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国内最高峰リーグの火蓋が切って落とされた。
社会人ラグビー・「トップリーグカップ2019」第1節の11試合が、6月22、23の両日、全国8会場で行われた。
今年のカップ戦はトップリーグ(TL)、トップチャレンジリーグ(TCL)による史上初の合同大会だ。
出場辞退のトヨタ自動車をのぞくTLの15チームと、TCLの8チームの計23チームが4組に分かれ、1回戦総当たりを行う。
そして各組1位の4強のみが決勝トーナメントに進出し、カップ王者を決めるのだ。
熱戦の舞台は、北海道から熊本までの全29会場。開催期間は6月22日から8月10日で、覇者を決める決勝戦は東大阪市花園ラグビー場で行われる。
9月20日開幕のワールドカップを控える日本代表候補選手は参加しないが、大会の強度は高い。プール戦はわずか5試合であり、一戦必勝の想いが激突するからだ。
TLレギュラーシーズンは2020年1月に開幕予定。つまりトップリーグカップ2019が唯一の年内大会であり、選手・スタッフの意気込みは十分だ。
経験の少ない若手選手にしてみれば、カップ戦は格好のアピールの場だ。同じポジションに不動の日本代表候補がいるなら、なおさら力が入っているだろう。
日本代表を狙う選手にとっても、ワールドカップ前の稀少なアピール機会。またTCLの8チームにしてみれば、最高の腕試しとなるに違いない。
それぞれの熱い想い、春から積み重ねていたハードワークをぶつける大本番――それがトップリーグカップ2019なのだ。
▼A組
サントリーサンゴリアス/パナソニック ワイルドナイツ/Honda HEAT/日野レッドドルフィンズ/栗田工業ウォーターガッシュ/清水建設ブルーシャークス
▼B組
ヤマハ発動機ジュビロ/NTTコミュニケーションズシャイニングアークス/東芝ブレイブルーパス/宗像サニックスブルース/NTTドコモレッドハリケーンズ/九州電力キューデンヴォルテクス
▼C組
トヨタ自動車ヴェルブリッツ(出場辞退)/クボタスピアーズ/キヤノンイーグルス/コカ・コーラレッドスパークス/三菱重工相模原ダイナボアーズ/釜石シーウェイブズR.F.C.
▼D組
神戸製鋼コベルコスティーラーズ/リコーブラックラムズ/NECグリーンロケッツ/豊田自動織機シャトルズ/近鉄ライナーズ/マツダブルーズーマーズ
6月23日は、東京・秩父宮でB組1試合が行われ、東芝ブレイブルーパス(昨季11位)がNTTコミュニケーションズ(昨季TL5位)を31-24で下している。
東芝はブレイクダウンでNTTコムの連続攻撃にプレッシャーをかけ、FWの猛攻やキックカウンターなどから前半4トライを奪取した。
「NTTコムさんはアタッキングのチームなので、ブレイクダウンでファイトすることが目標でした」(東芝・瀬川智広監督)
しかしNTTコムも1トライを返して7-24で前半を折り返すと、後半2分に一時退場者(シンビン)を出した東芝を攻め立てる。
NTTコムは後半4分にSO小倉順平のPG(ペナルティゴール)成功で10-24と迫ると、同11分、パナソニックから新加入のWTB山田章仁を投入。
移籍後初試合を「楽しめました」と本人談。ファーストプレーでクロスキックを捕球すると、反転してゲインする好プレー。ここからパスがつながりHO三浦嶺がトライ。17-29
じりじりと迫られる東芝。しかしSH小川高廣キャプテンは「シンビンが出たときに焦りましたが、試合中に修正できました。みんなが余裕を持っていました」。
東芝は後半26分、この日奮闘したスクラムから途中出場のコンラッドバンワイクがトライ。NTTコムは同36分にWTB石井魁が古巣・東芝からインターセプトによる独走トライを奪ったが、届かなかった。
7点差以内の敗戦によるボーナスポイント「1」は獲得したNTTコム。
今季よりBKコーチから昇格のヒュー・リースエドワードHCは「ターンオーバーが多く、自分たちのゲームができなかったことが敗因のひとつです」
「エッジのスペースを狙うことがスタイルのひとつですが、そのためにはミッドフィールドで前に進み、エッジへ行く権利を勝ち取らなければなりません。しかしそれが出来ませんでした」と敗因を語った。
東芝ブレイブルーパス 瀬川監督
一方、勝点4を手にした東芝の瀬川監督は「2017年度に監督に就任してから、開幕戦を勝つことができませんでした。4月からNTTコム戦に良いコンディションをもっていって勝ちに行く、ということでチームを作ってきました。内容に満足していませんが、接戦を落としてきた我々にとっては大きな勝利です」
またカップ戦の開催意義についても言及し、「ワールドカップの関係で(来年)1月まで空いてしまうことを考えれば、選手にとっても本気の試合ができるのは良いことです」
「今日電車で来ましたが、東芝のジャージーを着たファンの方がいて、みんな楽しみにしているんだと思いました。カップ戦を開催して頂けたことを感謝しています」と締めくくった。
「トップリーグカップ2019」第1節試合結果
【6月22日】
○ヤマハ発動機ジュビロ 62-12 九州電力キューデンヴォルテクス●(北海道・月寒)
●栗田工業ウォーターガッシュ 3-33 Honda HEAT○(埼玉・熊谷)
○パナソニック ワイルドナイツ 31-29 日野レッドドルフィンズ●(埼玉・熊谷)
○NECグリーンロケッツ 43-12 マツダブルーズーマーズ●(東京・秩父宮)
○サントリーサンゴリアス 88-5 清水建設ブルーシャークス●(東京・秩父宮)
○クボタスピアーズ 43-7 コカ・コーラレッドスパークス●(東京・江戸川)
●豊田自動織機シャトルズ 14-36 リコーブラックラムズ○(愛知・瑞穂)
○NTTドコモレッドハリケーンズ 33-5 宗像サニックスブルース●(滋賀・布引)
○神戸製鋼コベルコスティーラーズ 22-14 近鉄ライナーズ●(和歌山・紀三井寺)
【6月23日】
●トヨタ自動車ヴェルブリッツ (不戦勝) 三菱重工相模原ダイナボアーズ○(岩手・盛岡)
●釜石シーウェイブスRFC 7-55 キヤノンイーグルス○(岩手・盛岡)
●NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 24-31 東芝ブレイブルーパス(東京・秩父宮)
文/写真:多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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