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ラグビー コラム 2019年2月14日

チーフスvs.ハイランダーズ、ニュージーランド勢が開幕戦で激突、スーパーラグビーのみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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いよいよ今週末から、ワールドカップイヤーを迎えたスーパーラグビーが開幕する。

日本代表も含めて、各国の代表選手の主力は休養を取りながらのチームが多い中、若手の選手はスコッド入りをアピールする絶好の機会にもなろう。

2月15日(金)、今年の開幕ゲームとなるのは、ともに昨年ベスト8に終わったチーフスハイランダーズのニュージーランド同士が激突する。

チーフスには、今年度の東海大学の主将を努めた万能BK(バックス)アタアタ・モエアキオラが加入。

日本代表3キャップのモエアキオラはNDS(ナショナルディベロップメントスコッド)のひとりにも選出されており、活躍次第では日本代表に再び招集される可能性もある。

ホームのチーフスは昨年、ニュージーランドカンファレンスでは3位、全体では5位でプレーオフに進出した。だが、1回戦でニュージーランドのライバル、ハリケーンズに32-31と惜敗した。

今年からHC(ヘッドコーチ)が、デイブ・レニーからコリン・クーパーに変わったチーフスは、プレシーズンマッチを2試合行った。

CTB(センター)アタアタ・モエアキオラが先発したブルーズ戦では、10-43で敗戦したが、続くオーストラリアのレッズとは、後半追い上げられるも、21-19と勝利した。

共同キャプテンの1人、オールブラックスFL(フランカー)のサム・ケインは首の負傷が癒えておらず出場できない。

FW(フォワード)はオールブラックスのLO(ロック)ブロディー・レタリック共同キャプテンをはじめとして、HO(フッカー)ネイサン・ハリス、PR(プロップ)アンガス・タァヴァオら、オールブラックス経験あるベテランが固める。

BKは、昨年のスーパーラグビーMVPのSO(スタンドオフ)ダミアン・マッケンジーこそ出場しないが、SOは21歳のオーヴィン・レガーが初キャップとなった。

オールブラックスCTB(センター)アントン・ライナート ブラウンを中心に、7人制のニュージーランド代表でも活躍したWTB(ウィング)エテン・ナナイ セトゥーロ、そしてCTB(センター)トゥムア・マヌーが、スーパーラグビーデビューとなる。

そしてリザーブにはトップリーグのNECグリーンロケッツでもプレーした元オールブラックスSO/CTB(センター)スティーブン・ドナルドとともに、東海大学でキャプテンを努めたモエアキオラもベンチ入りし、ベンチからスーパーラグビーデビューのチャンスをうかがう。

クーパーHCは、「ホームのサポーターの前でデビューを果たす選手たちは誇りに思うだろう。チーフスのジャージを着るという栄誉を胸に素晴らしいパフォーマンスをするだろう」とモエアキオラら若い選手たちに大いに期待を寄せた。

一方のハイランダーズは、昨年ニュージーランドカンファレンス4位、全体6位でプレーオフに進出し、1回戦でオーストラリアのワラターズに30-23で敗れてシーズンを終えた。

2月8日に行われたクルセイダーズとのプレシーズンマッチでは、接戦を繰り広げ、試合終了間際にクルセイダーズにトライを許し、38-43と敗れたが、新しいシーズンに手応えを感じる仕上がりとなっているようだ。

開幕戦の先発メンバーは、FW陣はプレシーズンマッチと同じ顔ぶれとなった。PRの1番には22歳のエイデン・ジョンストンが、スーパーラグビーデビューとなり、HOリアム・コルトマン、PR3番タイラー・ロマックスというオールブラックス経験者とフロントローを組む。

LOには2mのジョシュ・ディクソンと、2m04cmのパリ・パリ・パーキンソンの経験は浅いが長身の2人が先発。

昨年レギュラーでLOをつとめていたジャクソン・ヘモポがブラインドサイドFLとして先発し、去年の日本代表戦でもオールブラックスのキャプテンを務め、今年はハイランダーズの共同キャプテンとなったルーク・ホワイトロックがNO8(ナンバーエイト)に入った。

BKを見てみると、ハーフ団はオールブラックスの正SH(スクラムハーフ)アーロン・スミスをベンチに温存し、プレシーズンマッチで良いパフォーマンスをしたケイン・ハミントンが入った。

そして、SOはジョシュ・イオアネ、CYBにはオールブラックスの名CTBタナ・ウマンガ(現ブルーズコーチ)の甥であるトーマス・ウマンガ ジェンセンといったフレッシュな顔ぶれを加えた。

WTBはテヴィタ・リー、マット・ファッズ、そして今年の共同キャプテンに指名された、オールブラックス不動のFBベン・スミスと経験豊富な選手を揃えた。

リザーブにも前述の通りSHスミス以外にも、LOディロン・ハント、HOアッシュ・ディクソンらベテランが控え、試合の途中からインパクトプレーヤーとして出場することが期待される。

アーロン・メイジャーHCは「新しいシーズンが始まるのを心待ちにしていたので興奮している。プレシーズンでのハードワークが、チーフスとの80分間の戦いでのパフォーマンスに全て現れることを期待している」と自信をのぞかせた。

強みのセットプレーを中心に、FWのハードワークとBKの決定力の光るホームのチーフスか。日本代表のジェイミー・ジョセフHC時代から、FWの献身的な働きと固いディフェンス、そしてカンターアタックが武器のハイランダーズか。

開幕戦だが、ニュージーランドカンファレンスのライバル同士の戦いだけに、激しい戦いが期待できる。開幕白星スタートとなるチームはどちらになるのか。

チーフスの地元、FMGスタジアム ワイカトで行われる開幕戦は、2月15日(金)午後3:25から、J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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