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ラグビー コラム 2018年11月22日

慶應義塾、8年ぶりの早稲田戦勝利で21世紀初の優勝を目指す。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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今年もこの時がやってきた。95回目を迎える伝統の一戦、早慶戦が11月23日に行われる。

お互いの意地と誇りをかけて、絶対に負けられないこのカード。慶應義塾大学としては、7年間対抗戦で勝利することができていないだけに、今年こそは慶大が勝利を掴むことができるかに期待がかかる。

明大戦の歓喜の再現となるか

そして、早慶戦は対抗戦の順位争いでも重要な意味を持つ。現在、帝京大学、明治大学が6試合を終えて5勝1敗と1位につけ、ついで5試合を終えた慶大、早稲田大学が4勝1敗の大混戦となっている。

慶大はここで勝つことができれば、2000年以来の対抗戦優勝に大きく前進する。その面でも早慶戦は絶対に負けられない試合だ。

7年間勝利から遠ざかっている慶大が勝利を掴み取るには何が必要か。まず、早大のアタックに対する慶大のディフェンスだろう。

早大のアタックはパスを巧みに使った素早い展開が特徴だ。その起点となるのがハーフ団。SH(スクラムハーフ)齋藤直人、SO(スタンドオフ)岸岡智樹の2人が、早稲田ラグビーを作り出す。

そこから全員が一体となって攻撃してくるラグビーは、決して簡単に止めることができない。実際に帝京大戦の前半こそ攻撃が機能していなかったが、後半になり修正して早稲田ラグビーで帝京大を圧倒していた。

また、FW(フォワード)ではLO(ロック)下川甲嗣、BK(バックス)では強力ハーフ団に加えて、FW顔負けのフィジカルで相手を圧倒していくCTB(センター)中野将伍など個々の能力も高い。

しかし、慶大は早稲田の強力なアタックに対抗する術を持っている。それが慶大の十八番であるタックルだ。相手を止めて、ディフェンスからどれだけ流れを生み出せるかが勝負の鍵を握りそうだ。

相部のタックルに注目だ

これまでも出場している選手が『魂のタックル』を見せてきた慶大。その中でも特に注目なのは相部開哉(政2・慶應)だ。

U20日本代表から、プレーと精神の両方で一回り大きくなって帰ってきた相部は、出足の早い、低く突き刺さるタックルで数々の攻撃を止めてきた。慶大ラグビーの体現者とも言える彼のプレーに注目したい。

もう1つ重要なポイントは、慶大が細かい部分で精度の高いプレーをし続けることができるかだ。

特に、セットプレーをどれだけ高い精度でできるかは勝敗に直結するだろう。僅差で敗れた帝京大戦は、勝負どころのラインアウトの失敗が敗戦に響いた。

逆に、劇的な勝利を収めた明大戦では、前半はスクラムで劣勢を強いられていたものの、後半はHO(フッカー)安田裕貴(政3・慶應)、PR(プロップ)大山祥平(経2・慶應)の投入で、一気に形勢を立て直した。

彼らが、『重戦車』と呼び声の高い明大のスクラムをはねのけ、最後の逆転トライを生み出したと言っても過言ではない。

今年のチームは、この1年間『細部』にこだわり続けてきた。明治大戦同様、慶大が今年こだわり続けたことが実を結んだ時、8年ぶりにアカクロの壁を破ることができるはずだ。

重要な対抗戦の中の1つであるが、それでも早慶戦は特別だ。選手にとっては最高の晴れ舞台であり、それだけプレーも白熱するに違いない。ともに実力的には拮抗している両者。そのため今年も接戦が予想される。

お互いのプライドをかけて、どちらが最後に歓喜の雄叫びをあげるのか。勝負の決する瞬間を楽しみに待ちたい。

文:菊池輝、田中壱規/写真:川下侑美、田中壱規(慶應スポーツ新聞会)

・11月23日(金・祝)午後1:50 慶應義塾大学 vs. 早稲田大学
※J SPORTS 1 生中継&J SPORTSオンデマンドLIVE配信

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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