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4月21日(日)、関西学院大学第2フィールド(兵庫県)にて行われた、関西大学Aリーグ春季トーナメント1回戦の同志社大学vs.関西学院大学。
序盤から同志社のペースで試合は展開し、69-0で完勝。第109代同志社ラグビー部は白星発進となった。
序盤はオフサイドやノックオンでペナルティが多発するも、セットプレーでは同志社が圧勝。特に今試合のスクラムは輝いていた。
相手のファーストスクラムからターンオーバーに成功すると、左サイドのWTB(ウィング)西村が、大外にいたFL(フランカー)中尾へパスを出し先制トライ(5-0)。2019年度の紺グレ1号は昨年と同様、中尾の一発となった。
だが10分、苦戦を強いられる展開に。関学大がインゴール前のラインアウトからモールを形成。この危ない局面を乗り切りるも、その後も関学大の持ち味である展開ラグビーに翻弄された、だが、迫り来るアタックをFL堀部を中心に防いだ。
攻防を経て同志社は、関学大のスローフォワードでペナルティキックを獲得。敵陣22mのラインアウトから古城がボールを受けると、アタックをかわし横に走り込んできたCTB(センター)江金がトライを決めた(12-0)。
トライを決めた江金と喜ぶSH(スクラムハーフ)人羅
その後もFW(フォワード)陣の活躍が目覚ましかった。NO8(ナンバーエイト)服部のボールキャリー力、FL堀部の突進で関学大陣内へ侵入。
そして、HO(フッカー)橋本、PR(プロップ)栗原、FL大熊が続けてトライに成功、FW陣がフィールドを駆け巡った。前半で33点差とし、後半へと折り返した。
後半開始直後は拮抗した展開が続いた。「激しいディフェンス、ディフェンスの上げが速いという印象」と主将・WTB(ウィング)山本が語っていた関学大の印象がまさに的中。
前半と比べ、攻め込めず、停滞する時間が続いた。関学大の展開ラグビーが息を吹き返してきた。
しかし、その悪い流れを断ち切ったのは途中出場のFB(フルバック)山口。後半9分、ハイパントからボールをキャッチすると、ハーフライン付近から独走トライ(40-0)。流れを一気にたぐり寄せた。
また15分、ハーフライン中央でボールを受けたCTB江金が、相手のディフェンスに倒されるも立ち上がり、迫る相手を寄せ付けない好走を見せインゴールへ、本日2個目のトライとなった(45-0)。
同志社の勢いはまだまだ止まらない。西村と入れ替えで出場した同じ東海大仰星出身のWTB和田も、右サイドのタッチライン際を走り抜けトライを決める(52-0)。
また和田は26分、インターセプトされたボールでカウンターをしかけた関学大のBK(バックス)陣へ鋭いタックルを突き刺し、失点を許さなかった。
29分、関学大のノットロールアウェイにより、インゴール前でマイボールスクラムを獲得するとモールを形成。服部が持ったボールはそのままインゴールへ入った(57-0)。
その後もSH桑山が好走でトライを決め、最後はFB南野が自陣深くからインゴール前まで持ち運び、主将山本へとパスを繋いだ。主将自らでとどめの一発を浴びせ、ノーサイドとなった。
最後の山本のトライで喜ぶ選手たち
見事、関学大を無失点に抑え、1回戦を突破した。アタックもディフェンスにおいても積極的な姿勢でプレーを展開した。
「前に出るということはずっとやってきていたことなので。自分たちのプレーに集中し、それらが上手くいったから、もっと自分たちのプレーを積極的に出来てきたのだと思う」(山本)。
また、FWの活躍ぶりが光った。昨年の課題であったセットプレーだったが、スクラムにおいて計4回のターンオーバーに成功。
「HO橋本主体に、マイボールの時は押し込んでペナルティを取っていく、相手ボールの時もマイボールにする勢いで普段から練習している」(服部)。「FWで点を取る」を大いにフィールドで表現して見せた。
準決勝の相手は天理大学と摂南大学の勝者だ。大差で勝利を収め、素晴らしいスタートを切った第109代ラグビー部、山本組。だが、彼らの戦いの幕は切って落とされたばかりだ。
文:川田翼/写真:上野孝輔、酒井華奈(同志社スポーツアトム編集局)
同志社スポーツアトム編集局
同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
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