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ラグビー コラム 2019年5月7日

帝京が平成最後の勝利、令和初戦は大東文化と対戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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ハンドオフで前進する木村

『平成』の一時代を築いた名門として、大学ラグビー界にとどまらず、日本ラグビーに大きな衝撃を与えた帝京大学ラグビー部。『令和』最初の王者を目指すチームはシーズン初戦から飛ばしていくつもりだ。

良く晴れた春空のなかキックオフされた、流通経済大学との試合は50-19と勝利。大差がついたゲームだが、試合の入りではディフェンスのノミネートが甘く、相手にゲインを許したり、ノーサイド直前での余計な失点など内容は良いものではなかった。

試合は前半2分、いきなり先制を許す。ディフェンスのギャップをうまくついた流経大がゲインラインを突破すると、流経大BK(バックス)が左に大きく展開。最後はWTB(ウィング)がタックルをはじき、トライを奪われた。

帝京大は前半13分、敵陣ゴール前でのFW(フォワード)の密集からSO(スタンドオフ)北村将大(3年=御所実)、CTB(センター)尾崎泰雅(3年=伏見工)、CTB岡村晃司(3年=御所実)とパスをつなげ、岡村がクラッシュ。

そこで形成されたラックに素早く駆け寄ったLO(ロック)本山尊(4年=大分東明)が持ち出し、飛び込んでトライ。同点に追いついた。

続く20分には、タッチライン際で待機していた完全フリー状態のWTB木村朋也(3年=伏見工)のもとへ、北村がドンピシャのキックパス。見事にキャッチした木村がインゴールまで走り切り追加点をあげた。

また、34分にはラインアウトからモールを形成したFWから北村へとパスが通ると、裏から走り込んだ尾崎がディフェンスのわずかな隙間をかいくぐってトライ。前半を17-12で折り返した。

後半、ハーフタイムで冷静さを取り戻した帝京大が本来の力を見せる。まずは4分、ゴール前のFWの密集からLO(ロック)久保克斗(3年=国学院栃木)がトライ。

15分には木村、27分にはPR(プロップ)細木康太郎(2年=桐蔭学園)が、35分には右の余ったスペースにBKがパスを回す。木村が前進しゴール前でオフロードパスを北村に通し北村がトライ。

最後は木村がおよそ100mを独走。FB(フルバック)奥村翔(3年=伏見工)にオフロードパスを送り、奥村がトライ。しかし、甘さが出てしまったラストワンプレーに流経大にトライを許し、ノーサイド。

久保の力強い突破

試合後、久保は「LOとして体を張るプレー、FWとして『安定さ』を意識して試合に臨んだ」と語ったが、まだ経験の少ないFWに安定感はあまり見られなかった。

裏を返すと伸びしろがほかのチームに比べて、計り知れない部分があると考えることができる。

また、昨年度、公式戦に出場した数少ないメンバーの1人として、「チームにいい影響を与えられるように、そして、Aチームとしてどのようにプレーしたらよいかを後輩などに伝えていかなければならない」と意気込む。

また、木村も「(悔しさを)経験している人数が少ないし、FWに関しては0人。それをぼくたちがどう伝えていくのかが重要」と考えている。

次戦は大東文化大学戦だ。大東大のサイズのあるFWに対し、帝京大はどのような対策を煉ってくるのか。例えば、今回劣勢だったスクラムを考えると、FWはメンバーが変わってもおかしくはない。

それに対し、BKは伏見工業トリオが相変わらず躍動。中学から一緒の3人(木村、尾崎、奥村)は互いのことを分かりあっている関係だ。そのため、「こういう動きをしたらこいつはこう動く」と感覚で分かりあっている。

また、大学での公式戦デビューを果たした1年生も、次戦での出番があるかもしれない。特にFWは秋シーズンに向けての選手選考もあるため、固定される選手は少ないだろう。

平成のラストゲームを勝利で飾った帝京大。令和では新たな旋風を吹かせ、新たな王者に生まれ変わる。

ラグビー関東大学春季大会の帝京大学vs.大東文化大学戦は、5月12日(日)午後0:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:太田和樹(帝京スポーツ新聞部)

代替画像

帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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