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9月9日(日)、早稲田大学の関東大学対抗戦がいよいよ幕を開ける。その初戦は筑波大学。初戦にして対抗戦の命運を左右しかねない大きなヤマ場を迎えることになった。
春シーズンは結果が出ずに苦しんだものの、夏のオープン戦では帝京大学に勝利を収めるなど、着実に成長曲線を描きつつある。いざ、10年ぶりの『荒ぶる』奪還へ。勝負の秋がいよいよ始まる。
筑波大戦で命運を分けるのは言うまでもなくセットプレーだ。「筑波大のセットプレーは本当に上手い」(佐藤真吾主将、スポ4=東京・本郷)との言葉通り、早大は筑波大のセットプレーに苦しめられているのは事実で、関東大学春季大会に対戦した際も、早大のマイボールラインアウト成功率はわずか50%にとどまっている。
実際、今季のここまでの戦いではセットプレーは課題の一つとして挙がっている。
スクラムでプレッシャーを受けて、ペナルティーを献上してエリアを進められたり、ラインアウトでも球出しが遅れた結果、その後のアタックで押し込まれたり、ミスが出てしまうケースが散見されているのだ。
まずは確実にマイボールをキープし、ミスなくタレントの揃ったBK(バックス)陣のアタックにつなげていきたい。
筑波大とは関東大学春季大会でも対戦し、21-38で敗れた。特に前半は0-24と大きく差を広げられてしまった。
このとき、敗因となったのがアタックでのミスの多さ。ミスから切り返され、一気に筑波大にゲインを許した結果、被トライに結びついてしまったのだ。
一方、後半はSO(スタンドオフ)岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)のキックを中心にエリアマネージメントで優勢に立った結果、得点を重ねられたことも事実。
春シーズンからアタックの際はエリアマネージメントの部分を重要視しており、いかに敵陣でプレーする時間を長くできるかも勝負のカギを握ることになりそうだ。
春の筑波大戦後に相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)も、「今後の(試合で)1、2点を分ける展開となったときにミスが勝敗を分けると思います」と語っている通り、接戦が予想されるこの試合では、まさに一つのミスが勝敗を分けかねない。
ここまで早大はミスやペナルティーの多さが課題として挙がっているだけに、精度の高いプレーを80分間継続させたいところだ。波に乗って今後のシーズンを戦うために。まずは初戦、落とすことは許されない。
ラグビー関東大学対抗戦の開幕戦、早稲田大学vs.筑波大学の試合は、9月9日(日)午後2:50から、J SPORTS 4で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。
文:新開滉倫、写真:千葉洋介、萩原大勝(早稲田スポーツ)
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