ブエノスアイレスにブランビーズ(オーストラリア)を迎えた。

ジャガーズは今季就任のゴンサロ・ケサダHC(ヘッドコーチ)のもと、南アフリカ・カンファレンスを初の1位通過でPOへ進み、準々決勝でチーフス(NZ)に21-16で勝利していた。

一方のブランビーズも今季好調。2年目のダン・マッケラーHCが築いたオーストラリアの首都チームは、10勝6敗でレギュラーシーズンを駆け抜け、2年ぶりのPO進出を果たす。

準々決勝ではシャークス(南アフリカ)に38-13で快勝し、2004年以来3度目の優勝を視野に入れ、アルゼンチンへ乗り込んだ。

ジャガーズにとっての鬼門は反則数だったろう。

今季の反則数は177回でリーグワースト2位。反則を犯してしまうと、ラインアウトモールを最大の武器にするブランビーズが強みを発揮するところだった。

ところがこの日のジャガーズは違った。

トンネルから仲間の絶唱でピッチへ送り出されたメンバーは、ここまで平均10.4回だったペナルティ数を「6」に減らした。

またディフェンスも集中力が高く、ここまで1試合平均85%だったタックル成功率が、この日はなんと96%。好タックルのたびに起こる大歓声も力になったのだろう。

運命の一戦で、ジャガーズは開始20分で20得点を奪った。

準決勝 ジャガーズ vs. ブランビーズ ハイライト

先制トライは前半4分、元ブランビーズのSHトマス・クベリが、相手のショートパントの捕球ミスにより生まれたチャンスをものにした。7-0

前半19分には、ラインアウトモールが崩れてFW勝負となったが、稀代のハードワーカーであるLOトマス・ラヴァニニが頭から突っ込み、トライラインの先へ押さえた。20-0

ラインアウトモールが大きな武器であるブランビーズだが、この日のラインアウト成功率は81.8%と低調。さらにジャガーズは規律の乱れがなく、強みを発揮する舞台がやってこない。

しかしブランビーズは前半のオーバータイム。FW攻撃で何とかインゴールへ押さえ、13点ビハインド(7-20)に詰めて後半へ向かった。

後半3分にはスクラムを押してPKを奪取したブランビーズだが、せっかくの好機も一次攻撃目でノックオン。ジャガーズの鋭いディフェンスもあり、チグハグなアタックが続いてしまう。

一方のジャガーズは後半9分、キックモーションに入ったSOクリスチャン・リアリーファノ主将へ、FLパブロ・マテーラがタックル。

こぼれ球となり、一気呵成のカウンターからCTBマティアス・オランドがトライを決めた。27-7

ジャガーズ優勢のモメンタムは止まらない。CTBオランドは後半23分にも独走トライ。同38分、ふたたびターンオーバー直後の数秒で身長191センチのFBエミリアーノ・ボフェリがトライを奪い、勝負はあった。

ファイナルスコアは39-7。完勝劇の幕が下りると、ブエノスアイレスの夜空に祝砲の花火が上がった。

チーム史上初のSR決勝へ進出したジャガーズ。

相手は総合1位のクルセイダーズ。レギュラーシーズンの総合順位で下回るジャガーズは、今季POで初めてのアウェー戦となる。

いよいよ'19年のSR王者が決まる。

クルセイダーズの3年連続10度目の優勝か。それとも、ジャガーズの初優勝か。

運命の一大決戦は7月6日、ニュージーランドのクライストチャーチでキックオフを迎える。

スーパーラグビー2019プレーオフ準決勝(結果)

・ジャガーズ○39-7●ブランビーズ
・クルセイダーズ○30-26●ハリケーンズ

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ