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ラグビー コラム 2019年6月17日

3年連続準優勝のライオンズが──。レギュラーシーズンの最終節で明暗。スーパーラグビー2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ブルズvs.ライオンズ

◆ブルズ(南アフリカ)×ライオンズ(南アフリカ)
◆スーパーラグビー2019第18節/6月15日(土)/ロフタス・ヴァースフェルド(南アフリカ)
◆レギュラーシーズンの最終試合。PO進出決定済みのブルズが、必勝期するライオンズを圧倒。

3年連続でスーパーラグビー(SR)準優勝という戦績を誇る南アフリカ(SA)のライオンズが、最終節でまさかの展開を迎えた。

8勝7敗(勝点35)のライオンズは、現地時間6月15日、敵地プレトリアに乗り込み、7勝2分6敗(勝点36)のブルズとレギュラーシーズン最終節(第18節)を戦った。

最終節(第18節)は8枠あるプレーオフ(PO)進出争いが熾烈を極め、最終節前にPO行きの切符を手にしていたのは以下の4チームのみ。

・「クルセイダーズ」:ニュージーランド(NZ)カンファレンス1位
・「ジャガーズ」(アルゼンチン):南アフリカ・カンファレンス1位
・「ブランビーズ」:オーストラリア(AUS)カンファレンス1位
・「ハリケーンズ」(NZ):第4シード

残りの4枠を総合5位ブルズから総合12位ワラターズ(AUS)までが争う、という混戦となった。

迎えた最終節では、6月14日(金)から行われた試合の結果、シャークス(SA)とチーフス(NZ)、そしてブルズが8強入りを決めた。

残る1つの椅子は、6勝3分7敗(勝点36)のハイランダーズ(NZ)、そして勝点「1」差で追いかけるライオンズ(勝点35)が奪い合うことになった。

迎えた2019年レギュラーシーズンのラストゲーム、ブルズ×ライオンズ。

ライオンズは勝利すれば文句なしにPO進出。

負けても「7点差以内の敗戦」であればボーナスポイント「1」を加えてハイランダーズと並び、勝利数によりPO進出決定。悲願の初優勝へ、夢のつながる条件は多かったのだが──。

先制トライは電撃的なノーホイッスルトライ。

キックオフボールを捕球したライオンズのWTBアピウ・ディアンティが、華麗なステップでいきなり防御裏へ。

フォローしていたNO8ハチヴァ・ダイマニが右中間におさえ、なんと必勝を期するライオンズが開始15秒で先制トライ(ゴール)を奪った。

ところが3分後、敵陣でPK(ペナルティキック)をもらったブルズが速攻。この日ジャッカルも効果的だったFLハンロ・リーベンバーグがラック際を制し、あっけなくスコアを振り出しに戻した(7-7)。

さらにライオンズがPGで3点を加えた前半11分、ブルズはラインアウトから、得意のモールをエリア中央付近で形成。そのままなだれ込む奇襲が炸裂し、逆転トライを決めた。14-10

前半のブルズは、さらに2トライとPGを追加。しかしライオンズも敵陣でのPKで、CTBエルトン・ヤンチースがショットを2度成功。ビハインドを12点(19-31)に詰め、後半へ向かった。

後半もCTBヤンチースのPG成功(後半3分)で差を詰めると、同7分にRGスナイマンが、ノーバインドのタックルでシンビン(10分間の一時退場)に。

相手が14人になり好機のライオンズは、後半16分にラインアウトモールで確実にトライ(ゴール失敗)。

ついに4点差(27-31)となり、たとえばこのまま終了しても、7点差以内の敗戦によるボーナスポイントでPO進出。

しかし──。

ブルズは南アフリカの同胞であっても、当然ながら手を抜くことはなかった。

後半20分、心臓の病から選手復帰したWTBコーナル・ヘンドリックスがオーバーラップを仕留め、同25分にはSOハンドレ・ポラードがスコア。

後半30分にはそのSOポラードからのラストパスを途中出場のマニー・リボックが押さえ、2019年レギュラーシーズンの最後のトライを飾った。

27-48で敗れたライオンズ。

総合9位でPO進出の権利を失い、暫定総合8位だったハイランダーズのPO進出が決定。悲願の初優勝は持ち越しとなった。

6月21日(金)に始まるプレーオフ準々決勝のカードは以下の通りだ。

果たしてワールドカップイヤーのSR王者は──。世界最高レベルの頂上決戦から目が離せない。

準々決勝(QF)カード

・クルセイダーズ(NZ/シード1)×ハイランダーズ(NZ/シード8)
・ハリケーンズ(NZ/シード4)×ブルズ(SA/シード5)
・ジャガーズ(ARG/シード2)×(チーフス(NZ/シード7)
・ブランビーズ(AUS/シード3)×シャークス(SA/シード6)

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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