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心地よい夜風のなか、手に汗握る熱戦が展開された。
8月31日(金)開幕のトップリーグは第2節。9月7日(金)、東京・秩父宮ラグビー場では、0勝1敗のNTTコミュニケーションズ シャイニングアークスと、1勝0敗のサントリーサンゴリアスが激突した。
開幕節で神戸製鋼に7点差(27-34)で惜敗したNTTコムと、トヨタ自動車と2点差(27-25)の大熱戦を演じたサントリー。
ともに接戦からスタートした両軍は、9029人が集った金曜のナイトゲームで、ふたたび熱闘を演じた。
序盤はサントリーペース。ボールを保持し、日本代表SH流大の配球から、ハイテンポかつ圧力の高いアタックを仕掛ける。
ディフェンスに回ったNTTコムは前半3分、11分と、それぞれオフサイド、ノットロールアウェイの反則を犯し、2PG(ペナルティゴール)により計6点を失う。
NTTコムのFL金正奎キャプテンが「オフサイドの部分で、1メーターすこし下がるであるとか、そういう小さな積み重ね。そこがサントリーさんとの差」と語るなど、この日のNTTコムは規律に苦しんだ。
さらにサントリーは前半13分、CTB梶村祐介が相手DFの間隙を突いてインゴールへ突進。1年前は明大のジャージーを着ていたゴールデンルーキーが、記念すべきトップリーグ初トライ。明大の先輩であるSO田村煕のゴールも成功し、13-0とした。
サントリーのSH流キャプテンは、序盤の好スタートなどについて「ダイレクトにアタックすれば、ディフェンスが広いNTTコムさんに良いアタックができた」と振り返った。
しかしサントリーのリズムを寸断したのが、NTTコムのスクラムだった。
NTTコムのPR上田竜太郎はこの日のスクラムを「なかなか(相手と)合わなかった」と振り返ったが、序盤でチームを前進させたのはスクラム戦によるペナルティ。
NTTコムで5年目のロブ・ペニーHC(ヘッドコーチ)は「2年前はサントリーにスクラムでボコボコにやられました」と過去対戦を振り返った。しかし近年成長したスクラムで、この日は幾度もチームを前進させた。
前半31分には、スクラムでペナルティを奪ったのち、SH鶴田諒がクイックリスタート。最後はそのPR上田がインゴールに押し込んで5点を返した。
NTTコムは前半ロスタイムにもPGで3点を追加。前半は13-8とサントリーがリードして折り返した。
サントリーは後半9分にPG加点による3点を失うが、2点差(13-11)に迫られていた後半17分、ふたたびルーキーが輝いた。
NTTコムは反則の繰り返しによりFL金キャプテンをシンビン(10分間の一時退場)で欠く状態。
するとサントリーは相手ゴール前スクラムから連続攻撃を仕掛け、CTB梶村がタックラーを振り解いて力強くトライラインの先へ。
サントリー指揮官の沢木敬介監督が、公然と日本代表入りの展望を語る若き才能が、この日2トライ目(ゴール成功)をスコア。サントリーが20-11と突き放した。
しかし後半27分、シンビンが解けたFL金キャプテンと入れ替わるように、サントリーのFLツイ ヘンドリックがラインアウトでの危険なブレーでシンビンに。
するとNTTコムは後半33分、相手ゴール前でのラックのターンオーバーから、最後は途中出場のブラッキン・カラウリアヘンリーがトライ。FB小倉順平のゴール成功で2点差(18-20)に迫った。
しかしNTTコムは後半38分にふたたび反則の繰り返しにより、この日2度目のシンビン。苦しい展開を強いられ、最後はSH流キャプテンがボールを蹴り出し、2連覇王者が20-18で開幕2連勝とした。
NTTコムは開幕2連敗も、2試合連続で「7点差以内の負け」によるボーナスポイント「1」を獲得。
指揮官のペニーHCは試合後の第一声で、「コーチングスタッフ、マネジメント全員が、選手たちのプレーを誇りに思っています」と語った。
「攻撃し続ける姿勢を示すことができました。結果は残念でしたが、そこのゴールは達成することができました」と手応えを掴んだ様子。NTTコムの次戦は9月15日(土)、京都で行われる豊田自動織機戦となる。
勝利したサントリーは、2試合連続の2点差勝利。こちらは対照的に厳しい態度の沢木監督は「プレーでまだまだ甘い部分がある。自分たちがどうなりたいかを考えること」
「(次戦で戦う)神戸さんは1週間空いていますが(北海道で開催予定だった第2節宗像サニックス戦は地震の影響で中止)、それがハンデになるかどうかは、自分たちの準備にかかっていると思います」と次戦を見据えた。
サントリーの次戦は9月14日(金)。ふたたび東京・秩父宮で、1勝0敗の神戸製鋼を迎え撃つ。
2連覇王者サントリーが、2試合連続で2点差辛勝――。なにやら“群雄割拠の戦国時代”の到来すら予感させる今季トップリーグ。
リーグ戦はすでに残り5試合。1試合1試合から目が離せない。
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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