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ラグビー コラム 2019年4月1日

8強進出、大会初勝利――。プライドが激突するセンバツ、予選リーグ最終戦の見どころ。「全国高校選抜ラグビー大会」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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春の高校王者を決める全国高校選抜ラグビー大会“センバツ”は、4月2日(火)、埼玉・熊谷で大会4日目を迎え、参加32校が、中1日で予選リーグ最終戦(3試合目)にのぞむ。

4月1日には新元号「令和」が発表された。5月1日より施行されるため、今大会は「平成最後のセンバツ王者」を決める戦いとなる。

大会3日目を終え、すでに4校が8強トーナメント進出を決めている。

関西学院(Aグループ)、東福岡(Bグループ)、御所実業(Cグループ)、そして春日丘(Gグループ)の4校だ。「当該チーム間の対戦成績」により1位通過が確定した。

大会4日目の見どころは多い。8強入りを懸けた全勝対決は4試合。もちろん大会1勝に懸ける想いもある。

舞台は熊谷スポーツ文化公園内の3会場(Bグラウンド、Cグラウンド、補助陸上競技場)だ。園内の桜は見頃を迎えており、花見がてらの高校ラグビー観戦は贅沢だろう。

決勝トーナメントの組み合わせは、大会4日目の全試合終了後、大会本部での抽選(5時15分~)により決定する。

それでは大会4日目のスケジュールを見ていこう。

キックオフ時間は大会3日目と同じく、第1試合から①9時30分、②10時45分、③12時、④13時15分、⑤14時30分、⑥15時45分だ。

【Bグラウンド】
第①試合:御所実業×名古屋(Cグループ)
第②試合:東海大大阪仰星×日本航空石川(Dグループ)
第③試合:長崎北陽台×太田(Dグループ)
第④試合:桐蔭学園×大分東明(Eグループ)
第⑤試合:尾道×黒沢尻工(Eグループ)
注目試合のひとつは、桐蔭学園×大分東明の全勝対決だろう。

今大会で注目を集めているのは、初出場(推薦枠)ながら2連勝している大分東明だ。

今年の県新人で大分舞鶴の大会28連覇を阻止したチームは、センバツ初戦で強豪・尾道(広島)に18-15で勝利。第2戦では、黒沢尻工を48-0で完封した。

SH若松納央キャプテン(3年)のパスさばきから、ハイテンポかつ効果的なアタックを披露すれば、ディフェンスもコミュニケーション豊富で積極果敢。

来日2年目でフィジー出身のNO8セコナイヤ・ブル、CTBジョアペ・ナホは(ともに2年)は戦力だが、組織として強力なチームであり、センバツ予選でいま最も勢いのあるチームのひとつだろう。

迎え撃つのは、センバツ2連覇王者の桐蔭学園だ。果たしてどんな戦いが繰り広げられるのか。

第2試合の「東海大大阪仰星×日本航空石川」も全勝対決であり、こちらも勝者が8強トーナメントへ駒を進める。

【Cグラウンド】
第①試合:天理×流経大柏(Hグループ)
第②試合:大分舞鶴×北越(Hグループ)
第③試合:京都成章×早稲田実(Fグループ)
第④試合:高知中央×秋田工業(Fグループ)
第⑤試合:春日丘×高鍋(Gグループ)
第⑥試合:金光藤蔭×本郷(Gグループ)

第1試合の全勝対決「天理×流経大柏」は必見だろう。

今大会で近畿3位の天理は、攻撃力が爆発中。大会3日目を終えて192得点は参加校中最多だ。

60分間ハードワークして大量得点できるフィットネス、組織力は、対戦相手の脅威だろう。

一方の流経大柏も、PR作田駿介キャプテン(3年)を筆頭にLO篠澤輝(3年)、CTB横山伊織(2年)らタレントも揃い、攻守ともにハイレベルな関東強豪だ。

大会初戦の大分舞鶴戦ではディシプリン(規律)に苦戦しながらも47-19で快勝。予選2試合目では新潟・北越を52-3と寄せつけなかった。

勝者が決勝トーナメントへ進出する。午前9時30分キックオフという試合条件だが、果たして主導権を握るのはどちらか。

また第3試合では「京都成章×早稲田実業」の全勝対決、第4試合は大会1勝を目指す「高知中央×秋田工業」の対戦もあり、多くのギャラリーが詰めかけそうだ。

【補助陸上競技場】
第①試合:石見智翠館×國學院栃木(Cグループ)
第②試合:関西学院×浦和(Aグループ)
第③試合:佐賀工業×秋田中央(Aグループ)
第④試合:東福岡×札幌山の手(Bグループ)
第⑤試合:城東×慶應義塾(Bグループ)

8強進出を決める対戦はないが、第5試合の「城東×慶應義塾」に注目したい。

ともに堅守の伝統を持つ、1勝1敗同士の対決となる。

徳島・城東は3大会連続3回目のセンバツ出場だが、今大会初戦で札幌山の手から28-22でセンバツ初勝利。

伝統的に激しくディフェンスをするチームであり、この日も全員が果敢にタックルを繰り返した。

予選2試合目では東福岡に屈して予選通過を決められたが、大会最終戦で城東らしさを披露したい。

ディフェンスの伝統でいえば、タイガージャージーの慶應義塾が筆頭だろう。

初戦はこちらも東福岡に敗れたが、好守からミスを誘う場面も見られた。予選2試合目は札幌山の手に27-17で勝利した。

慶應義塾の北村誠一郎監督は、初戦終了後に「慶應の伝統であるディフェンスに磨きをかけて、今後ディフェンスからボールを奪ってアタックするところまで積み重ねていきたいです」と語った。

ともに堅守を信条とする両軍。どんな結末が待っているのだろうか。

見どころの多いカードが並んだ「全国高校選抜ラグビー大会」の大会4日目は、4月2日(火)午前9:25より、JSPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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