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ラグビー コラム 2018年11月9日

通常のシーズンでは味わえない楽しみも ジャパンラグビー トップリーグ カップの見どころ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ダン・カーター

神戸製鋼 ダン・カーター

日本代表の活動期間となる11月は、トップリーグは行わないのが慣例だったが、今年はレギュラーシーズンが短いこともあり、日本代表以外の選手、若手選手のプレーする機会を確保するために「トップリーグカップ」が実施される。16チームを4組に分けてそれぞれ総当たり戦を行ない、来年1月の順位決定トーナメントを行うものだ。外国人枠、特別枠などの制限は無く、全体の底上げを図る。

実力はあるが不動のレギュラーがいてチャンスがつかめない選手、怪我などで今季出遅れている選手、外国人枠の関係で出場機会が少ない選手、そんな選手たちが先発メンバーに名を連ねる。ここでアピールしてレギュラー入りを狙い、その先の日本代表、サンウルブズをうかがう選手たちだ。

リーチ マイケルらFW陣を日本代表に送り出す東芝ブレイブルーパスは、今季初出場となる金寛泰が1番のPRに入り、リザーブでの出場が多い知念雄が3番PR、HOに入る橋本大吾がキャプテンを務める。元キャプテンの森田佳寿がSOで今季初登場だ。対する豊田自動織機も出場機会の少ない選手を並べ、今季初登場のCTB河合航がキャプテンとしてチームを率いる。

姫野和樹キャプテンが日本代表に参加するトヨタ自動車ヴェルブリッツは、大阪の万博記念競技場でコカ・コーラレッドスパークスとの対戦。37歳のベテランLO北川俊澄が今季初先発だ。キャプテンはSH岩村昂太。ラファエレ ティモシー、ウィリアム・トゥポウの看板CTBコンビが日本代表で活躍するコカ・コーラは先発15人全員が日本人選手となり、下良好純、山北純嗣がCTBコンビを組む。

サントリーサンゴリアスの沢木敬介監督は、「若手主体で戦います。出場する機会を得たメンバーが12月のトップリーグ出場に対して、どれだけエナジーを持って戦えるかに注目してもらえればと思います」とコメント。その言葉通り、ルーキーのFL加藤広人、FB尾崎晟也らを含む先発15人は全員が日本人選手。対するHondaHEATも日本人選手主体で戦う。秋田県のあきぎんスタジアムが舞台だ。

羽野一志

NTTコミュニケーションズ 羽野一志

岩手県のいわぎんスタジアムで行われるリコーブラックラムズとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの一戦は、リコーにLOロトアヘア ポヒヴァ大和、SO堀米航平、NTTコムに羽野一志、シェーン・ゲイツ、ブラッキン・カラウリアヘンリーなどトップリーグでお馴染みの選手が出場し、タフな戦いになりそうだ。

多数の日本代表選手を出しているパナソニック ワイルドナイツは、南アフリカかやってきたコーネ・フーリー、スーパーラグビーのレッズに所属していたセフ ファアカゼの両PR、HO下釜優次の新加入選手がFW第一列。若手が多いとはいえLO谷田部洸太郎、FL西原忠佑、FB藤田慶和ら日本代表経験者が引っ張る。対するNECグリーンロケッツは、チームのキャプテンであるFL亀井亮依が先頭に立つ。

もっとも豪華なメンバーを発表したのが、ヤマハ発動機ジュビロと対戦する神戸製鋼コベルコスティーラーズだ。外国人枠の関係でなかなか実現しなかった、SHアンドリュー・エリス、SOダン・カーターの元クルセイダーズ、オールブラックスの名コンビが、2人並んでは初のスターティングメンバー。このほかレギュラー陣がずらり。ヤマハ発動機は本来CTBの宮澤正利がSOで先発してキャプテンを務め、新加入選手として発表されたばかりのCTBシオネ・トゥイプロトゥがデビューする。18歳からスーパーラグビーのレベルズに加入した選手で現在21歳。どんなプレーを見せてくれるか。

メンバー表を眺めるだけでそれぞれに見どころある8試合。2019年のラグビーワールドカップ(RWC)前に行われるトップリーグカップは、トップチャレンジの8チームも含む24チームで行われる予定だという。日本代表選手をRWCに専念させるための措置ではあるが、通常のシーズンでは味わえない楽しみが増えるのもたしか。お気に入りの選手をチェックするなど、カップ戦を大いに楽しんでみてはどうだろう。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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