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ラグビー コラム 2018年11月22日

超人王国フィジーが戦力充実のレ・ブルーに挑む。フランス×フィジー

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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フランス vs. フィジー

秋のテストマッチシリーズは第4週を迎え、現地時間11月24日は、8万人収容のスタッド・ドゥ・フランス(フランス・パリ)で、世界ランキング8位(11月22日時点)のフランス代表と、10位のフィジー代表が激突する。

フィジーは海外リーグを主戦場とする選手が多く、継続的な強化が長年の課題だった。

しかし2017年からフィジーチーム「フィジアン・ドゥルア」としてオーストラリアの国内最高峰大会「NRC(ナショナル・ラグビー・チャンピオンシップ)」に参加。リーグ戦参加で戦力底上げの足場ができた。

そして参戦2年目となる今年、豪州勢7チームを相手に1位通過。決勝でクイーンズランド・カントリーを下して初優勝した。

その優勝メンバーのなかには、今秋フィジー代表として秋シリーズに参戦する者もいる。

初戦のスコットランド代表戦に先発したSHフランク・ロマニらがその一人。ウルグアイ戦に先発したHOメスラメ・ドラコトらもNRC参加メンバーだ。

強化サイクルの構築で選手層が厚くなっているフィジーだが、第1週のスコットランド戦は、シンビンで2名が一時退場したこともあり、37点差(17-54)で大敗。

しかし翌週のウルグアイ代表戦では68-7で貫禄を見せつけた。

原稿執筆時点で両チームの先発メンバーは未発表だが、出場すれば要注目のフィジー選手は、16年リオ五輪の金メダリストの一人、LOレオネ・ナカラワだろう。

フランスリーグ「TOP14」のラシン92所属。30歳になった今もトライを生み出すオフロードパスは健在。スコットランド戦、ウルグアイ戦にも先発した52キャップ保持者だ。

フィジーといえばネマニ・ナドロ(194センチ)ら巨漢ウイングを世界中に送り出しているが、180センチ前半と小柄なのがWTBジョスア・トゥイソバ。

しかしTOP14のトゥーロン所属の24歳は、体格を補って余りある超人的な突進力の持ち主。同じくリオ五輪のオリンピアンで、出場すれば注目したい一人だ。

代表チームとして集合し、フランス戦はシリーズ3戦目。チームとしての連携は高まりつつあるだろう。下馬評はホームのフランス有利だが、身体能力の優位を土台に、規律を守りながら戦いたい。

一方、首都で迎え撃つフランスは、今秋はここまで1勝1敗。

第1戦は今年になって復調した南アフリカ代表に26-29。後半ロスタイムに逆転トライを許す劇的な敗戦だった。

第2戦の相手はアルゼンチン代表。後半30分にHOギエム・ギラド主将のトライで引き離し、28-13で逃げ切った。

ギラド主将はじめフランスは戦力が充実。多くの注目選手がいるが、まず代表の主軸として本格化した感のあるCTBガイル・フィクーは要注目だろう。

今年6季在籍したトゥールーズ(TOP14)からスタッド・フランセに移籍。同国U20代表に選出されるなど、早くから逸材として注目されてきた24歳だ。先週のアルゼンチン戦ではトライにつながる決定的なラインブレイクなど、主力としての存在感を示した。

もう一人、昨秋の日本代表戦(23△23)で、ブレイクダウンで驚くべき強さを見せていたLOセバスチャン・バハマヒナにも注目したい。

来年2月の来日が発表されたクレルモン(TOP14)の看板選手の一人で、球際の強さは群を抜いている。日本相手に獅子奮迅の働きをした強さを目撃したい。

注目選手が数多く登場するフランス×フィジーは、11月25日(日)午前4:50からJ SPORTS 4で生放送、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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