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ラグビー コラム 2018年11月30日

大学選手権出場を決めた筑波大学、最終戦で帝京と対戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 筑波大学新聞
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対抗戦もいよいよ大詰め。2勝3敗で5位の筑波大学は11月18日、群馬県立敷島公園で日本体育大学戦に挑んだ。

前半はミスの少ない攻撃で一気に6トライを奪うも、後半は選手交代で攻守に精彩を欠き、点差を離せなかった。後半に課題を残した筑波大だったが、55-24で勝利し、3年ぶりの大学選手権出場を決めた。

古川拓生監督(体育系・准教授)は「前半に高い精度で攻撃できたことは収穫だが、後半は選手交代してからプレーの精度が落ちてしまった。まだまだ課題が多い」と振り返った。

試合は前半6分、敵陣でのスクラムから、直前にビックゲインを見せたWTB(ウイング)河野友希(体専4年)が先制トライ。

だが21分、日体大の140キロのLO(ロック)ミキロニ・リサラ(1年)を執拗に警戒したことで、ほかの選手の突破を許し、トライを献上。

ギャップを突いて独走する仁熊

それでも、SO(スタンドオフ)松永貫汰(体専1年)を起点に前田土芽(同4年)や仁熊秀斗(同2年)らBK(バックス)陣が果敢にゲインし、トライを量産。前半を40-10で折り返した。

古川監督は「これまでセットプレー後の第1フェイズの精度の低さが課題だったが、前半はミスなくプレーできていた」と称賛。

さらに、FB(フルバック)島田悠平(同4年)のキックや、相手のキックに対するBK(バックス)のポジショニングがはまり、エリア取りでも優位に立ったことで、相手に隙を与えなかった。

このままの勢いでいきたい筑波大だったが、後半はけがによる選手交代やポジションチェンジで、攻守ともに機能しなかった。さらに10分、トライを奪われたところで筑波大にアクシデント。

ここまで大活躍の副主将・前田とNO8(ナンバーエイト)土谷深浩(同3年)がケガでベンチに下がった。選手交代で筑波大は攻撃のリズムを失ったが、相手のミスもあって、トライを重ねた。

だが、21分にはLO(ロック)石松大空(同3年)、33分には変わって入ったSH(スクラムハーフ)松山隆太(同4年)が負傷交代する想定外の事態が発生。

これまで、相手を前で止めるタックルを決め、相手陣地へ押し返してきた守備も、急なポジションチェンジで相手の攻撃を受けてしまった。

主将の大西は「後半は苦しいところでトライを取りきれず、逆に簡単にトライを奪われてしまった」と反省を口にした。

それでも前半のリードを保ち、55-24で勝利した筑波大。これで、大学選手権の切符をつかんだ。

今週末、対抗戦は最終戦を迎える。筑波大は大学選手権9連覇中の絶対王者・帝京大学と対戦する。帝京大は関東大学対抗戦の前節で明治大学に敗れており、より気を引き締めて挑んでくるだろう。

大活躍を見せるも負傷した前田

一方、筑波大はFW(フォワード)の柱である石松と副主将の前田が欠場に加え、土谷も本調子とは言えず厳しい戦いが予想される。代わりの選手がどれだけ埋められることができるかが、まずは焦点となる。

だが、日本体育大戦で見せた精度の高い攻撃を継続し、できるだけ攻撃の時間を長くすることができれば、まだ勝機はある。その上でキーマンとなるのは3試合連続でSOに起用されている松永だ。

松永は「徐々に自分の持ち味を出せている。責任感はあるが、楽しめている」と話しており、攻撃の起点であるルーキーの活躍に期待したい。

一方、日本体育大戦では、ターンオーバーされたあとや相手にギャップを突かれたあとの、下がりながら行う守備に課題が残った。フィジカルの強い帝京大と対戦する上で、この課題は克服しておきたい。

古川監督は「関東大学対抗戦の上位4校はそのまま大学選手権のベスト4に入る実力がある」と評価。開幕3戦で筑波大は早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学に敗れている。そのため、ここで帝京大に一矢報いて、全国大学選手権への弾みにしたい。

筑波大学と帝京大学の対抗戦最終戦は、12月1日(土)午後2:00から、J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:明石尚之(筑波大学新聞)

筑波大学新聞

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筑波大学やつくば市内のニューズを扱う、筑波大学公認の新聞。発行は年7回で発行部数は2万部以上。取材や原稿執筆、紙面の作成などは学生中心で行う。»Twitter »Facebook

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