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ラグビー コラム 2018年9月28日

京都産業大学、20年ぶり関西制覇へ初戦は同志社戦。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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一昨年3位、昨年2位、今年は……。関西制覇、日本一を目標に掲げる赤紺軍団は、今季も『FW(フォワード)が前に出てBK(バックス)が応える』ラグビーで他を圧倒する。

昨年の関西リーグは6勝1敗で準優勝。全勝対決で迎えた第6節・天理大戦は7-45と完敗を喫し、優勝を逃した。

大学選手権では法政大学に逆転勝利を収め、強さを発揮した。準々決勝では、2年連続明治大学撃破と4強入りを目論んだが、PG(ペナルティゴール)の差に泣いた。

研究を重ねたラインアウトでマイボールにする上田主将

今年こそは全国の頂点へ。その意思表示の一つが2015年ワールドカップ日本代表・伊藤鐘史氏のコーチ招へいだ。元日本代表の目からラインアウトの分析を重ね、より戦略的、理論的なプレーを確立。成功率も90%近くまで上がりセットプレーの強化を図った。

一昨年、昨年と連覇を果たしてきた関西大学ラグビー春季トーナメント。近畿大学を迎えた1回戦はCTB(センター)ヴァカラヒ・ジェイミー(日体大荏原)ら、1年生4人をスタメンが起用された。

チームに合流してから日は長くないが、上級生たちとうまく連携を取り、期待に応えた。中でも輝きを見せたのはSH(スクラムハーフ)の廣田瞬(天理)だ。正確なパスワークでボールを供給し、チームに勢いをもたらした。

準決勝の同志社大学戦、前半はWTB(ウィング)濱田将暉(4年・京都成章)が2トライを挙げ、12-14と接戦を繰り広げた。しかし、その後は追加点を挙げることができず、大きく突き放されて12-42でノーサイド。決勝に駒を進めることはできなかった。

試合後、上田克希主将(4年・東海大仰星)は「(自分たちの)強みを強みにできていなかった」と振り返り、「FWが前に出る意識をしっかり持たないといけない」と気を引き締めた。

春の近大戦でのスクラム。スタメン起用の廣田が飛躍

春季の課題はこれまで武器としていたスクラムだった。昨年までチームを支えた両PR(プロップ)が卒業。抜けた穴を埋めるのは簡単ではなかった。春から試行錯誤を重ねながらスクラムを強化。

夏合宿を経て、「ここ数年で一番スクラムを組んでいる年」と元木由記雄HC(ヘッドコーチ)が胸を張るほど時間をかけて取り組み、強化を図った。両PRは今春から鍛え上げられた岡留圭吾(常翔学園)、松本幸志郎(東福岡)ら最上級生がポイントとなってくる。

また、ラインアウトでも練習の成果を発揮したい。そのラインアウトで存在感を示すのが、伊藤コーチの実弟である鐘平(3年・札幌山の手)だ。

5月には関西学生代表に選出され、ニュージーランド学生代表戦にスタメン出場。自身初のコーラーを務め、リーグではライバルとなる関西の精鋭たちを引っ張った。その経験を活かし、赤紺戦士たちを頂点に導く。

FWだけではなくBK陣にも力がある。濱田だけでなくCTB田畑凌(4年・報徳学園)、ニコラス・ホフア(2年・札幌山の手)らが快足と鮮やかなステップでトライを奪いにかかる。SO(スタンドオフ)は山内凌雅(関大北陽)と中村悠人(東海大五)の3年生コンビがポジション争いにしのぎを削り層は厚い。

リーグ開幕戦は伝統的にライバルとされている同志社大との一戦。昨季のリーグ戦は73-19で大勝を収めたが、春は悔しい敗戦。これまでの結果を受け止めどのような試合を見せるか。鍵を握るのは今まで以上に時間を費やした、強みのセットプレーだ。

タレントの揃う同志社大のBKに対してディフェンスで動きを封じ込めることも重要だ。昨年の大学選手権準々決勝・明治大戦のようなディフェンスを展開できれば試合の流れを引き寄せることができる。

武田知大(4年・尾道)、横山尚樹(4年・常翔啓光)城間賢(2年・御所実)らFL(フランカー)陣にも注目したい。20年ぶりの関西制覇へ。9月30日、赤紺戦士たちの戦いが幕を開ける。

京都産業大学と同志社大学の対戦は、9月30日(日)午後1:53からJ SPORTS 3で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文/写真:山内美優(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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