人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2018年9月7日

帝京の連覇を阻めるか、早慶明の伝統校が挑む。ラグビー関東大学対抗戦のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

◆日本体育大学:序盤の上位校との戦いがカギ

伝統的にランニングラグビーを持ち味としている日本体育大学は、昨年は、レスリング部の指導の下、フィジカル強化が実り、2勝5敗で6位だった。

今年は、昨年度以上の勝利数と、5位以内に入って大学選手権出場を目標に掲げ、「直向き」というスローガンの下、グラウンド内外でラグビーと向き合う生活をし、どのチームより走り勝つラグビーを目指している。

中心選手はBKでは主将のFB中野剛通(4年)、CTB石田大河(3年)、そしてFWでは副将のPR橋耕太(3年)だ。また、今年から系列校から初めて外国人留学生3人が加わった。特に飛び級でU20日本代表でも活躍した豪快なランが魅力のルーキーCTB/WTBハラトア・ヴァイレア(柏日体出身)には期待がかかる。

秋廣秀一HCが「まだ外国人選手3人は部内で競争させている段階です」と言うとおり、試合出場までには少し時間がかかりそうだが、活躍が楽しみだ。序盤は昨年の上位校との対戦が続くが、1つでも2つでも白星を重ねることができるか。

◆青山学院大学:1994年以来の大学選手権出場を目指す

青山学院大学は、昨年は成蹊大学にしか勝利できず7位に終わり、入替戦でどうにか勝利し、残留を決めた。今年からOBの大友孝芳監督が就任、「基本的にはFW、BK一体となって、テンポを速く、つないで外で取り切りたい」というアタッキングラグビーを標榜している。

中心選手は東福岡出身の主将FB野恭二(4年)とSH古賀駿汰(4年)で、アタックをリードする。FWは副キャプテンのNO8橋昂大(4年)、PR鈴木健也が引っ張る。

他にも「身体が強くフィットネスもある」と大友監督が期待をかける成長著しいLO今野光樹(3年)、そして、ルーキーながら春から試合に出場しているFL中谷玲於(京都成章出身)も激しいタックルで、すでに指揮官の信頼は高い。

スローガンは「tough choice」と掲げた。5位以内=大学選手権出場を目指し、日々練習に精を出している。

◆成蹊大学:「打倒・日体」、5年ぶりの対抗戦Aでの勝利を

一昨年、昨年も対抗戦で勝利できず、入替戦に回ったが残留した成蹊大学。過去2年、対抗戦Aグループに在籍しているが、1勝もできていなかったため、今年は「打倒・日体」を掲げた。「より具体的な目標を設定しました」(池田元監督)。

今年のチームスローガンは「ゲイン」。アタックでもディフェンスでもゲインラインの攻防を意識するラグビーを標榜している。特にディフェンスから流れを作ることをテーマに、例年以上にフィジカル強化を図ってきたという。

FWではキャプテンのHO古市龍馬、PR鈴木瑛敬(ともに4年)を中心に、NO8原島航佑(4年)、FL阿部卓朗(3年)の2人が特に身体を張ったタックルでチームに貢献する。BKでは決定力の高いFB(フルバック)神田圭大(3年)が鍵を握る。

また、ルーキーでは春5試合に出場したSH諸藤陸(茗渓学園出身)を筆頭に、CTB鈴木大之(幕張総合出身)、FL金子知史(伊奈学園総合出身)、NO8荒川紘章(佐野日大出身)らがメンバーに絡んできそうだ。

ターゲットとなる日体大戦は12月2日の最終戦だ。そこまでに約50人の部員一体となってチーム力を上げていきたい。

*****

9月9日(日)に開幕し、最終戦は12月2日(土)、そして入替戦は12月9日(土)に行われる。

今年も対抗戦7連覇中の帝京大学が栄冠に輝くのか、それと帝京大学に春と秋に勝利している明治大学、創部100周年を迎えた早稲田大学、そしてルーツ校の慶應義塾大学が覇権を奪還するのか。

また、今年の対抗戦は5チームが大学選手権に出場できるため、5位争いも熾烈となりそうだ。

いずれにせよ、今年の対抗戦は注目試合、みどころの多い試合が目白押しで、ファンも大いに楽しめること間違いないだろう。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ