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ラグビー コラム 2018年10月16日

前半苦戦の京都産業大学、後半踏ん張り開幕2連勝。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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前節の同志社大学撃破で見せたドラマから1週間、勢いに乗る京都産業大学が迎えたのは、堅いディフェンスを持ち味とする関西大学

そのディフェンスに赤紺戦士はどう立ち向かうか、2000人の観衆がかけつけた一戦は序盤から盛り上がりを見せた。

最初に仕掛けたのは関西大だった。試合開始から数分、京産大のミスが続き、自陣でのディフェンスが続く。さらに、ペナルティ後に関大の速攻に遭い、流れをなかなか掴めない。

相手ボールのラインアウトからモールを押し返すなど、反撃を繰り広げるも5分、先制を許してしまう。

4トライを挙げたNO8ファカイ

8分、ゴールライン手前のラインアウトをLO(ロック)上田克希(4年・東海大仰星)がキャッチ。モールで押し込み後方からNO8(ナンバーエイト)フェインガ・ファカイ(3年・日本航空石川)が抜け出しトライを決めた。

好調のFB(フルバック)栢本光(3年・天理)のキック成功で、すぐさま逆転に成功した。

17分、関大にトライを奪われ、再びリードを許すも、22分ゴール前からラインアウトからFL(フランカー)武田知大(4年・尾道)がキャッチし、モールを形成。NO8ファカイが押し込みトライ、ゴール成功。

再度、関大のトライで逆転されたが34分、ゴール真下のマイボールスクラムで力強く押し込み、SH(スクラムハーフ)廣田瞬(1年・天理)が持ち出しトライを狙う。

そこからHO(フッカー)宮達也(4年・伏見工業)がパスをつなぎ、SO(スタンドオフ)山内凌雅(3年・関大北陽)がディフェンスの隙を見てトライを決める。19-15のわずか4点差で後半を迎えた。

このままではいけない。「もう一度スタートのつもりで『FW(フォワード)が前に出て、BK(バックス)が応える、うちらしいラグビー』をやっていこう」。ハーフタイムに指揮官からかけられた言葉。それが試合展開は大きく変える。

伝統のスクラムで圧倒する

後半3分、相手のペナルティからゴール手前でスクラム。廣田が投げ入れスクラムのまま押し込むと、ファカイがグラウンディングしトライ。24-15とリードを広げた。

9点差のまま両者譲らず迎えた34分、相手ボールのラインアウトだったが、ミスによるノックオン。こぼれ球に素早く反応し、マイボールにすると自陣深い位置から外に大きく広げながらパスをつなぐ。

後半から出場のWTB(ウィング)寺崎栄一郎(4・海星)が脚を活かして大きくゲインするなどフェイズを重ねながら、前進し続け、ボールはキャプテン上田へ。ゴール前左側から相手ディフェンスの隙をうまくすり抜け、そのままゴール中央にトライ。ゲームを動かした。

ゴールの成功で31-15にリードを広げると、続く後半40分、ゴール前ラインアウトからモールで押し込み、ファカイが左サイドにトライを決め、とどめを刺す。角度のあるコンバージョンとなったが、栢本が冷静に決め、38-15とさらに点差を広げた。

3分間のロスタイムで関大にインターセプトされるもCTB(センター)田畑凌(4年・報徳学園)が意地で食い止めトライを阻止。その後、パスをつながれるもペナルティでノーサイド。後半は関大を無失点に抑え、開幕2連勝を飾った。

試合後、上田主将は「自分たちのひたむきさが出せなかった」と振り返り、厳しい展開からの連勝スタートで渋い表情を見せた。

次戦に迎えるのは今季からAリーグに復帰した大阪体育大学。京産大らしいラグビーを序盤から繰り広げることができるか。2週間ひたむきに戦い続ける。

文/写真:山内美優(京産大アスレチック)

代替画像

京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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