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京都産業大学は開幕から4連勝。天理大学、関西学院大学と並んで同率首位の座に立ち、リーグ戦を折り返す。赤紺軍団、主将・上田克希(4年=東海大仰星)率いる「上田組」の軌跡を振り返る。
台風接近による試合の延期、会場の変更。まさかの展開でイレギュラー続きだったが彼らは動じなかった。10月7日、布引グリーンスタジアム、初戦の同志社大学戦は大接戦。
23-28の5点ビハインドで迎えた後半39分。京産大ボールのラインアウトからモールを形成する。モールが崩れたあとも何度も果敢にアタックし続け、武田知大(4年=尾道)がディフェンスを突き破る。
気迫のこもった同点トライ。そして栢本光(3年=天理)のゴール成功で逆転。攻め込む同大を必死のディフェンスで守り抜き、ドラマのような展開で勝利を飾った。
順延により、2週連続の試合となった2戦目の相手は関西大学。前半、取られて取っての繰り返しで後手を踏んでしまう。
思うように試合を展開できず苦戦するも、1年生SH(スクラムハーフ)廣田瞬(天理)の猛攻やLO(ロック)上田のトライなどで巻き返す。38-15で2勝目。
2週間の間隔を経て、次に迎えたのはAリーグ復帰を果たした大阪体育大学。FW(フォワード)を強みとしているヘラクレス軍団だ。
FWで熱き戦いが繰り広げられていたと同時に、初先発起用のSO(スタンドオフ)中村悠人(3年=東海大福岡)やWTB(ウィング)笹岡海斗(1年=京都成章)が躍進し、大量得点。76-15とし、60点差での3連勝した。
4試合目に顔を合わせたのは、昨季わずか4点差で勝利を飾った近畿大学。立ち上がり、先制を許し流れを掴まれた。
7点ビハインドで迎えた後半開始直後、ニコラス・ホフア(2年=札幌山の手)のインターセプトからのトライで一気に波を引き寄せると、山内凌雅(3年=関大北陽)や田畑凌(4年=報徳学園)のトライで流れをものに。
HO(フッカー)宮崎達也(4年=伏見工業)がとどめのトライを挙げ、48-29でノーサイド。4連勝でリーグ戦を折り返した。
次戦で顔を合わせるのは攻撃的なディフェンスを武器としており、FW(フォワード)のセットプレーに定評がある立命館大学。
今季はここまで、近大にダブルスコアで勝利。大体大相手には積極的なプレーが冴えわたり50点以上の大差をつけての快勝を収めると、続く関大戦ではセットプレーで圧倒。開幕から3連勝を挙げた。
伝統の同大戦では敗れはしたものの、持ち味のディフェンスや果敢な攻撃で粘りを見せている。
注目選手には在学中に日本代表キャップ2を誇り、主将としてチームを鼓舞するFL(フランカー)の古川聖人(4年=東福岡)や、激しいアタック、ディフェンスなどフィールドプレーが魅力のNO8(ナンバーエイト)の庄司拓馬(2年=東海大仰星)らが挙げられる。
勝って大学選手権出場へ望みをつなげたい立命大としては、この戦いは落とせない一戦。
京産大・上田主将は「FWでの勝負が鍵になってくる。ここで負けたらかなり苦しくなるのでセットプレーを見直していいイメージを作っていきたい」と意気込んだ。
立ち上がりから「京産大らしいラグビー」を展開し、5連勝へ。赤紺戦士が5戦目もひたむきに戦い続ける。
京都産業大学と立命館大学の対戦は、11月10日(土)午前11:55から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文/写真:山内美優(京産大アスレチック)
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