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昨シーズンの全国ラグビーフットボール選手権では、初戦で明治大学相手に敗れ、目標のベスト8には届かなかった。
2019年は「Break Through」をチームスローガンに掲げる。全国ベスト8というチームの目標を「Break Through」するべく、主将の片岡涼亮(営4・流経大柏)率いる立命館大学ラグビー部の奮闘が始まる。
チームを引っ張る主将の片岡
昨年に引き続き、今年のチームは「攻撃的なディフェンス」が持ち味だ。U20日本代表に選ばれているPR(プロップ)百地龍之介(済2・東海大仰星)を中心に堅い守備を魅せる。
さらに、百地と同じくU20日本代表に選出されている木田晴斗(情理2・関西大倉)と昨年ユースオリンピックにも出場した藤井健太郎(済2・伏見工業)のWTB(ウィング)コンビがスピードを活かしたアタックを繰り広げる。
FW(フォワード)陣とBK(バックス)の連携した、激しいディフェンスで相手の突破を阻止したい。
対する京都産業大学は関西大学ラグビーリーグ4度の優勝、全国大学ラグビーフットボール選手権大会31回出場と関西屈指の名門校である。
昨年の全国選手権では初戦で関東大学対抗戦3位、慶應義塾大学と激突。敗れはしたものの、後半1点差まで追い上げ、勇猛果敢な攻撃力を見せつけた。今年のチームも圧倒的な攻撃力が健在だ。
5月26日に行われた京都ラグビー祭。相手は4月28日に立命館と対戦し勝利を収めている同志社大学。
前半、昨年からレギュラーとして存在感を発揮したCTB(センター)のニコラス・ホフア(3年生・札幌山の手高校)が2トライも、同志社に3トライを決められ、前半を14-21で折り返す。
後半は序盤から京産大ペース。4分、HD(フッカー)の宮崎達也(4年生・伏見工業高校)がトライを決めると、7分にはFL(フランカー)の城間賢(3年生・御所実業高校)が逆転トライ。
15分にトライを許し、一時は逆転されるも26分に宮崎のこの日2つ目のトライが決まり再度逆転。終盤は同志社大の猛攻も振り切りノーサイド。36-35で接戦をものにした。
相手のディフェンスを交わすWTB木田
立命館が勝利する必須条件として、京産大の圧倒的な攻撃力を食い止めるディフェンス陣がキーとなってくる。
チームカラーである「攻撃的なディフェンス」を展開し、昨年の関西リーグ戦では、京産大を相手に24-19で勝利を収めている。
この試合では、序盤ラインアウトから右に展開した後、スタメン起用されていたWTB(ウイング)木田晴斗(情理2・関西大倉)がパスを受け取り左隅にトライ。
京産大がラインアウトの機会を得るも立命館がボールを奪いサイドに展開、最後はWTB藤井健太郎(済2・伏見工業)がトライを決めて試合をものにし、WTB陣の活躍が光った。
この試合を振り返った中林監督「“ボールをワイドに振った攻撃”が展開できるかどうか」そこが勝敗を分けるカギとなるだろう。
ラグビー関西大学春季トーナメント、京都産業大学vs.立命館大学の試合は、6月2日(日)午後4:00から、J SPORTSオンデマンドで配信される。
文:森日向子、福清真人/写真:森日向子(立命スポーツ)
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