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○ヤマハ発動機 33-21 NTTコミュニケーションズ
○トップリーグ1~8位決定トーナメント1回戦(12月1日、静岡・ヤマハスタジアム)
○セットプレーから優位に立ったヤマハ発動機が4強進出
負けてしまうと4強進出、そしてトップリーグ優勝への道が断たれる上位トーナメント1回戦。
6勝1敗でホワイトカンファレンスを1位通過した昨季3位のヤマハ発動機は、悲願のトップリーグ初制覇へひた走る。
会場は本拠地・ヤマハスタジアムであり、地の利を活かせる状況。ラインアウトでスローイングを務めるヤマハ発動機のHO日野剛志は、スタジアムの特徴を熟知していた。
「冬のヤマハスタジアムは風が強い。また場所によって風の向きが変わります。詳しくは言えませんが、いつもやっているので『(ラインアウトで)バックスタンド側のココだったらココで取りたいね』という話は大戸(裕矢)としていました」(ヤマハ発動機・HO日野)
一方、敵地へ乗り込んだ昨季9位のNTTコムは、3勝4敗でレッドカンファレンスを4位通過。
勝利すれば、チーム過去最高位の4位以上が確定。先週のカップ戦に続いてNO8アマナキ・レレイ・マフィを先発起用するなど、総力戦で新たな歴史に挑戦した。
試合の大きな見どころはスクラム戦だったろう。
NTTコムはチームOBの斉藤展士スクラムコーチが就任2年目を迎え、今季はスクラムで神戸製鋼やサントリーにプレッシャーをかけるなど、大きな武器に成長した。
実は開幕前の夏合宿(北海道・北見)で、ヤマハ発動機とNTTコムは「40分ハーフ×3本」の練習試合をしている。
このときリーグ随一の強力スクラムを誇るヤマハ発動機は、NTTコムにスクラムでプレッシャーを受けた。これがヤマハ発動機にとっては印象的な出来事だったようだ。
「夏合宿で試合をして、NTTコムさんもスクラムを強化していることは分かっていました。僕らとしてはヒットで前に出たかった。一番はそこです」(ヤマハ発動機・NO8堀江恭佑キャプテン)
ヤマハ発動機のスクラム強化を担当するのは、日本代表の長谷川慎スクラムコーチに薫陶を受けたチームOBの田村義和氏。こちらも引くわけにはいかなかった。
先制はNTTコム。今秋の日本代表キャンプにも招集されたCTBシェーン・ゲイツが突進し、イーブンボールをNO8マフィが押さえた。0-7
そして序盤の山場は前半12分。ヤマハ発動機が敵陣ゴール前でスクラムトライを狙ったのだ。
ここでNTTコムも耐えるが、ゴール前での4度目のスクラムで押しきり、前半12分、NO8堀江キャプテンが落ち着いてグラウンディング。スクラムトライで同点(7-7)とした。
トライ数、クリーンブレイク数でリーグ上位のNTTコムも、自慢の攻撃力で反撃。前半29分、得意のワイド展開からLOロスアイザックがスコアラーとなり、7-14とした。
しかしヤマハ発動機はCTBヴィリアミ・タヒトゥア、キックオフボールにも強い身長195センチの快足WTBゲリー・ラブスカフニらが躍動し、前半を5点リード(19-14)で折り返す。
5点差を追いかけるNTTコムだが、後半13分にNO8マフィがシンビンに。世界最高峰のナンバーエイトを10分間欠くことになった。
フォワードが7人となったNTTコムは、その後の10分間で、スクラムによるペナルティトライを含む2トライを奪われた。
NTTコムは後半27分に1トライを返し、終盤の勝負所でも敵陣ラインアウトの好機を迎えた。
しかし2連続でスローイングがオーバーとなり、得点チャンスを失った。ヤマハ発動機のLO大戸は試合後、「ヤマハスタジアムは風が強いので、後ろに投げさせようと話していました」と明かした。
21得点(3T3G)を挙げたものの、4強入りに届かなかったNTTコムのロブ・ペニーHC(ヘッドコーチ)は「選手はがっかりしていると思うが、ヤマハに全員で挑戦することができた。NTTコミュニケーションズがトップ4に入るチャンスはこれまでなかったこと。これ以上ないくらい、選手たちのことを誇りに思っています」と選手を讃えた。
33得点(4T3G1PT)で4強入りを決めたヤマハ発動機。清宮克幸監督は「ヤマハの出来はすごく良くはありませんでしたが、トライを取られた後にすぐ取れたことが大きかった。もちろん2本のスクラムトライも大きい」と勝因を語った。
NTTコムは12月8日のトーナメント2回戦、東京・秩父宮でクボタとの対戦が決まった。
ヤマハ発動機は同日同舞台で、そのクボタに競り勝ったサントリーと、決勝進出を懸けて激突する。
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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