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ラグビー コラム 2018年12月21日

慶應義塾、早稲田にリベンジしベスト4を狙う。ラグビー大学選手権

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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12月16日(日)にキンチョウスタジアムで行われた大学選手権第3回戦。慶應義塾大学は京都産業大学と対戦した。

先制点を挙げたのは慶大だった。前半6分、京産大ボールのラインアウトからモールを組むと、慶大がターンオーバーに成功。

先制トライを決めた主将の古田

CTB(センター)栗原由太(環3・桐蔭学園)がフィジカルの強さを生かしてゲインを切ると、最後はパスを受けたSO(スタンドオフ)古田京(医4・慶應)が相手ディフェンスを避けながらトライを決めた。

直後に京産大のキックを用いた攻撃に翻弄されて失点したものの、慶大は攻撃の手を緩めない。15分に左サイドから攻め上がると、ボールを受けたのはFL(フランカー)川合秀和(総3・國學院久我山)。

「自分でトライを取ってチームにいい流れを」と自身の強みであるアタックを生かして相手を華麗にかわし、インゴールに飛び込んだ。

21分にもWTB(ウィング)宮本瑛介(経4・慶應)が勢いをつけて走り込みCTB栗原由からパスを受けると、「自分が入れば抜ける」とディフェンスラインを突破してグラウンディング。前半を21-12で折り返す。

しかし、後半では一転して流れが京産大へ。3分にPG(ペナルティゴール)を決められると、9分には慶大が自陣深くで痛恨のペナルティ。ラインアウトからのモールで我慢しきれずにトライを奪われ、21-20と1点差にまで追い詰められてしまう。

だが、黒黄軍団はここで弱気にならなかった。20分、WTB宮本瑛が力強い突破を見せてゲインを切ると、ボールは途中出場のFB丹治辰碩(政4・慶應)へ。

素早いパスの副作用か惜しくもノックオンとなってしまうが、ここで奮起したのは慶大FW(フォワード)陣だった。

スクラムで相手のペナルティを誘うと、敵陣深くでのマイボールラインアウトからモールで押し込み、最後はFL川合がトライ。SO古田も難しい角度からのキックを決め、会場は大きく盛り上がる。

25分にも同様の流れで得点すると、31分にはPGにも成功。慶大が試合の主導権を取り戻した。

試合終了間際にも、粘り強くフェーズを重ねた末にPR(プロップ)細田隼都(商4・慶應)がトライを挙げ、43-25でノーサイド。慶大が勝利を収め、次戦へと駒を進めた。

今回の勝利のポイントの一つとして挙げられるのはスクラム。HO中本慶太郎(経4・慶應)が試合後に「関西と関東ではスクラムが違った」と語ったように、序盤は「下に下にと低くぶつかってくる」京産大のスクラムへの対応に苦しんだ。

だが、修正を重ねた結果、後半20分過ぎのスクラムでは相手のペナルティを誘いだすことに成功。FW陣が相手を見事に攻略してみせ、チームに流れを呼び込んだ。

来たる12月22日(土)に秩父宮ラグビー場で対戦するのは宿敵・早稲田大学。11月の対抗戦では敗れているだけに、黒黄としてのプライドをかけて何としてもリベンジを果たしたい。

ゴール前でモールを形成できれば、早慶戦勝利が近づく

カギとなるのはセットプレーだろう。前回対戦で互角の戦いを見せているスクラムでは、試合を重ねるごとに成熟し、安定感を増している慶大FW陣の力闘に期待したい。

一方のラインアウトについては、慶大は前回対戦時に大きく精彩を欠いてしまった。だが、その後の青山学院大学戦、今回の京産大戦では大幅に改善。

モールでは相手を圧倒する場面が多く見られているだけに、ラインアウトの精度が高まれば得点のチャンスも大きく広がる。

また、抜群の突破力を誇るCTB中野将伍を擁する早大BK(バックス)陣には要注意。早大の猛攻を慶大が伝統のディフェンスでどれほど食い止めることができるかが、勝負の行方を左右するだろう。 「同じ相手に2回も負けるわけにはいかない」(WTB宮本瑛)――。目標とする「日本一」のために、彼らは立ち止まることなくその歩みを進めていく。誇り高き黒黄軍団の快進撃を、目に焼き付けよ。

文:川下侑美/写真:菊池輝、田中壱規(慶應スポーツ新聞会)

◆ラグビー大学選手権 準々決勝
・12月22日(土)午前11:55 慶應義塾大学 vs. 早稲田大学
※J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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