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日本ラグビー協会は10月1日、10月26日の世界選抜戦、11月にホームで対戦するニュージーランド代表戦、さらにアウェイで対戦するイングランド代表戦、ロシア代表戦に臨む日本代表メンバー35名(FW20名、BK15名)を発表した。
キャプテンは引き続きFL(フランカー)リーチ マイケルが務め、イングランド遠征には33名が参加する。まず、ラグビー日本代表を率いるジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は冒頭でこう話した。
「悪いタイミングでケガが多く出てしまいましたが、それは逆にとらえれば新たに入って来た選手、若い選手に機会を与えられるということ。今回選ばれたメンバーはトップリーグの4節までのパフォーマンスを見て、彼らが自分たちのチャンスを作り出した。ワールドカップに向けて、若手選手が日本代表で活躍して層をより強化できると思ってワクワクしています」。
会見でまず驚いたのはHO(フッカー)堀江、CTB(センター)立川の2人が外れて、その替わりにサントリーで活躍するルーキーのHO堀越、CTB梶村が選ばれたことだ。
他にもFW(フォワード)ではPR(プロップ)三上、ヴァル、山本、NO8(ナンバーエイト)ツイがジェイミー・ジャパン復帰を果たし、山下は2015年ラグビーワールドカップ以来の日本代表メンバー入りとなり、堀越とともに中島は嬉しい初の日本代表入りとなった。
BK(バックス)はSH(スクラムハーフ)が5人いた中で、SH田中、SH流に続いてSH茂野が復帰。CTB梶村とともに、WTB(ウィング)ヘンリーが初の日本代表メンバーとなった。
残念ながら堀江に関してはコンディション不良のため、秋の日本代表のメンバーから外れた。。
「来年に(ワールドカップという)ビッグイヤーを控えているので、そういうことを捉えてしっかりとケガの治療、回復に取り組んでもらうことになりました。堀越が新たな機会を得たのでカバーしてもらいたい」(ジョセフHC)。
立川に関しては単純にメンバー外ということになった。ジョセフHCは、最近はクボタでSOとしてプレーしている立川を、SOとしてではなくCTBとして見ている。
「彼の最近のパフォーマンスが我々のレベルまで達していなかった。12番としてのフィジカルさ、ディフェンス力が不足している。苦渋の決断でしたが、厳しいタフな判断は自分の任務であって、日本のラグビーのためだと思っています。この先のトップリーグや活躍で、彼が逆境を跳ね返してくれると信じています」。
2016年のジェイミー・ジャパンが始動したとき、チームの共同キャプテンを務めた2人がメンバー外となってしまった。リーダー的な2人がいなくなったが、ジョセフHCから不安は感じられなかった。
ジョセフHCは「彼ら2人がいないことはチームが成長したこと、リーダーシップが芽生えたことを感じます。リーチも戻ってきています。田村、流、姫野といった若手がチームを引っ張ってくれていますし、このままチームをけん引してくれる手応えを感じています。このチームで世界の強豪、オールブラックスとイングランドと戦っていきたい」と意気込みを語った。
また、キャプテンのFLリーチも「選手選考は、だんだんと難しいものになってきました。選手たちが毎日自分たちをアピールし、コーチ陣の選考を困難にしています。新顔の選手も戻って来た顔なじみの選手もたくさんおり、彼らがチームに活気や経験値を加えてくれるはず」と新しくメンバーに入った選手の奮起に期待している。
10月、11月の試合でどのような戦い方をしたいかと聞かれたジョセフHCは「大幅の戦い方の変更はありません」とキッパリ。
「今までやってきたとおり、キックを使ってチャンスを作って(トライを取って)、ストラクチャーからもトライを挙げたい。6月のテストマッチではアンストラクチャーから8トライ挙げた。ベストな戦い方ですし、最も勝率の上がる戦い方だと信じています」とキックを上手く使ったアンストラクチャーラグビーで世界の強豪に挑む。
日本代表メンバー35名は10月14日から宮崎で合宿を行う。そのため10月20日(土)に行われるトップリーグ第7節には、この35名はプロテクト選手のため出場せず、テストマッチに備える。
秋のテストマッチシリーズはまずは10月26日(金)、ラグビーワールドカップに向けて改修した東大阪市花園ラグビー場のこけら落としとなる、世界選抜戦からスタートする。
そして、11月3日はオールブラックス、11月17日はイングランド代表という世界の強豪と対戦し、11月24日には2019年のワールドカップ開幕戦で激突するロシア代表と相対する。
ワールドカップまで1年を切った。リーチが「私たちの準備状況がどこまで進んだかを測るよい機会です」という通り、いよいよ、日本代表がどこまで成長しているか試金石となる秋のテストマッチシリーズが始まる。
◆日本代表メンバー35名
FW:20名
PR 稲垣啓太(パナソニック、22キャップ)
PR 山本幸輝(ヤマハ発動機、5キャップ)
PR 三上正貴(東芝、33キャップ)
PR 具智元(ホンダ、5キャップ)
PR ヴァル アサエリ愛(パナソニック、3キャップ)
PR 浅原拓真(東芝、12キャップ)
PR 山下裕史(神戸製鋼、49キャップ)
HO 坂手淳史(パナソニック、10キャップ)
HO 庭井祐輔(キャノン、6キャンプ)
HO 堀越康介(サントリー、1キャップ)
LO アニセ サムエラ(キヤノン、10キャップ)
LO 中島 イシレリ(神戸製鋼、0キャップ)
LO ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ、6キャップ)
LO ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機、9キャップ)
FL 徳永祥尭(東芝、10キャップ)
FL 西川征克(サントリー、1キャップ)
FL 布巻峻介(パナソニック、6キャップ)
FL リーチ マイケル(東芝、56キャップ)※キャプテン
NO8 ツイ ヘンドリック(サントリー、40キャップ)
NO8 姫野和樹(トヨタ自動車、6キャップ)
BK:15名
SH 茂野海人(トヨタ自動車、6キャップ)
SH 田中史朗(パナソニック、67キャップ)
SH 流大(サントリー、12キャップ)
SO 田村優(キヤノン、51キャップ)
SO 松田力也(パナソニック、13キャップ)
CTB 梶村祐介(サントリー、0キャップ)
CTB ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ、3キャップ)
CTB 中村亮土(サントリー、13キャップ)
CTB ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ、11キャップ)
WTB 福岡堅樹(パナソニック、27キャップ)
WTB ヘンリー ジェイミー(トヨタ自動車、0キャップ)
WTB 山田章仁(パナソニック、24キャップ)
WTB レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ、8キャップ)
FB 野口竜司(パナソニック、13キャップ)
FB 松島幸太朗(サントリー、30キャップ)
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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