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ラグビー コラム 2019年1月17日

ラグビーワールドカップイヤー、サンウルブズが千葉で始動!

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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サンウルブズ、始動!

1月14日(月・祝)、4シーズン目のサンウルブズが本格的に始動した。今年から練習場拠点は、成田、羽田の両空港に車で1時間と便がいい、千葉県市原市にある「市原スポレクパーク」に移った。

昨年、サンウルブズや日本代表で出場試合や出場時間が多かった選手は、早くても3月から合流の予定。今回、合宿に参加した選手は30名ほどで、そのうち当日から参加した日本人選手は10名だった。

ただ、開幕を1ヶ月後に控えて、今年から新指揮官に就任したトニー・ブラウンHC(ヘッドコーチ)は初日からいきなり3部練習を敢行した。

まず、青々としたグラウンドの横に市原市と協力して作ったプレハブのウェイト場でトレーニング。

そして、午前練習前の11時頃から、ブラウンHCをはじめとしたサンウルブズの関係者は、市原市の小出讓治市長らとともに、市原市のラグビーファンや市原ラグビースクールの子どもたち、サンウルブズファンの前で歓迎セレモニーに参加した。

2019年ワールドカップでは、アイルランド代表の公認キャンプ地に内定している市原市の小出市長は「この日が来ることを、今か今かと首を長くして待っていました。サンウルブズの皆さん、ようこそ市原市においでくださいました」。

挨拶する市原市の小出市長

「まさに市原市にとってラグビーイヤーがスタートします。市原市としては最高のおもてなしをして、最高のプレーができるように最大限の支援をします」と挨拶をした。

ブラウンHCは「たくさんの子どもたちに来ていただき、ありがとうございます。選手たちがみなさんを刺激して次のラグビー世代を作っていきます」。

そして、「今年から来年にかけて、市原市にこの場所を使わせていただき感謝しております。施設は素晴らしく、選手のパフォーマンスは向上すると思っています」とコメントした。

歓迎セレモニー後の記念撮影

その後、11時15分くらいから1時間ほど、まだ新しく入った選手が多いということもあり、アタック&ディフェンスでチームとしての動きの確認をした。

さらに、14時半から1時間半ほどの練習ではディフェンスの練習、さらに強度を上げてのアタック&ディフェンスを行い、1日目の練習が終了となった。

新指揮官のブラウンHC

練習後、ブラウンHCはハードな練習を課した理由を「他のチームはもう5週間前にトレーニングをスタートしています」。

「選手に刺激を与えて、今、こここでやるしかないという気持ちを植え付けさせるために、あえて厳しいトレーニングを行いました。これから3週間、しっかり準備をして初戦に臨みたい」と説明した。

どういったラグビーをしたいかという問いに、新指揮官は「素早くスキルフルにボールを動かすこと。プレイヤーもファンが楽しむこと」。

初日から3部練習を敢行

「最後に、その試合にしっかり勝つこと」と言い、「1つ1つの試合に全部勝ちに行くのが目標です。3週間しっかりトレーニングして、はじめの試合に勝ちたい」と意気込んだ。

さらに、今年のキャプテンも発表された。例年通り、キャプテンが2人の共同キャプテン制となった。

1人は昨年、全試合に出場したPR(プロップ)クレイグ・ミラーで、もうひとりは、スーパーラグビーの「ベスト15」にも選出された、CTB(センター)マイケル・リトルだった。

ブラウンHCは2人をキャプテンに選んだ理由を「日本人の選手はほとんどが3月からスタートになってしまうので、序盤から参加できないのと、2人は昨年、素晴らしいパフォーマンスをしていたので選びました」と説明した。

共同キャプテンのCTBリトル(左)とPRミラー(右)

キャプテンの1人、PRミラーは「キャプテンになれて光栄です。去年、リーダーグループの一員として役割をまっとうしたと思っていたので、それで決まったのかなと思います。PRは80分、試合に出続けないので、リトルと一緒にやることで、そこは十分できると思います」。

「去年は多くの成長がありました。成績もカルチャーも成長できたと思います。そこに上乗せして成長していく年になりますし、向かうところは前だけ、上だけです」と先を見据えた。

「驚いた」と言う、もう1人のキャプテンCTBリトルは「去年、リーダーグループに入れてもらっていましたが、キャプテンになるとは思っていませんでした。去年はサンウルブズの一員になれて、素晴らしいパフォーマンスを発揮できてよかった」。

「今年も毎日上手くなれるように努力します。チームとしてはしっかりとグラウンド上でいいパフォーマンスをすること、そして毎週、良くなりたい。日本に素晴らしいファンがいるので、ファンに誇りに思ってもらえるようなパフォーマンスをしたい」と抱負を語った。

茂野(右)と内田

日本代表候補ながら、初日から参加したSH(スクラムハーフ)茂野海人は「まず、ゲームタイムがほしいので、9番として出られるように練習からハードワークしたい」と腕を撫した。

また、例年より日本人選手が少ないスタートになったことについて聞かれると「日本人はどうしてもコミュニケーションを取らなくなりがちなので、積極的にコミュニケーションを取ってチームとしてなじんでいきたい。新しく入ってきた選手もいるので、名前を覚えて呼ぶようにしています」と話した。

サンウルブズは、1月18日まで市原で合宿を行い、21~25日は大分・別府、そして28日から2月1日まで再び市原で合宿を行う。

その後はオーストラリアのブリスベンでの合宿を経て、2月16日、シャークス(南アフリカ)との開幕戦(シンガポール)を迎える。

【2019年サンウルブズ プレシーズン合宿メンバー】

FW:20名

アレックス・ウォントン ※1
ヴァルアサエリ愛
ヘンカス・ファンヴィック
サム・プラットリー
パウリアシ・マヌ
クレイグ・ミラー
山下裕史
坂手淳史
庭井祐輔
ジャバ・ブレグバゼ
マーク・アボット ※1
ヘル ウヴェ
カラ・プライアー
ジェームス・ムーア
トム・ロウ
エドワード・カーク
ツイ ヘンドリック
ダン・プライアー
ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ
ベン・ガンター ※2

司令塔として期待のかかるSO松田(左)

BK:15名

内田啓介
茂野海人
ジェイミー・ブース
ヘイデン・パーカー ※1
松田力也
シェーン・ゲイツ
中村亮土
フィル・バーリー
マイケル・リトル
ホセア・サウマキ
セミシ・マシレワ
レネ・レンジャー
ジェイソン・エメリー
ゲラード・ファンデンヒーファー
ヘンリージェイミー

※1:1月20日合流予定 ※2:合流時期は未定

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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