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ラグビー コラム 2019年4月7日

平成最後のセンバツ王者は。全国高校選抜ラグビー大会、決勝戦の見どころ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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全国高校選抜ラグビー大会

平成最後のセンバツ王者が決まる。

第20回全国高校選抜ラグビー大会“センバツ”の決勝戦が行われる。東西の両雄による決戦は、4月7日(日)午前11時、埼玉・熊谷ラグビー場でキックオフを迎える。

決勝戦に辿り着いたのは、関東1位の桐蔭学園(神奈川)と、近畿5位の御所実業(奈良)だ。桐蔭学園の決勝進出は、4年連7回目(2ブロック制の第1回を含む)。御所実業は第9回以来2回目となり、勝てば大会初優勝という新たな歴史を刻む。両軍はともに前日、1点差の大熱戦を経験している。

御所実業は奈良のライバル・天理に22-21で競り勝ち、桐蔭学園は京都成章に21-20で逆転勝利を収めた。ともに大会6試合目で、さらには前日からの連戦という日程での最終決戦となる。御所実業はこれまで、近畿大会で東海大大阪仰星に敗れて第5代表決定トーナメントに回り、リベンジを期して臨んだ本大会の決勝トーナメント1回戦で目標達成。さらに準決勝ではライバル・天理を撃破するという、これ以上ないような軌跡を描きながら、決勝の舞台へやってきた。

御所実業の大きな武器といえば伝統のモールだろう。相手が反則を多発するようなら御所実業のペースだ。ゴール前ラインアウトから堅固なモールでトライラインに迫るに違いない。桐蔭学園の藤原秀之監督は準決勝後、「モールはウチが一番弱いところ」というコメントを残している。モールの攻防は見どころのひとつだろう。

御所実業はまず両プロップに注目したい。天理戦でノックオンを誘うタックルを放ったファイター・PR津村大志(3年)主将。そしてトップスピードが速く、準決勝ではトライセーブも見せたPR島田彪雅(3年)は、ともに大きな仕事をする力を持っている。

バックスでは快足のSH稲葉聖馬(3年)、サイズとキックが魅力のSO高居海靖(3年)。準決勝で切れ味鋭いステップ、加速力を見せたWTB安田昂平(2年)、FB石岡玲英(3年)の2人が躍動すれば、桐蔭学園の脅威になるだろう。

センバツ3連覇まであと1勝となった桐蔭学園は、高いハンドリングスキル、ブレイクダウンの連取で、精密な連続攻撃を繰り出す。ミスの少ないチームであり、一度攻撃権を与えると敵チームはしばらく防戦一方となる。

準決勝の京都成章戦では豊富な運動量も光った。また、ここ一番で見せるブレイクダウンのターンオーバーは強烈だ。チームの中心は優れたランナーでもあるSO伊藤大スケ(示右)キャプテン。京都成章戦ではチップキックから逆転勝利をたぐり寄せた。

フォワードではフィジカルの強靱なPR床田淳貴(3年)、将来性溢れるLO青木恵斗(2年)、抜群の身体能力を持つアスリート・NO8佐藤健次(2年)。バックスでは、スキルフルな好タックラーである渡邉誠人、桑田敬士郎(ともに3年)のセンターコンビが頼もしい。

桐蔭学園が勝てばセンバツ3連覇、御所実業が勝てば初優勝となる。

ついに最終決戦を迎えた「第20回全国高校選抜ラグビー大会」大会7日目、桐蔭学園と御所実業の決勝戦は、4月7日(日)午前10:50より、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

“平成最後のセンバツ王者”の栄冠を手にするのは、果たしてどちらか。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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