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6月2日、春季大会第3戦目の早稲田大学との一戦を迎えた。ここまで2連敗中の大東文化大学。春季大会は全5戦ということで、折り返し地点でもあるこの試合、流れを変えたいところであった。
今試合はFL(フランカー)泉壮典(2年=御所実業)や、昨年度はリーグ戦や大学選手権を中心に活躍したSH(スクラムハーフ)南昂伸(3年=御所実業)が加わった。
試合は早稲田の先制で動く。前半9分、ハーフウェイライン付近でCTB(センター)シオペ ロロ・タヴォ(3年=ウェズリーカレッジ)らが早稲田SHに抜かれ、大きくゲインされる。
ゴールまで残り数mのところで南が止めるが、その後フェーズを重ねて攻め込まれ、最後はギャップができたところを突かれてトライを許す。
しかし18分、早稲田の反則で得たマイボールスクラムを起点に、主将でNO8(ナンバーエイト)の佐々木剛(4年=八戸西)、南とボールををつなぎ、最後は迫り来る早稲田ディフェンスを華麗にかわしたFB(フルバック)鈴木匠(3年=札幌山の手)がトライ。
SO(スタンドオフ)高本海斗(3年=大阪桐蔭)のキックも決まり、7-7と同点に追いついた。
写真:早稲田DFをかわす鈴木(写真中央)
続く24分、マイボールラインアウトをキャッチできずに取られるが、直後に早稲田がノックオンを犯し危機は脱する。
その後のスクラムから出たボールを、高本が大外に構えていたWTB(ウイング)長谷川昇(2年=バーカーカレッジ)にパス。
長谷川は、早稲田のタックルをものともせず突き進み、一気にトライを決め、12-7と逆転に成功する。
しかし、その後のラインアウトでのミスや早稲田にディフェンスを難なく突破される場面が続き、すぐに逆転を許してしまった。
後半に入り、CTB星野大紀(4年=中部大春日丘)やWTB松田武蔵(1年=ロトルアボーイズ)のトライも加えるが、早稲田には追い付かず、さらには点差を離され、24-47で試合終了となった。
試合後に日下唯志監督は、ラインアウトでのミスを修正点として挙げた。敵陣深くのラインアウトを含め、この試合では獲得率が非常に低く、多くのチャンスをここで逃してしまった。
また、前回の帝京大学戦から修正してきたディフェンスも、新たなる課題点とした。
一方で、「ボールをキープしたらスコアできる、というのがわかった」とアタック面に対しては前向きな評価を下した。
後半にトライを決めた星野は、「サポートで付いていただけなので、ただ、ごっつぁんですというか…」と試合後に振り返った。
だが、絶妙なタイミングで抜け出してパスを受け、追いかける早稲田ディフェンスを寄せ付けない速さでゴールまで持ち込んだプレーは「ごっつぁんです」以上の意味があるだろう。
写真:一気にゴールまで持ち込んだ星野
また、スピードを生かしたプレーが得意と言う松田は、その言葉通りのプレーでトライを決めている。前半の鈴木や長谷川も含め、「スコアできる」と改めて感じさせてくれるBK(バックス)陣の好プレーが連発した試合だった。
とはいえ、これで春季大会3連敗。未だ見えない白星に、選手自身も痛感した、ディフェンスやコミュニケーション不足などの部分を課題として挙げた。
第4戦目となる次戦の慶應義塾大学戦に向け意気込み、まとまってきたと言うFW(フォワード)と、今試合で活躍したBKで一つになって春季大会初勝利を目指す。
大東文化大学と慶應義塾大学の試合は、6月9日(日)午後0:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文/写真:馬場修平(スポーツ大東)
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