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そのアマナキ・レレイ・マフィがレッズ戦のリザーブメンバーに入った。昨年7月、レベルズのチームメイトへの暴行の疑いでNZの警察に身柄を拘束され、釈放後は日本で謹慎生活を送っていたが、11月にNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの試合で復帰していた。日本ラグビー協会は、NZの司法手続きが長期化すると判断し、本人の十分な反省が認められたことから招集。
今後司法手続きに進展があった場合は改めて判断するという。結論が出ない中でのサンウルブズでのプレーだが、その突破力はレベルズで証明済み。プレーできることに感謝し、チームを勢いづけてもらいたい。
対するレッズは若い選手が多いが、ラグビーワールドカップ(RWC)日本大会を見据えて最も注目度が高いのはオーストラリア代表CTBサム・ケレヴィ(186cm、105kg、25歳)だろう。フィジー生まれで、4歳の時に家族でオーストラリアに移住した。兄のジョシュア・ケレビは、U20フィジー代表に選出され、その後、天理大学でプレー。現在は秋田ノーザンブレッツでプレーする。サムは、2014年にレッズとでデビューし、昨季まで58試合で21トライ。タックルされても簡単に倒れず、バランスを崩しながらも持ち直してまた走り出す。がっちりタックルに入ったからといって油断してはいけない選手だ。
今年はチームのキャプテンに就任し、さらに責任感をもってプレー。ここまで3試合(第1節はレッズは休み)で2トライをあげ、37回のラン198mをゲイン。毎試合チームNO.1のボールキャリーで引っ張っている。RWC日本大会でも、オーストラリア代表のCTBとして活躍する可能性は高く、しっかり見ておきたい選手だ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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