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ラグビー コラム 2019年3月1日

大物加入で勢いに乗るブルズを、3年連続準優勝のライオンズが迎え撃つ。スーパーラグビー2019

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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■ライオンズ(南アフリカ)×ブルズ(南アフリカ)
■スーパーラグビー2019第3節/3月2日(土)/南アフリカ・ジョハネスバーグ
■3年連続準優勝のライオンズが、2007年優勝の古豪ブルズを迎え撃つ。

ライオンズ vs. ブルズ

今季こそ初優勝を勝ち取りたい3年連続準優勝のライオンズ。しかし第2節を終え、強みであるはずのアタックに関するスタッツ(統計数値)が伸びていない。

第2節を1勝1敗で終え、トライ数はリーグ8位タイ(5)、メータキャリーは13位(428)、ディフェンス突破は14位(24)、クリーンブレイク数も14位(9)。

まだ2試合を終えたばかりだが、昨季決勝を戦ったクルセイダーズ(ニュージーランド)は今季開幕2連勝で、同スタッツでも軒並み上位。初優勝を待ちわびるファンにとっては心配な数字だ。

勝利した開幕節ジャガーズ戦(アルゼンチン/25○16)、そしてロスタイムに逆転負けを喫した第2節ストーマーズ戦(17●19)は敵地戦だった。相手の好守もあったが、攻撃力の低下が懸念される。思い当たるのはやはり昨季主力の欧州移籍だ。

今季はPRルアン・ドレイヤー、LOフランコ・モスタート、FLヤコ・クリエルの姿がない。FLクリエルは昨季負傷していたが、3者とも豊富な運動量で自慢のアタックを支えてきた。

彼らは戦列に加わったのは英プレミアシップのグロスター。指揮官はライオンズを強豪に育てたヨハン・アッカルマン元HCだ。CTBローアン・ヤンセ・ファンレンズバーグも渡英しており、戦力ダウンは否めない。

ただ主力がいなくなったことで、若手が成長するなどしてチーム力が高まることもあるはずだ。

ホームゲームとなる今週のブルズ戦には、チャンスに飢えた選手が名を連ねた。

先発抜擢の21歳のPRカール・サディ、下部組織出身で22歳のLOリノ・ハーベスト、そして昨季2試合先発のFLマヌス・スクーマンは30歳だが、今週もスターターで3試合目。全力プレーが売りのハードワーカーだ。

今季シルバーコレクターから脱却するためには、こうした新しい力の台頭が欠かせないだろう。

もちろん南アフリカ代表で世界最強フッカーの呼び声高いマルコム・マークス、司令塔エルトン・ヤンチース、昨季ワールドラグビー最優秀新人賞のWTBアピウェ・ディアンティらは健在。ブルズ戦に先発する。

今季初のホームゲームで、今こそ持ち味である高い攻撃力を披露したいところだ。

一方、敵地に乗り込む1勝1敗のブルズは、戦力的には充実している。

開幕節はストーマーズに40-3で快勝した。大敗したストーマーズは昨季チームワーストタイの11位に沈んでおり、今季も低迷しそうな気配だ。

白星発進となったブルズだが、第2節ジャガーズ戦では、強烈なラッシュディフェンスに苦戦し、敵地で12-27で敗戦した。

ただ後半20分のPG成功でこの日初めてリードを奪うなど、長距離移動もありながら、初秋の暑いブエノスアイレスで奮闘した。

今季より指揮官に就任したのは、2007年優勝時のフォワードコーチだったポート・ヒューマン。イングランド代表のディフェンス・コーチに招集され1季で辞したジョン・ミッチェルに代わり、昨季アシスタントから昇格した。

経験豊富な59歳だが、南アフリカ代表のSOハンドレ・ポラード、CTBジェシー・クリエル、FBウォリック・ヘラントなどバックスにも有能選手が多い。ストーマーズや仏トゥーロンでプレーした新任のクリス・ロッソウBK・アタックコーチの手腕に期待が掛かる。

今季のブルズは大きな戦力ダウンもなく、逆に英サラセンズから百戦錬磨のHOスカルク・ブリッツ(37歳)、クボタでも存在感を見せつけたNO8ドウェイン・フェルミューレン(32歳)が加入。南ア代表キャップ保持者2人の戦列参加でスケールアップした。

ジャガーズ戦でも激しいタックル、キャリーなどを見せた両者は、第3節ライオンズ戦にも先発する。2番、8番というFWの軸に据えられたベテランコンビが、LOジェイソン・ジェンキンスなどの若手FWを牽引するだろう。

今季のサンウルブズ(日本)は第6節でライオンズと対戦し、ブルズとは第17節で相まみえる。今季の両軍をぜひチェックしておきたい。

ともに1勝1敗。シーズン序盤で勢いをつけたい強豪同士が激突する「ライオンズ×ブルズ」は、3月2日 (土) 午後9:55からJ SPORTS 4で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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