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ラグビー コラム 2018年10月26日

大東文化、課題を残しつつも4連勝、次戦は法政のバックスを抑え込めるか。ラグビー関東大学リーグ戦

ラグビーレポート by スポーツ大東編集部
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9月16日に開幕した関東大学ラグビーリーグ戦1部も、すでに4試合が経過した。2連覇を目指す大東文化大学は、10月21日に中央大学と対戦。81-17と大差での勝利を収め、リーグ戦4連勝を飾った。

チームをけん引するHO平田主将

大勝の一方で、課題が残る試合となった。前半開始早々にWTB(ウィング)朝倉健裕(スポ科1=御所実業)のノーホイッスルトライで先制したものの、直後中央にトライを許し、同点に追いつかれる。

HO(フッカー)平田快笙主将(環境4=大東大一)も「怠慢になってしまった」と反省したように、この『試合の入り』という課題は今後、強豪との対戦を前に改善が必要だ。

もう一つは、終了間際の失点。後半39分、自陣で中央にラインアウトモールを組まれると、数メートル押されたところで逆目に展開され、3トライ目を喫してしまう。

直前まで敵陣でプレーしながらもペナルティを犯してしまい、ボールが相手に渡り失点につながった。選手が多く入れ替わっていたとはいえ、最後のピンチで失点を防げるかどうかは、接戦をものにするためのカギとなる。

課題が残った一方で、個々の活躍も光った。この試合で13トライ中10トライを挙げたBK(バックス)の中でも、特にFB(フルバック)の鈴木匠(スポ科2=札幌山の手)に注目してみたい。

ハットトリックの活躍を見せた鈴木

中央戦でハットトリックの活躍を見せた鈴木は、鋭いステップワークを持ち味とする。だが、この試合ではステップに加え体の強さを見せる場面が目立った。

まずは前半29分、中央のハイパントを自陣でキャッチした鈴木は、そのまま自分で仕掛け、中央のディフェンスラインをブレイク。そのままゲインすると、最後はSH(スクラムハーフ)南昂伸(社経1=御所実業)のトライにつながるラストパスを放った。

後半20分にも再び鈴木がラインブレイク。トライを防ごうと相手がタックルに迫るも、鈴木はそれを難なく弾き返し、トライゾーンに飛び込んだ。

「(これまでのリーグ戦で)まだ1個もトライがなかっただけに、トライ出来て良かった」と振り返った鈴木。朝倉と土橋永卓(環境4=秋田中央)を加えたバックスリーは、強力FW(フォワード)にも劣らない脅威となるはずだ。

次戦の相手は、ここまで3勝1敗の法政大学。各ポジションに高校時代からの実力者を揃え、「BK(バックス)が良いチーム」と平田主将が評する法政に対し、本学はディフェンスでペナルティを犯さないようにしたい。

青柳勝彦監督は中央戦の試合後も、「油断してはいけない」とリーグ戦開幕前から変わらぬキーワードを発し続けている。

この試合ではNO8(ナンバーエイト)アマト・ファカタヴァ(外英4=ティマルボーイズ高)がスタンドから試合を観戦していたが、これから強豪との対戦を控え、主力の負傷離脱は大きな痛手だ。

リーグ戦も残すところあと3試合となり、佳境を迎えている。『大学日本一』という頂を目指し、モスグリーン軍団は一戦一戦油断せず、まずはリーグ戦2連覇へと歩を進めていく。

大東文化大学と法政大学の一戦は、10月28日(日)午後2:00から、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:姜亨起/写真:馬場修平(スポーツ大東)

スポーツ大東編集部

スポーツ大東編集部

1967年創刊。大東文化大学体育連合会所属。ラグビー部や陸上競技部、テコンドー部など国内外で活躍する「大東スポーツ」を、年4回の新聞発行やブログ、Twitterで学生たち自ら情報を発信する。現在活動している部員数は14名。随時部員募集中。
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