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ラグビー コラム 2018年11月6日

崖っぷちの同志社、同立戦を制しリーグ戦初白星。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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11月4日、ヤンマーフィールド長居第2陸上競技場にて、関西大学ラグビー第4節、同志社大学vs.立命館大学が行われた。

同志社は負ければ大学選手権への道が完全に断たれてしまう運命の1戦だったが、結果は24-10で同志社の勝利。開幕から4戦目にして初白星をあげ、選手権への可能性を残した。

前節の関西学院大学戦での悔しい結果から、選手たちはミーティングを重ね、気持ち切り替えて試合に臨んだ。メンバーも多少の変更があり、FB(フルバック)に3年生の南野を起用し、SH(スクラムハーフ)の原田をWTBとしてリザーブに入れた。

立命館の堅いディフェンスが予想され、実際に試合中もなかなかゲインできず、逆に立命館のアタックを耐える時間も長かったが、そのピンチを1トライでしのいだのは、今回の試合の収穫となった。

同志社のキックオフから試合が開始すると、2分間キックの蹴りあいが続き、同志社が攻め、立命が守る攻防戦が繰り広げられた。

前半6分、立命館のオーバーザトップから、敵陣5mのマイボールラインアウトとなると、モールを形成しすぐにHO(フッカー)平川が持ち出してゴールライン手前まで迫る。

勢いのあるアタックが強みのSO古城

ラックからSO(スタンドオフ)古城にボールが出ると、パスは南野へ。CTB(センター)永富と古城についた立命館のディフェンスの間を抜け、ゴールライン内へ飛び込んだ。

秋の公式戦初出場の南野が、先制トライを見事に決め、チームは一気に盛り上がった。

前半10分に立命館がPG(ペナルティゴール)を決めて、3点を返されるが、勢いに乗りたい同志社は前半12分、ポイントを作りながら少しずつゲインしていき、ラックから早くボールを出して攻撃のテンポを上げていった。

敵陣22m中央のラックから古城が持ち出し右へ展開、服部からサイドラインに待つ、WTB高野へパスをつなげると、スピードに乗った高野がゴールラインまで走り抜けトライを決めた。

だが、その7分後。前半19分から同志社にとって我慢の時間が続いた。同志社のオフサイドで自陣中央ゴールライン手前での立命館スクラムとなり、同志社が反則。

立命館がインゴールまで迫るも、パイルアップで再び5mラインのスクラムとなった。しかし、ここで同志社が3回のコラプシングを犯し、PR(プロップ)栗原がシンビンで退場となった。

代わりにPR文が出場して高野が退場し、14人となった同志社だが、スクラムから右へ展開しサイドラインを抜けようとした立命館を、WTB江金がギリギリで外に出すと、マイボールラインアウトからキックで自陣22mまで戻した。

タックルを受け、NO8(ナンバーエイト)服部が負傷するも選手交代ができずに、13人の時間帯があった同志社だったが、近場を攻めてくる立命館のアタックに対して、FW陣を中心に止め続け、立命館のノックオンで窮地を逃れた。

このピンチをしのいだ選手に対して萩井監督も「苦しい時間帯もよく頑張ってくれた」と振り返った。

前半終了間際に永富のインターセプトで、ハーフラインから独走トライを決めて19-3。立命館をノートライに抑え、後半に入った。

後半はお互いにあと一歩のところでミスが出て、両チーム無得点のまま38分が過ぎた。

同志社のスローフォワードで自陣ゴールライン手前の立命館スクラムとなると、テンポの早いアタックでラックのサイドを攻められ、立命館LO(ロック)横井にトライを決められた。

7点を返された同志社だが、ロスタイムにHO橋本と主将CTB山口のタックルで立命館を倒したところに早いフォローが入り、ターンオーバーに成功。右に展開しながら少しずつインゴールまで迫っていく。

PR六車が大きくゲインすると、古城から南野へ長いパスが渡り永富へ。ディフェンスを引きつけたところで、大外の途中出場WTB原田へ繋いでそのままトライ。

同志社、4戦目で初勝利

ノーサイドの笛とともに歓声が沸き、リーグ戦初勝利に選手たちの顔にも笑顔が戻った。

「ラグビーを楽しむ」(山口)。ミーティングの中でチームメイトから試合中の表情が暗いと指摘を受けた山口は原点に戻り、単純にラグビーを楽しむことを大切にしてチーム内でも共有した。

気負いせずに、周りにいる仲間とのプレーを楽しむことが自分たちのラグビーにつながり勝利へつながったのかもしれない。

メンタルが全てではないが、プレーに対して何かしらの影響を及ぼすことは確かだ。やはり笑っている選手を見ると応援している者も笑顔になる。

残り3戦もこの勢いを弱めず同志社ラグビーで白星を重ね、勝利の後に笑顔でベンチへ戻って来る同志社を迎えたい。

文・於保いちこ/撮影・安本夏望(同志社スポーツアトム)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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