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それでもサンウルブズは規律意識に欠ける選手がいたこともあり、後半33分、反則からふたたび自陣ゴール前のピンチ。ここで押しきられてNO8クッツェーがグラウンディング成功。13-31
ここで嫌なムードを断ち切ったのは山田。
キックオフボールを巧みなランコースから見事に捕球。サンウルブズは敵陣で高速アタックを仕掛けた。
途中出場の内田がハイテンポな配球を見せれば、いずれも途中出場の北出、大戸、三上、ラファエレが次々とボールキャリー。
持てばゲインを繰り返していたWTBゲラード・ファンデンヒーファーは、ここでもゲインメーターを稼いでみせた。
そしてフィニッシュはアタック好調のWTBマシレワ。右隅に2トライ目をスコアして(ゴール不成功)、インゴールでお馴染みの「スネークポーズ」を披露した。
サンウルブズは後半ロスタイム、自陣ゴール前のピンチからも逆襲を披露。
最後はノックオンにより18-31でノーサイドを迎えたが、一つひとつのプレーに気迫がみなぎる好ゲームだったろう。
スコット・ハンセン ヘッドコーチ代行は、試合後のコメントで手応えを語った。
「我々は今日、ボールを保持し続けて、攻撃の勢いを作ることができました」
「結果は残念な形でしたが、我々としては次の試合に集中することが最も大事だと思っています。今日の試合をしっかりレビューし、今季最終戦であるジャガーズ戦を迎えたいと思います」
プレーオフのないサンウルブズにとって、6月15日(土)、アルゼンチンで行われる第18節ジャガーズ戦(アルゼンチン)が、今シーズンの最終戦となる。
すでに南アフリカ・カンファレンスで初優勝を決めたジャガーズは、2年連続のプレーオフ進出。
ジャガーズは2016年、共にSR参入を果たした“同期”だ。敵地で意地を見せ、待望の勝利で2019年シーズンを締めくくりたい。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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