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ラグビー コラム 2019年4月23日

第一試合は2年連続決勝カード。堀江、田村が合流したサンウルブズはハイランダーズ戦へ。スーパーラグビー第11節プレビュー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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セミシ・マシレワ

スーパーラグビー公式のトライ・オブ・ザ・ウィークに選出されたセミシ・マシレワ

スーパーラグビー2019は今週末、第11節が行われる。4月26日(金)の第一試合が、三連覇を狙う王者クルセイダーズと3年連続準優勝のライオンズという好カード。見逃せない戦いだ。ニュージーランド(NZ)カンファレンスで独走状態のクルセイダーズは、前節はBYE WEEKで試合がなかった。準備を整え、ホームのクライストチャーチでライバルを迎え撃つ。

一方のライオンズは序盤戦苦しんでいたが徐々に調子をあげ、前節はSOエルトン・ヤンチースの3PGを含む13得点の活躍もあって、NZのチーフスに23-17で勝利。南アフリカカンファレンスで2位に上がり、1位のブルズに勝ち点で1点差に迫っている。クルセイダーズとライオンズは、2017年からクルセイダーズが3連勝中。ライオンズは、2016年に42-25で快勝して以降、勝ち星がない。果たして、どんな展開が待ち受けているのか。

同日、日本の秩父宮ラグビー場では、サンウルブズがNZ4位のハイランダーズと対戦する。今季3勝5敗1分けと振るわないハイランダーズだが、前節は、NZのブルーズを24-12で下した。WTBマット・ファデスの紙一重のタイミングのインターセプトからのトライも効果的だった。上り調子での来日である。

対するサンウルブズは、第10節でハリケーンズに敗れたが前半は優勢に戦い、秩父宮ラグビー場のスタンドを沸かせた。本来はFW第三列のラーボニ・ウォーレンボスアヤコをCTBに起用したのも当たった。ウォーレンボスアヤコのディフェンス突破から生まれたWTBセミシ・マシレワのトライは、スーパーラグビーの公式サイトで「トライ・オブ・ザ・ウィーク」として紹介されている。ハリケーンズ戦は失速したが、堀江翔太田村優という日本代表のキープレーヤーも合流。どんなメンバー編成で臨むのかも注目だ。

4月27日の土曜日は、ハリケーンズ対チーフスのNZ北島ダービーがある。サンウルブズ戦で勝ち、クルセイダーズとの勝ち点差を7点に詰めたハリケーンズとしてはさらに勝ち点を積み上げたい。チーフスはNZ最下位に沈んでおり、ここで敗れればプレーオフ進出は絶望的だ。どこまで食らいつけるか。オーストラリアカンファレンス2位のワラターズは、前節、レベルズを23-20で下し、勝ち点を20とし、首位を走ってきたレベルズに4点差に迫っている。今節はレベルズがBYE WEEKなので、ここで一気に並びかけたい。今節の相手は南アフリカ3位のシャークス。南アフリカカンファレンスは1位のブルズが勝ち点23、4位のジャガーズ、最下位のストーマーズが19点という大混戦だ。

トライ王争いでは、ウィル・ジョーダン(クルセイダーズ)、ジャック・マドックス(レベルズ)、リーコ・イオアネ(ブルーズ)が8トライでトップに並ぶ。これを7トライで追うのがハリケーンズのンガニ・ラウマペ、そしてサンウルブズのセミシ・マシレワだ。今節もマシレワのトライ、そしてあのポーズが見たい。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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