人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2018年12月31日

Aシード3校は順当、京都成章と国学院栃木がシードバック。全国高校ラグビー大会2回戦の結果と3回戦のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

12月30日(日)、大阪・東大阪市花園ラグビー場で「花園」こと、全国高校ラグビー大会2回戦16試合が行われ、年越しをするベスト16が出揃った。

優勝候補、Aシードの桐蔭学園(神奈川)、大阪桐蔭(大阪第1)、東福岡(福岡)は危なげなく3回戦に進出し、Bシードでは10校中8校が勝利した。

一方、ノーシードの国学院栃木(栃木)が、Bシードの日本航空石川(石川)を、同じくノーシードの京都成章(京都)がBシードの佐賀工業(佐賀)に勝利し、見事に〝シードバック〟を達成した

先制トライを挙げた東福岡WTB高本

12月30日の試合結果を第1グラウンドから見ていこう。1試合目ではAシードの東福岡はWTB(ウィング)高本とむ(2年)が4トライを挙げる活躍もあり、関商工(岐阜)に快勝。

2試合目は。八幡工業(滋賀)は城東(徳島)に競り勝って15年ぶりに3回戦進出を決めた。

3試合目はノーシードの国学院栃木が、正SO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(2年)のケガの影響を感じさせず、FW(フォワード)第1列が3トライを挙げて、Bシードの日本航空石川を下した。

4試合目はBシード報徳学園(兵庫)が大阪代表の1つ、大阪朝鮮高(大阪第2)との〝関西ダービー〟を制した。「FWの運動量とBK(バックス)のスピードが持ち味」と西條裕朗監督が言うとおり、7トライを挙げての快勝だった。

5試合目は後半24分まで12-12の同点だったが、Bシードの「赤べこ軍団」黒沢尻工業が、FL(フランカー)北田卓寛(3年)のトライで静岡聖光学院(静岡)を下しシードを守った。

【第1グラウンド】
☆:Aシード ★:Bシート

☆東福岡(福岡)69-3 関商工(岐阜)
 八幡工業(滋賀)24-14 城東(徳島)
 国学院栃木(栃木)28-12 ★日本航空石川(石川)
★報徳学園(兵庫) 50-29大阪朝鮮高(大阪第2)
★黒沢尻工業(岩手)17-12静岡聖光学院(静岡)

第2グラウンドの1試合目は茗渓学園(茨城)が得意の展開ラグビーを見せて27-0で快勝。

2試合目は九州対決となったが、長崎北陽台(長崎)が九州大会準優勝の実力を発揮して、11トライを挙げて鹿児島実業(鹿児島)に大勝した。

3試合目は中部大春日丘(愛知)がモールを軸に攻撃し、8トライを挙げて札幌山の手(南北海道)に快勝。

4試合目はノーシード校同士の対決となったが、モールを武器とする玉島(岡山)が新田(愛媛)に勝利し、47大会ぶりの3回戦進出を決めた。

5試合目はAシードの大阪桐蔭(大阪第1)が前評判通りの実力を発揮。14トライの猛攻を見せて土佐塾(高知)に圧勝した。

【第2グラウンド】

★茗渓学園(茨城)27-0新潟工業(新潟)
★長崎北陽台(長崎)71-0 鹿児島実業(鹿児島)
★中部大春日丘(愛知)53-17札幌山の手(南北海道)
 玉島(岡山)33-14 新田(愛媛)
☆大阪桐蔭(大阪第1)86-7土佐塾(高知)

ハットトリックを達成した京都成章WTB南部

第3グラウンドの1試合目は、前回大会王者を破り花園に出場した地元・常翔学園(大阪第3)が、初出場の桐生第一(群馬)を圧倒した。

2試合目は初めて中国地方のライバル同士が激突したが、決定機でトライを取り切った島根の岩見智翠館が広島の尾道を下した。3試合目はAシードの桐蔭学園(神奈川)が大分舞鶴(大分)を寄せ付けなかった。

4試合目はセブンズの王者で、選抜ベスト4のBシード流通経済大柏(千葉)が、82シーズンぶりの出場となった早稲田実業(東京第1)に9トライを挙げて快勝した。

5試合目はノーシードながら実力校の京都成章が攻守で上回り、佐賀工業を零封で抑えて快勝。6試合目はBシードの天理(奈良)が順当に岡谷工業(長野)に勝利した。

【第3グラウンド】

★常翔学園(大阪第3)67-0桐生第一(群馬)
 石見智翠館(島根)22-7 尾道(広島)
☆桐蔭学園(神奈川)67-7大分舞鶴(大分)
★流通経済大柏(千葉)53-0早稲田実業(東京第1)
 京都成章(京都)33-0 ★佐賀工業(佐賀)
★天理(奈良)43-5岡谷工業(長野)

大阪桐蔭の強力FW

それでは1月1日の元日の対戦カードを見ていこう。第1グラウンドはAシードの大阪桐蔭が、玉島の挑戦を受ける。大阪桐蔭の自慢のFW陣に、玉島のFWがどこまで通用するかが鍵となろう。

2試合目はBシード同士の天理と中部大春日丘が対戦する。ともにFWも力強く、展開力もあるチームだけに接戦が予想される。

3試合目もBシード同士の長崎北陽台vs.茗渓学園の対戦だ。FW、BK一丸となり総合力の高い長崎北陽台と、伝統的に展開力が武器の茗渓学園のどちらに軍配が上がるか。

そして4試合目は流通経済大柏と、ノーシードながら勢いに乗る京都成章が激突する。Aシードに匹敵する力を持つ流通経済大の圧力を、ディフェンスを武器としている京都成章が抑えることができるかが焦点となろう。

◆1月1日 3回戦の対戦カード

【第1グラウンド】
☆:Aシード ★:Bシート

10:30 ☆大阪桐蔭(大阪第1)対玉島(岡山)
11:55 ★天理(奈良)対★中部大春日丘(愛知)
13:20 ★長崎北陽台(長崎)対★茗渓学園(茨城)
14:45 ★流通経済大柏(千葉)対京都成章(京都)

突破する桐蔭学園NO8佐藤

第3グラウンドでも3回戦、4試合が行われる。Aシード桐蔭学園は、ノーシードながら実力校の石見智翠館のチャレンジを受ける。石見智翠館としてはしっかり守り、少ないチャンスでトライを挙げたい。

2試合目はBシード同士の常翔学園vs.黒沢尻工業の対戦となった。やはりFWとBKともに前に出る力のある地元・常翔学園が有利と予想されるが、黒沢尻工業も東北王者の意地を見せたい。

3試合目はBシード報徳学園が、2回戦でシードバックに成功した国学院栃木と対戦する。FWとBK一体となったアタック力が武器の報徳学園が優勢と予想するが、国学院栃木もFW陣の奮闘で自分たちの土俵で戦いたいところ。

4試合目はAシードの東福岡が、ノーシードながら3回戦に進んだ八幡工業と対戦する。大会随一の展開力を誇る東福岡に対して、八幡工業はボールをキープし、自分たちのペースで攻めたいところだ。

【第3グラウンド】

10:30 ☆桐蔭学園(神奈川)対石見智翠館(島根)
11:55 ★常翔学園(大阪第3)対★黒沢尻工業(岩手)
13:20 ★報徳学園(兵庫)対国学院栃木(栃木)
14:45 ☆東福岡(福岡)対八幡工業(滋賀)

1月1日の元日は3回戦8試合が行われ、ベスト8が出揃う。そして、4試合目が終わった後、第1グラウンドで8校のキャプテンにより抽選が行われ、1月3日の準々決勝の対戦カードが決まる。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ