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ラグビー コラム 2019年5月10日

明治、秋の開幕カード、筑波との前哨戦。ラグビー関東大学春季大会Bグループ

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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秋本番に向け重要な試金石となる一戦だ。今シーズンの関東大学春季大会をBグループで迎えた明治。

初戦の拓殖大学戦を90-12の快勝で終え、続く青山学院大学戦も大差での勝利が期待されていたが、まさかの雷雨ノーゲームという結果に。中7日で相対するは強豪・筑波大学。消化不良に終わったままの力をぶつけ、大差で勝利を収めたいところだ。

素早い展開で相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)した。明治のホームグラウンド・八幡山で行われた春季大会2戦目の青学大戦。開始序盤から明治主体で試合は動いた。

前半2分、相手ゴール前でのマイボールラインアウトからモールを組み、ドライビングモールの形に。そのままじわじわとインゴールに近づいていき、最後はHO(フッカー)松岡賢太(商4=京都成章)がグラウンディング。

主将の武井日向(商4=国学院栃木)に代わり、スタメン出場を果たした男が先制トライという形で結果を残した。

FW(フォワード)の活躍にBK(バックス)も負けてはいられない。前半7分、敵陣でフェーズを重ねると、SO(スタンドオフ)山沢京平(政経3=深谷)からパスを受けたFB(フルバック)雲山弘貴(政経2=報徳学園)がラインブレーク。

最後はサポートに付いていたWTB(ウイング)小島昂(法3=明大中野)へとボールが渡り、インゴール左端にトライを決めた。

3トライを挙げた小島

前半22分に、相手FWに1トライを許したものの、ゲームキャプテン・FL(フランカー)石井洋介のトライもあり着々と点差を広げていく。

しかし、前半30分にWTB石川貴大(政経3=報徳学園)がトライを決めた直後、ぽつぽつと降っていた雨が激しい雷雨に。試合は一時中断を余儀なくされた。

その後、協会が試合再開の是非を判断するとした15時になっても雷雨は降りやまず。青学大との一戦は雷雨ノーゲームという形でひとまず幕を下ろした。その後の発表で再試合は行わないことが決定。中断時点の36-5が最終スコアとなった。

その中でも確かな収穫はあった。昨シーズン、関東大学ジュニア選手権で活躍を見せたNO8(ナンバーエイト)篠田昌寿(法3=日立一)や、U25セブンズTIDに選出された小島らは15人制での初紫紺を経験。

「春はいろいろな選手がチャレンジできる」(田中澄憲監督)と指揮官が語っていた通り、スタメンを脅かす新星たちが次々と台頭してきている。

スタンドオフで先発した山沢

一方これまでFBとしてキックやラン、さまざまな局面で明治を救ってきた山沢はSOとして先発。青学大戦の33分間でビックプレーは飛び出さなかったが、今後は山沢が明治BK陣のタクトを振るうキーマンになることは間違いない。

春季を大勝で勝ち切り、波に乗りたい明治だが、次戦の筑波大は油断ならない相手だ。近年のラグビー日本代表にも福岡堅樹選手(パナソニックワイルドナイツ)や山沢の兄、拓也(パナソニックワイルドナイツ)など多くの選手を輩出した。

注目BKの仁熊秀斗、松永貫汰はセブンズTIDフィジー遠征のため欠場となるが、筑波大の強みである強固なディフェンスとBKのスピードを軸としたアタックにブレはない。

また、ミスを見逃さずに攻め込んでくる相手でもある。昨年度の関東大学対抗戦では敵陣でのターンオーバーから展開を許し、仁熊に独走トライを決められるなど一時、26-21と差を詰められた。

今回の試合でキーとなるのはスクラムだ。昨年度の対抗戦においてもスクラムは常に優勢をキープ。今回も武井主将を中心とする強固なスクラムを前半から見せることができれば、大差での勝利は必然だ。

両校は今年度、菅平で行われる対抗戦初戦での対戦が決まっている。春季大会の大一番となるこの一戦でさらなる真価を発揮し、秋本番へと勢いをつなげていきたい。

明治大学と筑波大学の対戦は、5月12日(日)午後1:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:清水康佑/写真:高橋昇吾(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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