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ラグビー コラム 2018年10月9日

神戸製鋼が日野を圧倒、無敗で首位をキープ。トップリーグ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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トップリーグの初年度王者が調子の良さを見せつけて開幕からの無敗を守った。

2カンファレンス制で行われている今年のトップリーグのリーグ戦は4節を終えて、残すところあと3試合となった。

10月7日(日)の第5節、大阪・キンチョウスタジアムで、レッドカンファレンス無敗で首位に立つ神戸製鋼コベルコスティーラーズと、7位の日野レッドドルフィンズの対戦が行われた。

神戸製鋼は第4節こそ、トヨタ自動車ヴェルブリッツと26-26と引き分けたものの、第3節では、新加入の元ニュージーランド代表SO(スタンドオフ)ダン・カーターの活躍もあり、昨年王者サントリーサンゴリアスを36-20で下した。

先週はトップリーグはBYEウィーク(休みの週)だったが、神戸製鋼は北海道胆振地方中東部で発生した地震の影響により延期になった、第2節の宗像サニックスブルース戦を行い、69-5で快勝。3勝1分と負けなしで首位に立っている。

一方、今季トップリーグに初昇格した日野は、開幕戦こそ宗像サニックスブルースを33-3と下したが、第2節は14-15で豊田自動織機シャトルズに競り負けてから3連敗と、苦しい戦いが続いている。

ホームの神戸製鋼は、先週の宗像サニックス戦からメンバーを入れ替えて臨んだ。PR(プロップ)1番を平島久照から山崎基生に、HO(フッカー)を鹿田翔平から有田隆平に、FL(フランカー)6番を橋本大輝からマット・バンリーベンに。

また、WTB(ウィング)は前の試合で14番だった井関信介を11番、14番にはアンダーソン フレイザーが入り、CTB(センター)はリチャード・バックマンが12番に入り、13番にはアダム・アシュリークーパーが先発した。

ハーフ団には前節は下半身の違和感のために出場しなかったがSO(スタンドオフ)ダン・カーターのメンバー入りも期待されたが、先発は先週と変わらず、元NZ代表SH(スクラムハーフ)アンドリュー・エリスとSOイーリ ニコラスのコンビとなった。

日野も第4節のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦から大きく変更。HO郷雄貴を廣川三鶴に、LO(ロック)に入る予定だったキャプテンの村田毅とアッシュ・パーカーがFLに、NO8(ナンバーエイト)もニリ・ラトゥから千布亮輔となった。

BK陣も前節でSHを務めたオーガスティン・プルがケガ人の影響でCTBに入った。

キックオフから、日野が神戸製鋼にプレッシャーをかけて、反則を誘って4分、SO染山茂範がPG(ペナルティゴール)をきっちり決めて3点を先制する。

しかし、すぐさま神戸製鋼も反撃。7分には敵陣ゴール前ラインアウトからモールを組み、最後は日本代表にも選出されている中島イシレリが押さえてトライ、5-3と逆転に成功する。

その後も神戸製鋼は攻撃の手を緩めない。12分には、ハーフライン付近のスクラムからボールをつなぎ、SOイーリがラインブレイクし、サポートしたSHエリスがトライ。SOイーリのゴールも決まって12-3とする。

17分、今度はディフェンスで前に出て、CTBバックマンがインターセプトからトライ、さらに21分にはスクラムを起点にWTB井関がトライ。

29分にもFWとBKが一体となってつないで再びWTB井関がインゴールを陥れて、32分には相手のキックオフからボールを継続しFLバンリーベンがトライを挙げて36-3と日野を大きく突き放す。

35分、日野もやっと相手の反則からFBギリース・カカがクイックリスタートし、右に展開し韓国代表WTB鄭演植が右中間に押さえ、SO染山のゴールも決まって7点を返した。

結局、前半は神戸製鋼が36-10と日野に大差をつけてハーフタイムを迎えた。

後半、最初に日野が得点を取りたかったが、今シーズン無敗の神戸製鋼の勢いは止まらない。

1分、敵陣ゴール前でのラインアウトから、HO有田、WTBフレイザーがゲインし、最後はモールを組んでCTBバックマンがトライ。FB山中亮平のゴールも成功し43-10。11分にも再びラインアウトからモールでNO8中島がトライし、48-10と勝負を決めた。

大量リードとなった神戸製鋼は13分過ぎからSH日和佐篤らフレッシュレッグスを一気に投入。結局、SH日和佐が25分、32分、37分、ロスタイムと4つのトライに絡む活躍を見せるなど、神戸製鋼の一方的なゲーム展開となった。

また、新人WTB井関は、ボールを積極的に絡み、ゴール前でSHからのパスに力強いラン見せて計4トライ、さらにCTBバックマンも3トライと2人がハットトリックを達成。終わってみれば神戸製鋼が12トライを奪って74-10で大勝し、ノーサイドを迎えた。

MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、ボールを持ったらゲインし、ゴール前でも力強さを見せて4トライを挙げた、神戸製鋼の天理大出身ルーキーWTB井関が選出された。

相手を圧倒した神戸製鋼が3トライ差をつけて勝ち点5を重ねて総勝ち点20とし、4勝1分けでレッドカンファレンス首位をキープし、12月に行われる上位トーナメント進出へ大きく前進した。

一方、日野は勝ち点を積み上げることができず4連敗となり、総勝ち点6で7位のままとなり、上位トーナメント進出は厳しくなってきたと言えよう。

レッドカンファレンス首位をキープした神戸製鋼は、来週の第6節、10月13日(土)もキンチョウスタジアムで同カンファレンス5位の豊田自動織機シャトルズと対戦する。日野は千葉・柏の葉公園総合競技場で同カンファレンス6位のNECグリーンロケッツと戦う。

トップリーグのリーグ戦も残り2節、特にリーグ戦最終節となる第7節は日本代表選手が出場できない「プロテクト節」ということもあり、どのチームも負けられない戦いが続く。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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