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ラグビー コラム 2018年11月30日

帝京、8連覇を賭け筑波との一戦に臨む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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明治に敗れ肩を落とす帝京フィフティーン

「3度目の正直」とはならなかった。春、夏と敗れた明治大学を相手に成長した姿を見せ、明治を相手に対抗戦8連覇決めたいところだった。

曇り空の中、キックオフされたゲームは、序盤から明治大FW(フォワード)が帝京大学のFW陣に襲いかかる。前半5分、自陣30m付近のスクラムを押され、コラプシングのペナルティを取られると、そこからPG(ペナルティゴール)を決められ、3点を先制される。

続く、10分にも自陣ゴール前5メートルのスクラムから相手のSH(スクラムハーフ)福田健太(4年=茗渓学園)にディフェンスを引き付けられたところを突かれトライを奪われた(0-10)。

対する帝京大も28分、FB(フルバック)竹山晃暉(4年=御所実)がノットロールアウェイで得たPGを正確に決め、反撃開始かと思われたが、またもやミスからPGを献上し、3点を追加された。

それでも、41分、ハーフライン付近のスクラムからBK(バックス)陣の連携のとれたサインプレーが成功し、相手のでフェンスの足が止まったところを最後はWTB(ウィング)木村朋也(2年=伏見工)がトライ(8-13)。最高の形で、前半を終えた。

しかし、後半も出足からつまづいた。開始早々2分、帝京大ボールのスクラムを明治がスチール。キックで前にボールが運ばれ、競走になったが、追いつけず、トライを許してしまう(8-20)。

帝京も相手のキックから竹山がカウンターを仕掛けゲインを切ると、フォローに入った木村がトライを決めるなど迫ったが、反撃もここまで。

試合は15-23でノーサイド。対抗戦における対明治大の試合では実に8年ぶり敗戦となり、この日の天気と同様、試合後の選手たちの表情も雲がかかっていた。

試合後、岩出雅之監督は「明治大のFWの頑張りに尽きるかな」と一言。

セットプレーで完全に劣勢に立たされ、なすすべなく終わった試合を振り返ってみると、スクラムでは、明治のプレッシャーに対し、受け身に入り、ラインアウトでも呼吸が合わないシーンも見られた。

大学選手権10連覇を目指すうえでセットプレーの安定は勝敗を左右するいわば核となる部分だ。

PR(プロップ)の淺岡俊亮(4年=京都成章)は、「自分たちの形を再認識して、セットプレーで圧倒できるようにしたい」と、この日の出来を反省しながらも次戦を見据えている様子だった。

2トライの活躍を見せたWTBの木村

そんな中、活躍が光ったのは2トライの木村。1本目はグラウンド中央スクラムからの、外に回す必殺サインのフィッニシャーとして、2本目は明治のキックから竹山のラインブレイクでゲインを切ったところに、CTB(センター)尾崎泰雅(2年=伏見工)、SH小畑健太郎(4年=伏見工)とともにフォローに入りトライ。

2つのトライを取ったことについて、「取り切れてよかった。自分が(トライを取ることで)いい流れを作りたいと思っていた」と語った。

木村は対抗戦6試合を終えて5試合でトライを奪う嗅覚を持っている。大学選手権での木村の喜ぶシーンをまた見ることはできるのか。

次戦戦う筑波大学は現在、6戦を終えて3勝3敗。対する帝京大は、6戦を終えて5勝1敗。同じく、明治大、早稲田大学も6戦を終えて、5勝1敗と並んでいる。対抗戦8連覇がかかるだけに負けるわけにはいかない。

「真紅の王者」帝京の本当の戦いはここからだ。大学選手権10連覇という前人未到の頂を目指すため、まずは筑波を撃破し、最高の形で大学選手権へと駒を進めたい。

帝京大学と筑波大学の対戦は、12月1日(土)午後2:00から、J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:太田和樹(帝京スポーツ新聞部)

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帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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