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ラグビー コラム 2019年1月31日

平日は仕事、週末はラグビーに燃える男たちの戦い。クラブラグビー準決勝みどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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今シーズンの日本ラグビーシーンはまだ終わらない。1月6日から始まった「全国クラブラグビーフットボール大会」は、2月3日(日)に準決勝2試合、17日(日)に決勝が、それぞれ愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で行われる。

1993年より始まったこの大会は今年で26回目を迎える。2003年から2013年まで優勝チームは日本選手権に出場し、大学選手権の優勝チームと対戦していたことでも知られる。

近年の優勝チームは、2013年が六甲ファイティングブル、2014年は北海道バーバリアンズ、2015、2016年は神奈川タマリバクラブが連覇し、最多となる10度の優勝を誇る。そして2017年、2018年は北海道バーバリアンズが連覇を果たしている。

今年も各地区を勝ち上がった13チームが1月6日よりトーナメントを戦い、2月3日(日)準決勝のカードは下記の通りとなった。

・11:00 神奈川タマリバクラブ(首都圏ブロック・神奈川)vs. 愛知教員クラブ(東海北陸ブロック・愛知)

・13:30 北海道バーバリアンズ(北海道ブロック) vs. 六甲ファイティングブル(近畿ブロック・兵庫)

準決勝に進出した4チームをそれぞれ見ていこう。まずは昨シーズン、全国大会を逃して悔しい思いをした神奈川タマリバクラブだ。

「平日は仕事に燃え、週末はラグビーに狂う」をコンセプトに、高校や大学を卒業後、大学や社会人でプレーしなかったが、真剣にラグビーがしたいという思いをもったラガーマンが集い、2000年に創部。

今年は王座奪還を目指して、基本プレーを徹底したことが功を奏し、再び、全国大会に出場した。

1回戦はシードで、1月20日に行われた2回戦は帆柱クラブ(九州北ブロック・福岡)に、15トライを挙げる猛攻を見せて89-5で快勝し、準決勝に駒を進めた。

早稲田大学出身のキャプテンSH(スクラムハーフ)西田剛と、SO(スタンドオフ)羽生憲久がハーフ団を組み、ゲームをコントロール。

東洋大学出身のキャプテンLO(ロック)野口真一がチームを引っ張り、準々決勝では立教大学出身NO8(ナンバーエイト)迫田泰英と、早稲田大学で活躍し、エディー・ジャパンの合宿にも参加したことのあるFB(フルバック)荻野岳史の2人がハットトリックを達成した。

他には本郷で花園に出場した整形外科医のLO(ロック)松丸大輝、茗渓学園や同志社大学でプレーしたCTB(センター)高澤正徳など、高校、大学などで強豪チームの一員としてプレーしていた選手が多い。

準決勝でその神奈川タマリバクラブと対戦するのが、5回大会以来の全国大会出場となった愛知県教員クラブだ。主に愛知県内で教員をしている選手や、その友人で構成されており、若いメンバーが多いのが特徴だ。

1回戦は宇都宮白楊ラグビーフットボールクラブ(北関東甲信越ブロック・栃木)に67-14で快勝し、2回戦は福岡かぶと虫ラグビーフットボールクラブ(九州北ブロック・福岡)を38-31と接戦で下して準決勝に進出した。

愛知の高校出身選手が多く、宗像サニックスでプレー経験のあるSO山下岳、筑波大学出身のCTB山下昴の兄弟が活躍し、日本体育大学出身のWTB(ウィング)塚本健、三重大学の主将だったNO8水谷真也らもいる。

やはり、優勝経験のある神奈川タマリバクラブが優勢と予想されるが、2連勝中の勢いと若さを武器に、愛知県教員クラブがチャレンジャーとして挑む。

準決勝2試合目は、昨年の決勝戦と同じ顔合わせとなった。昨年のリベンジに燃えるのが、6度の優勝、7度の準優勝を誇る六甲ファイティングブルだ。

1963年に創部されたクラブで、2003年にNPO法人化した。かつてトップリーグに所属していたワールドファイティングブルの流れも組む、地域に密着したクラブだ。

1回戦はシードで、初戦となった2回戦は昨年同様、駒場WMM(首都圏ブロック・東京)と対戦した。

序盤からリードされる厳しい展開となったが、WTB三木勇太らのトライで追い上げ、後半ロスタイムにLO福島清登のトライで同点とし、関西学院大学出身の副将FB安部都兼のゴールで29-27と接戦を制して準決勝に進出した。

関西学院大学出身のキャプテンFL(フランカー)中村圭佑を中心に、創部50周年の今年こそ王者を倒して、7度目の優勝に王手をかけるか。

ベスト4に進出した最後のチームは、定山渓グラウンドをホームに持つことでも知られる、3連覇を狙う北海道バーバリアンズだ。

今年は1回戦から出場し、初戦は川南ラグビークラブ(九州南ブロック・宮崎)を相手に15トライを挙げて99-14で快勝。2回戦も芦屋クラブ(近畿ブロック・兵庫)に73-7と快勝し、危なげなく準決勝に進出した。

今年はBK(バックス)にタレントが揃う。7人制の強化合宿に招集されたCTBターファイ・トゥマナワ、両翼には流通経済大学出身のスピードスターWTB平川哲也、7人制の強化合宿に参加したことのある専修大学2年まで野球をやっていたWTB黒川ラフィ。さらにFBには三洋電機(現パナソニック)にも在籍した奥田浩也がいる。

控えには7人制代表歴のあるWTB七戸勇気、昨年、7人制代表で大活躍したFL/WTBセル・ジョセらがおり、得点力は高い。

FW(フォワード)は立正大学のキャプテンだったNO8籾山拓己、日本体育大学出身のPR(プロップ)/HO(フッカー)関拓矢らが引っ張る。FWがしっかりファイトし、スピードと決定力のあるBKで仕留める形が武器だ。

優勝候補筆頭の北海道バーバリアンズの3連覇なるか、それを止めるチームが現れるか。神奈川タマリバクラブも、六甲ファイティングブルも優勝経験のあるチームだけに、虎視眈々と王座を狙っている。

今年のクラブ王者に輝くチームはどこになるのか。2月3日(日)の準決勝2試合は10:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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