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ラグビー コラム 2018年11月15日

古川聖人、ジャパンの経験を胸に「攻撃的ディフェンスで頂点へ」。立命館大学ラグビー部

ラグビーレポート by 立命スポーツ編集局
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「相手どうこうというより、自分達のやってきた攻撃的なディフェンスを100%出し切れば、自ずと結果はついてくると思います」。

終始、試合時と変わらぬ凛とした表情でインタビューに応じてくれたのは、立命館大学ラグビー部主将・古川聖人(まさと、4年、福岡・東福岡高)。

父はクラブチームの監督を務め、兄はそこで選手として活躍。ラグビー一家に生まれた古川は、3歳の時にラグビーを始める。

「父と兄の影響でよくグラウンドに足を運んでいて、気が付いたら自分もラグビーに夢中になっていました」と古川。兄の背中を追いかけ、高校はラグビーの名門、東福岡高校へ入学。

高校3年時に主将を務め、春には全国高校選抜大会で2年ぶりに優勝、全国高校ラグビーフットボール大会においては3年ぶりの日本一を収め、この上ないシーズンを送った。進路先が注目され、他大学からのオファーも数多くあった。

「藤田先生(現・東福岡高ラグビー部監督)が熱心に自分に合った環境を探してくれました。その中で施設が充実していること、一人暮らしができることで立命館を選びました」。

豊かな自然、広々としたグラウンド、充実したトレーニングルームこれらに加え、そこまで身体が大きいほうではない古川にとって管理栄養士のサポートを受けられることも魅力的な条件だった。

高校時代から自主性を重んじてきた彼にとって、親元を離れ自分自身と向き合い、思う存分ラグビーに打ち込める場所、それが立命館だった。

1年生時からメンバーに選ばれ、2年生時にアジアチャンピオンシップで日本代表に選出。さらにその年U20日本代表にも選ばれ、主将として活躍した。

例年に比べ、チームとして帯同する時間が短かったものの、その中で「チーム一丸となるために、自分から積極的にコミュニケーションをとっていくようにしました」と、巧みなリーダーシップを発揮した。

ジャパンで得た教訓は、立命館主将として、一人のラグビー人として大きな財産と語る古川。

「声の面でもそうですが、特にプレーで引っ張って行くことが今後戦っていく中で大切な要素だと思いました。自分のプレーの特徴である低いタックルが通用したと感じましたし、これからのプレースタイルとしていくところはそこだと再確認できました」。

しかし、古川のラグビー史に悲劇が起きる。3年生時、8月の試合中に右膝を負傷。全治1年という大ケガだった。それでも古川は、至って前を向いていた。

「少しでも強くなってグラウンドに早く戻りたい。早くラグビーがしたいという気持ちだけでした。やっぱりラグビーが好きなんで(笑)」と、少年時代からのラグビーに対する愛情は、挫折を迎えようと、微塵も変わることはなかった。

メンバーとコミュニケーションを取る古川

人一倍周りの選手に声をかけ、トライを決めた選手には自ら歩み寄るなど、主将の立場としての役割を全うしている古川。

試合前モチベーションを高めるために行っているルーティーンなどあるのかと聞くと、「前まではスパイク磨きをしていました。でも、いい時と悪い時があって(笑)」と、現在は自然体のまま集中力を高め、試合に臨んでいるという。

大学ラグビー最終年を迎えた今季。残りわずかな時間ではあるものの、「まだ代表レベルに達してないと思うので、自分の実力をあげていくことが最優先だと思います。その中で支えてくれた人たちに活躍した姿を見せて恩返ししていきたいです」と、さらなるレベルアップを追い求めている。

これから立命館ラグビー部を背負う後輩達に対しては、「大学ラグビーはあっという間なんで、いろいろと誘惑はあると思いますが、ONとOFFの切り替えを意識して、その中で今自分に何が必要なのかを考えて行動していって欲しいですね。」と、エールを送った。

全国への切符をかけた関西大学リーグは残り3戦。負けられない戦いが続いていく。落ち着いた表情でインタビューを終えた立命館主将。だが、その瞳の奥には熱く激しい闘志が燃えていた。

文/撮影:福清真人(立命スポーツ編集局)

◆立命館大学 関西大学リーグ 放送&配信予定
・11月18日(日)午後04:45 天理大学 vs. 立命館大学
※J SPORTSオンデマンド配信
・11月24日(土)午前11:50 立命館大学 vs. 関西学院大学
※J SPORTS 4 生中継&J SPORTSオンデマンドLIVE配信

立命スポーツ編集局

立命スポーツ編集局

立命スポーツ編集局では立命館大学体育会の活躍を多くの人に知ってもらえるよう、週末を中心とした取材活動や、定期的な新聞・号外の発行、HP記事の掲載を行っています。取材した試合の速報はTwitterで、写真はFacebookでそれぞれ配信しています。公式サイト

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