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ラグビー コラム 2019年5月11日

大東文化、東海に惜敗も確かな手応え。次戦は帝京戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by スポーツ大東編集部
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昨季は強力なFW(フォワード)を中心とした攻撃スタイルで戦ってきた大東文化大学だが、春は新しいスタイルで戦う。機動力で全体的なサイズ不足を補いつつ、相手を翻弄するプレーの『走り勝つ』というスタイルを確立させる。

4月28日に行われた第8回関東大学春季大会Aグループ初戦である、東海大学との一戦。試合は前後半ともに互いに点を取り合う状況が続いたが、大東文化が2ゴール差及ばず、29-33で試合終了。惜しくもあと一歩届かなかった。

先制したのは大東文化で前半11分、東海のペナルティから得たタッチキックをSO(スタンドオフ)青木拓己(1年=御所実業)がライン外へ。

マイボールラインアウトをNO8(ナンバーエイト)佐々木剛(4年=八戸西)がしっかりキャッチし、構えていたCTB(センター)星野大紀(4年=中部大春日丘)へつなぐ。

トライまで残り1mのところでラックが形成され、そこからPR(プロップ)藤井大喜(4年=黒沢尻工業)が持ち出し、そのままトライを決める。

続いて19分、東海のハイパントをSH(スクラムハーフ)東海林拓実(2年=山形中央)がキャッチ。松田武蔵(1年=ロトルアボーイズ)らがつないで、最後はPR渋谷圭(4年=大東大一)がトライ。

33分には敵陣深くのラインアウトモールからLO(ロック)呉山聖道(3年=大阪桐蔭)がサイドを突くトライで再び点差を広げた。東海FWや大東文化のミスが原因となったトライも許したが、前半を17-12で折り返す。

サイドを突きトライを決めた呉山

後半は開始4分、いきなり東海にトライを許し逆転されるが、佐々木のトライで再びリードを広げる。「BK(バックス)は互いに均衡していたので、FWで決まると思っていた」と言った佐々木を含め、後半はFWの動きが特に目立った。

立て続けに失点したのち、昨季の春季大会ぶりにAチームに選出されたHO(フッカー)小泉友一朗(4年=御所実業)もトライを挙げ反撃、点差を縮めた。

後半終了間際に、ラストワンプレーの攻撃で逆転のチャンスを得た大東文化だったが決めきれず、そのまま29-33で試合終了となった。

試合後に副主将の星野は、「手応えは感じたが、ミスがあったりBKのディフェンスがうまくできていない部分もあった。コミュニケーションなどの細かい点を次までに修正したい」と帝京戦への課題を指摘。

両WTB(ウィング)の長谷川昇(2年=バーカーカレッジ)と鎌田進太郎(2年=石見智翠館)らの力強い走りでラインブレイクも見られたBKだが、次戦までにはさらに磨きをかけることになるだろう。  FWについて佐々木は、「アタックは良かった。逆にセットプレーなどでプレッシャーをかけられてしまった。チームとしてはまだ一つに成れていないので、もう少し経験していくことが必要」と評価。

チーム一丸となって帝京に挑む

また、新たな『走り勝つ』ということについては、「去年はみんな途中でバテていたが、今日は最後まで走りきれていた。練習の成果は出ている」(佐々木)と振り返った。

以前も佐々木自身が言っていたことだが、試合終盤にかけて疲れが目立ち、それが原因でプレーの精度が落ちてしまうことは避けたい。一戦一戦を確実にするためには精度への意識が必要であり、それを最後まで意識するためには走り切ることが必要である。

次戦の相手である帝京大学は、昨季の大学選手権では天理大学に敗れたものの、今季もチームかつ個人のスキルは依然高い。

東海戦と同日に行われた試合でも、流通経済大学を圧倒している。佐々木は、「チームとしての動きを意識しつつ、個人のバリエーション豊かなプレーで戦いたい」と意気込んだ。

大東文化大学と帝京大学の対戦は、5月12日(日)午後0:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:馬場修平(スポーツ大東編集部)

スポーツ大東編集部

スポーツ大東編集部

1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やブログ、Twitterで学生たち自ら情報を発信する。現在活動している部員数は14名。随時部員募集中。
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