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ラグビー コラム 2019年6月14日

明治大学、全勝優勝を懸け『不気味な相手』日本大学と対戦。ラグビー関東大学春季大会Bグループ

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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完全優勝へ。残すところあと一戦だ。5月26日に行われた前節の法政大学戦はメンバー層の厚さを見せつけ、71-14と大勝した明治大学。

先週は15年ぶりに大分県で開催された令和初の『明早戦』に挑んだ。試合は29-14で勝利を収めるが「テーマは達成できなかった」(左WTB/ウイング)山崎洋之・法4=筑紫)。

『ハイクオリティ』をテーマに掲げ挑んだ試合だったが、課題の残る一戦となった。

明早戦は序盤から動き出した。前半2分、左CTB(センター)齊藤大朗(商3=桐蔭学園)がラインブレークを見せる。

その後、フェーズを重ねSO(スタンドオフ)花村海斗(法3=名古屋)からパスを受けた左LO(ロック)片倉康瑛(法3=明大中野)が、ノーホイッスルトライを決めた。

続く13分には、左サイドでボールを受けた右WTB山村知也(営4=報徳学園)がライン際を駆け上がる。ステップで相手ディフェンスをかわし、インゴール左にグラウンディング。「感覚で押し切ることができた」(山村)。

後半に入るとFW(フォワ―ド)のアタックでゲインを重ね、右LO箸本龍雅(商3=東福岡)のトライで19-7とする。このまま勢いに乗りトライを重ねるかに思われたが、その後は早稲田大学のディフェンスに苦戦。

写真:雲山はスピードを生かし2トライ

トライチャンスをモノにできない展開が続く。25分には敵陣深くでのパスをインターセプトされてしまい、相手WTB加藤皓己に独走トライを献上。5点差まで詰められてしまう。

しかし、ここは昨年度王者の意地か。簡単に逆転は許さなかった。後半30分にFB(フルバック)雲山弘貴(政経2=報徳学園)がトライを挙げると、続くチャンスでも再び雲山がトライ。最終的に29-14と点差を広げノーサイドとなった。

写真:後半にトライを決めた箸本

「勝った中でも課題が見つかった試合」(田中澄憲監督)。今回の明早戦では勝利を挙げたものの、前半途中からアタック時のミスが散見。

「基本的な技術が疎かになっていた」(箸本)。好機でのノックオンやスローフォワードが連発した。

「シンプルなミスを続けていたら対抗戦、大学選手権では勝てない」(HO/フッカー)武井日向主将・商4=国学院栃木)。

主将の齊藤直人、トライゲッターの河瀬諒介ら多くの主力が不在だった早稲田。大勝を期待されていた一戦だったが、相手に力の差を十分に見せつけることはかなわなかった。

多くの反省点が残った令和初の明早戦。今週末に行われる関東大学春季大会最終節・日本大学との試合は課題克服にもってこいの舞台だ。

近年、明治との対戦は少ない日大。関東大学1部リーグに属しているが昨年度のリーグ戦では東海大学や大東文化大学といった強豪には点差を付けられ敗戦。あまり目立った成績を上げられてはいなかった。

しかし、今季に入り一気に強さに磨きをかけている。言うなれば『不気味な相手』だ。拓殖大学には81-0の完封勝ち。対抗戦の強豪・筑波大学にも、48-29で勝利を収めている。

強さのポイントとしてFB普久原琉やWTB水間夢翔といった高校日本代表候補に選出されたルーキーたちが、すでにAチームの舞台で活躍していることや、NO8(ナンバーエイト)ハラシリ・シオネらを起点とした外国人選手がプレーの中心になっているといった点が挙げられる。

「相手がどこであれ、自分たちのラグビーをするところが一番強い」(山崎)。この一戦で勝利を挙げれば春季大会全勝優勝を達成する明治。ホームの八幡山での最終節を完勝で飾って見せる。

明治大学と日本大学の試合は、6月16日(日)午後4:00から、J SPORTSオンデマンドで配信される。

文/写真:清水康佑(明大スポーツ)

代替画像

明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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