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ラグビー コラム 2019年1月10日

明治、22年ぶりの優勝へ最終関門。ラグビー大学選手権決勝

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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大学日本一に王手を懸けた。リベンジマッチとなった準決勝・早稲田大学との一戦は激闘の末、4点差で明治大学に軍配が上がった。 2年連続となる決勝の舞台で迎え撃つ相手は、7季ぶり2度目のファイナリストとなった天理大学。ここ数年息を潜めていた関西の王者が今季、再び息を吹き返した。

最後の挑戦が始まる

明治は22年ぶりの優勝を懸け、1月12日(土)に秩父宮ラグビー場で激突する。

関西大学Aリーグ3連覇中の天理大。そのチーム力の高さは先日の準決勝で如実に証明された。

選手権10連覇が懸かっていた絶対的王者・帝京大学に対しエリアを効果的に使い圧倒。最終的に29-7で快勝し、ついに大学ラグビー界の均衡を破って見せた。

U20(20歳以下)日本代表に抜擢されたNO8(ナンバーエイト)ファウルア・マキシを筆頭とした留学生選手たちの突破力や、フィットネスを武器とするだけではない。

今年度の天理大の売りはあくまでディフェンス力だ。先日の帝京大学戦では「規律のあるディフェンスが勝利に結びついた」と天理大の小松節夫監督は言う。

失点の少なさから伺えるように、ブレイクダウンでは人数でプレッシャーを与え続け、相手にゲインラインを割らせなかった。

タックル後のリアクションスピードの速さ、そしてスキを見てのオーバーラック。『一手一つ』のスローガンにふさわしい規律のあるディフェンスが、80分間を通じて体現されていた。

しかし、明治も負けてはいない。選手たちは早稲田戦の勝因について皆口をそろえて「ディフェンス」だと語る。

特に後半の30フェーズ以上にも渡る早稲田のアタックを粘り強く耐え抜き、敵陣までボールを運んだシーンがまさにそれを象徴していた。試合後、田中澄憲監督も勝利は「全員のディフェンスに尽きる」と振り返った。

明治の成長は止まらない

スクラムで優位に立ちたい。明治のFW(フォワード)の平均体重は105.1キロに対し、天理大のFWの平均体重は97.1キロ。数値でみると8キロも上回っているが、油断はできない。

前の試合、明治より重量のある帝京大スクラムに対し、4度のペナルティを奪取。スクラムで押し切り、ペナルティトライを誘うなど、強度は折り紙付きだ。

小ささゆえの8人のまとまり。それに対し『重戦車』の代名詞、明治のスクラムが、どれほど真価を発揮できるか。試合を分ける1つの焦点になることに違いない。

2戦2敗。今年度は春、夏と2度の練習試合を行い、いずれも僅差だが天理大に対しては分が悪い明治。

しかし、対抗戦での屈辱の敗戦から1カ月。ゼロから自分たちを見直し、見事にリベンジを果たした早稲田戦。今季の明治は短期間でさらなる成長を遂げてきた。

「これからは特別なことはしない。今回(早稲田戦)出た課題を克服して決勝に臨む」(田中監督)。SH(スクラムハーフ)福田健太主将(法4=茗渓学園)も「明治らしさを存分に出して優勝したい」と意気込んだ。

大学頂点の栄冠を手にするのは『東の明治』〟か、それとも『西の天理』か。日本一を決める戦いが幕を開ける。

文:高智琉大朗/写真:高橋昇吾(明大スポーツ)

◆ラグビー 全国大学選手権決勝
・1月12日(土)午後4:30 天理大学 vs. 明治大学
※J SPORTS 2で放送、J SPORTSオンデマンドで配信

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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