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ラグビー コラム 2018年12月14日

京都産業大学、赤紺戦士が慶應義塾とFW勝負。ラグビー大学選手権

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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2か月近くにわたって行われた関西Aリーグでは20年ぶりに優勝を狙ったが、5勝2敗で3位。

開幕戦で春に好調だった同志社大学を破ったが、その後はちぐはぐな試合運びが続き、第5節の立命館大学戦ではまさかの敗戦。

背水の陣で挑んだ関西学院大学戦では元木由記雄コーチに「やっと持っている力を出せた」と言わしめる内容で52-0と完封勝利を果たした。

優勝をかけた天理大学戦では前半こそ僅差の勝負を見せたが、後半は力の差を見せつけられ乾杯を喫した。

就任46年目の大西監督が今年も大学選手権の舞台に

リーグ戦終了後、「選手権に向けて3週間でチームを作りなおす」と意気込む大西健監督。大学選手権に向けてもう一度チーム力強化を図っている。

12月16日に控えた初戦の相手は日本ラグビー界の伝統校・慶應義塾大学だ。関東大学対抗戦Aグループでは、明治大学と同率3位だったが、直接対決で勝利しているため対抗戦3位として関西の地に乗り込む。

対抗戦では王者・帝京大学相手に19-24と競り合いを見せると、帝京大を撃破した明治大には勝利しており、チーム力は日本トップクラスだ。

チームのキーマンはキャプテンで医学部SO(スタンドオフ)の古田京(4年=慶應)。チーム内から絶大な信頼を誇り、リーダーシップと頭脳を活かしたゲームメイクでチームをけん引する。

慶應義塾大の武器は京産大と同様に強力なFW(フォワード)だ。スクラムとモールを強みにFWでゲームの主導権を握る。

NO8(ナンバーエイト)の山中侃(4年=慶應)は「FWで圧倒する」と真っ向勝負を誓っており、意地と意地のぶつかり合いになることは必至だ。

また、FL(フランカー)山本凱(1年=慶應)をはじめ、ボールキャリーが強みの選手を多数擁する。

BK(バックス)にも強力な選手が存在し、WTB/FB(ウイング/フルバック)丹治辰碩(4年)、WTB宮本瑛介(4年=いずれも慶應)らトライゲッターが対抗戦でも活躍を見せている。

個々の選手のイメージが強い慶應義塾大だが、メンバーの半数以上が慶應義塾高校出身ということもあり、チームの連携といった面では他大学より抜きんでている。

慶應義塾大がFW勝負と宣言している以上、京産大も簡単には引き下がれない。

天理大戦でスタメンだった岡留圭吾(4年=常翔学園)、寺脇駿(3年=日本航空石川)の両PR(プロップ)、HO(フッカー)の宮崎達也(4年=伏見工)ら1列の選手で相手を押し込みたい。

伝統のスクラム、モールに加え、伊藤鐘史コーチの加入によって強化されたラインアウトは、実弟の伊藤鐘平(3年=札幌山の手)を中心に優位に立ちたい。

FWで前に出ることが出来ればBKも活きてくる。WTB濱田将暉(4年=京都成章)、CTB(センター)田畑凌(4年=報徳学園)ら決定力のある選手がトライを奪う。

天理大戦の前半に見せたような粘り強く、規律のとれたディフェンスが出来れば勝利を引き寄せることが可能だ。

課題は立命大戦、天理大戦のようにゴール前のFW勝負になったときに如何にして均衡を打ち破るかだ。前記の2試合はいずれもFW戦で苦戦し、敗戦を喫した。長年の課題でもあるFW以外のオプションの完成度も重要だ。

主将の上田がチームを引っ張る

主将のLO/FL上田克希「関東の大学に京産大の意地を見せたい」と闘志を燃やす。最終学年としてチームをリードして勝利を目指す。

「意地と意地のぶつかりあい。誰もが京産大を感じられる試合にしたい」と意気込むのは就任46年目の大西健監督。

ひたむきなラグビーで見る人を京産大の世界に誘う。悲願の大学日本一へ。負けられない初戦が幕を開ける。

文/写真:鐘ヶ江直哉・山内美優(京産大アスレチック)

◆ラグビー大学選手権3回戦
・12月16日(日)午前11:55 慶應義塾大学 vs. 京都産業大学
※J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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