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11月25日、関東大学ラグビーリーグ戦1部の優勝を賭けた東海大学戦が、秩父宮ラグビー場で行われ、大東文化大学は21-28で敗戦。惜しくも2連覇を逃した。
お互いベストメンバーで臨んだこの試合は両校の強みが発揮され、優勝決定戦にふさわしい一戦となった。
東海に先制トライを許し迎えた前半18分、敵陣ゴール前でラックサイドを攻めた大東文化は、LO(ロック)タラウ・ファカタヴァ(外英4=ティマルボーイズ高)のサポートとともにボールを持ち出したNO8(ナンバーエイト)アマト・ファカタヴァ(外英4=ティマルボーイズ高)のトライで同点に追いつく。
しかし、その後は東海BK(バックス)のアタックに翻ろうされ、リードを奪われてしまう。
東海SO(スタンドオフ)丸山凜太朗(1年=東福岡)に巧みなループプレーで大東文化のディフェンスラインを突破されると、そのままトライゾーンまで走りきられた。
後半も、5分に丸山の裏へのキックパスに反応した杉山祐太(2年=東海大相模)のトライを止めきれず、3トライ目を許してしまった。
後半早々に7-21と点差を離された大東文化は、20分にCTB(センター)畠中豪士(スポ科4=函館工業)が中央へトライし7点差に縮める。
以降は東海がペナルティを重ねたことで敵陣へと攻め込むが、なかなかトライにはつながらずに時間だけが過ぎていく。それでも、大東文化は自分たちの強みで同点トライをもぎ取った。
35分、敵陣ゴール前でのマイボールスクラムで大東文化はFW(フォワード)8人が一つの塊となり、東海FWに強烈なプッシュをかける。一時はしのいでいた東海FWも最後は耐えきれず、スクラムを崩してしまった。
その前にも東海がコラプシングを犯していたこともあり、レフリーはペナルティトライを宣告。
7点が追加され21-21と、引き分けでも優勝が決まる大東文化がこのまま試合をものにするかと思われたが、後半ロスタイムにまさかの展開が待っていた。
ロスタイム含め、試合終了まで残り5分を切ったところ。大東文化はディフェンスで痛恨のペナルティを犯してしまい、一気に自陣ゴール前まで押し戻されてしまう。
そしてラストワンプレーとなった後半44分、自陣5mラインアウトから東海が強みとするモールを組む。大東文化FWが必死に割って入るも、モールが崩れた瞬間に東海HO(フッカー)加藤竜聖(4年=石見智翠館)がすかさずゴール右スミへ飛び込んだ。
これで5点が加わり、その時点で東海の優勝が確定。コンバージョンキックも成功し、21-28でノーサイドの笛が鳴った。
ロスタイムの攻防で敗れた大東文化はリーグ戦2連覇を逃し、2位で大学選手権へ進むこととなった。
2連覇にあと一歩届かなかった大東文化。しかし、HO平田快笙主将(環境4=大東大一)は「ここで負けたことでみんなの気持ちがリセットされ、選手権へ向けもう一度チームがまとまるチャンスを与えられた」と、その目はすでに選手権を見ていた。
24年ぶり4度目の大学日本一をかけて臨む、第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会。
大東文化は12月16日(日)の3回戦、関東大学ラグビー対抗戦Aグループ5位の筑波大学と対戦する。今回の結果がただの敗戦の一つとならないよう、選手権の舞台でその悔しさを晴らしてほしい。
文:姜亨起/写真:馬場修平、高橋芹奈(スポーツ大東)
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