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ラグビー コラム 2018年10月3日

慶應義塾、難敵・筑波を振り切り2連勝。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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前回の日本体育大学戦では、攻守において圧倒し、初戦を見事な勝利で飾った慶應義塾大学。筑波大学戦も勝利を収めて、連勝といきたいところだ。

筑波大のキックオフで、試合は始まった。慶大はそのボールをキャッチして、エリアを回復させようとキックを試みたが、相手のチャージに遭い、そのルーズボールを拾われて筑波大がトライ。試合開始早々、思わぬ形で失点してしまう。

この日、FBを務めた豊田

しかし、ここからは慶大の質の高いプレーが光った。WTB(ウィング)宮本瑛介(経4・慶應)のボールキャリーで敵陣に侵入。

その後、順調にフェーズを重ねると、インゴール前のラックからこの日マン・オブ・ザ・マッチに選出されたFL(フランカー)川合秀和(総3・國學院久我山)が相手のタックルを押し切り、トライ。SO(スタンドオフ)古田京(医4・慶應)がコンバージョンキックを決め、7-7と試合を振り出しに戻す。

11分、慶大は右サイドでのラインアウトからモールを形成。モールで押しこみ、最後はPR(プロップ)坂田(経4・慶應志木)がラックサイドを突き、グラウンディング。すぐさま逆転に成功する。

なおも攻撃は続き、SH(スクラムハーフ)江嵜真悟(商4・小倉)がハーフウェイライン付近から、22mライン付近までボールを運ぶゲインを見せる。

そこから、フェーズを重ねていくと、インゴール前のラックから江嵜が古田にパスを出すと、古田が相手ディフェンスのわずかな隙を走り抜き、トライ。

その後も慶大は攻撃の手を緩めることなく、23分には右サイドのラインアウトから左に展開すると、両チームによる激しいブレイクダウンの中、川合がボールをインゴールに押し込み、2つ目のトライを決めた。

前半の終盤に入り、筑波大に攻められる時間帯があったが、粘りのディフェンスで先制点以降、筑波大に得点を許さず、28-7で前半を折り返した。

前半同様、慶大ペースで試合が展開されると予想された後半。だが、後半7分にFW(フォワード)陣を中心にフェーズを重ねて、LO(ロック)辻雄康(文4・慶應)がゴールポストの間に飛び込んだトライ後は、慶大は得点を追加できない。

「接点にかける人数が減ってしまい、相手の好きなようにアタックをさせてしまった」(川合)と、筑波大の猛攻を受けて、自陣に釘付けになってしまう。

それでも、慶大は鋭いタックルで相手の攻撃を抑え込むが、じわりじわりと点差を縮められていく。後半23分にモールで押され、失トライ。

慶大は再び攻撃に転じ、悪い流れを断ちたいところであったが、オフサイドなど反則を次々と取られ、なかなか流れを取り戻すことができない。

そして迎えた試合終盤。筑波大に左サイドのラインアウトから近場を突く攻撃を仕掛けられてトライを許してしまうと、さらに試合終了間際、相手CTB(センター)にトライを決められる。

その後のコンバージョンキックがラストプレーとなりノーサイド。35-24、なんとか逃げ切り、対抗戦2勝目を飾った。

ラインアウトの安定でモールが生きた

慶大はセットプレーからトライにつながる攻撃が多かった。そのため、今日の試合の勝因の一つは、セットプレーが安定していたことだと言えよう。

特にスクラムに関しては、「夏合宿から『相手より低いスクラムを組んで、絶対に浮かない』ということを意識して練習に取り組んでいた」(川合)という日々の取り組みの成果が今日の試合に表れた。

しかし、依然として重大な課題は残っている。「80分間自分たちのラグビーができないとこれから先は勝ち抜いていけない」(古田)。この言葉通り、慶大の日本一は慶大のラグビーを80分間継続できなければ見えてこないだろう。

次戦の成蹊大戦まで残された期間は1週間。1週間という短い期間で、慶大はどれほど進化できるだろうか。成蹊大学戦は、慶大の後半のプレーに注目したい。

文:田中壱規、萬代理人/写真:川下侑美、田中壱規(慶應スポーツ)

慶應スポーツ新聞会

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慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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