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ラグビー コラム 2018年11月29日

慶應義塾、大学選手権を見据え最終戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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青山学院大学に勝って対抗戦優勝という、光景が見たかった。だが、慶應義塾大学はアカクロの前に勝利を収めることができず、その姿は夢の話になってしまった。

優勝に望みを残して、迎えた早稲田大学との一戦。試合開始後、すぐに試合は動かず、膠着状態が続く展開となった。

慶大は22mラインの中でのラインアウトやスクラムなどの決定機を逃し、早稲田もチャンスをものにすることができなかった。その中でもわずかに慶大が優位に立っているように見えた、前半中盤までの攻防。

試合の均衡はまさかのプレーで破られた。早大SO(スタンドオフ)岸岡智樹(早3・東海大仰星)が自陣のハーフウェイライン近くからDG(ドロップゴール)を蹴ると、ボールは一直線でゴールへ。超ロングキックが成功し、早大が3点を先制した。

ラインアウトを生かせなかった

さらに、その5分後。早大にインゴール前でのラインアウトで、ボールをキャッチされると、モールでの攻撃で押し込まれて、トライを許してしまう。慶大も早い段階で得点を入れておきたいところだった。

徐々にテンポをつかんで、22mラインの中でのラインアウトモールの好機を作り出す。だが、早大のジャンパーにボールを弾かれ、トライを取れず。

対して、前半終了間際に早大にPG(ペナルティゴール)を決められ、11点差にされてしまう。何度もチャンスを演出していた慶大だったが、インゴールまでは一度もたどり着くことなく、前半を0-11で終えた。

後半は慶大に待望の得点が生まれる。FL(フランカー)山本凱(経1・慶應)のビックゲインやNO8(ナンバーエイト)山中侃(商4・慶應)のレッグドライブで早大インゴールへ近づいていくと、最後はPR(プロップ)細田隼都(商4・慶應)がインゴールにグラウンディング。

これで、7-11。後半最初のトライに逆転勝利への期待が高まる。さらに慶大がフェーズを重ねて攻めていき、慶大の攻撃の時間帯になったかに見えた。

だが、ハンドリングエラーでボールを失うと、キャッチしたFB(フルバック)河瀬諒介(早1・東海大仰星)を起点とした早大のカウンターアタックを受けてしまう。

早大のBK(バックス)に一気に右サイドを駆け上がれて、失トライ。慶大の攻撃から一瞬にして、失点を許してしまった。

さらに、10mラインを超えたあたりでボールを受け取ったCTB(センター)中野将伍(早3・東筑)にギャップをつかれ、その後のパスダミーに慶大ディフェンスが対応できず、一気にインゴールまで持ち込まれてしまった。

後半29分で7-21の14点差。2トライ2ゴールで同点になる、まだまだ挽回の余地がある状況。

34分、前半に苦しんでいたゴール前でのラインアウトをきっちり決めて、モールで押し込みトライ。そしてSO古田京(医4・慶應)が難しい角度のキックを成功させて、7点差に。

さらに、慶大の攻撃が続き、ボールを失う場面もあったが、敵陣のインゴール近くまで到達。

絶好のチャンスでラインアウトをきっちり決め、フェーズを重ねて攻めていく慶大。早大のインゴールはすぐそこだった。だが、焦りが出たのか、痛恨のノックオン。

早稲田に一歩及ばなかった

最後まで諦めずに早大ボールのスクラムでプレッシャーをかけようと試みたが、力及ばず。早大にボールをさばかれ、タッチに蹴り出された。

またもわずかな点差に泣いた。得点が生まれそうな場面も多く、勝つことは十分にできた試合だった。特にインゴール近くでミスが生まれなければ。

これで対抗戦の優勝争いからは退いたが、下を向いている暇はない。本番は大学選手権の舞台なのだ。

そのためにも次の対抗戦最終戦。チャンスは全部トライまで持っていく、そのくらいの気概のプレーを見せ、青山学院大を圧倒する試合を期待したい。

慶應義塾大学と青山学院大学の対戦は、12月1日(土)午前11:20から、J SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:田中壱規/写真:重川航太朗、竹内大志、萬代理人(慶應スポーツ新聞会)

慶應スポーツ新聞会

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慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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