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ラグビー コラム 2018年7月20日

いよいよトップ8によるプレーオフ開幕!スーパーラグビー 準々決勝の見どころ(その2)

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビー2018プレーオフの準々決勝は7月20日、注目のハリケーンズ対チーフスのニュージーランド(NZ)対決から始まる。前回のコラムで先に行われる2試合について書いた。今回は、第3試合のワラターズ対ハイランダーズ、第4試合のライオンズ対ジャガーズを紹介したい。

イズラエル・フォラウ

ワラターズのイズラエル・フォラウは今シーズンのハイランダーズ戦で2トライで勝利に貢献

7月21日、シドニーでは、オーストラリアカンファレンス1位のワラターズが、NZカンファレンス4位のハイランダーズを迎え撃つ。両者は5月19日に対戦し、ワラターズが41-12で快勝している。この試合ではワラターズの攻撃力が上回り、WTBタンゲレ・ナイヤラヴォロ、FBイズラエル・フォラウが2トライずつをあげた。しかし、今回も同じように行くとは考えにくい。総合順位ではハイランダーズが下だが、ワラターズをひとつ上回る10勝をあげており、オーストラリアで行われた最近10試合で8勝と、アウェイを苦にしていない。ワラターズも今季はブルーズ、クルセイダーズ、チーフスのNZ勢に敗れており、今回は僅差勝負になりそうだ。

ワラターズは、最終節から先発で1名の変更のみ。右WTBで23歳のアレックス・ニューサムが出場する。この他のBKラインはSOバーナード・フォーリー、CTBカートリー・ビール、WTBナイヤラヴォロ、FBフォラウなどベテランが並ぶ。前節、キープレーヤーを休ませたハイランダーズは、SHアーロン・スミス、FBベン・スミス、NO8ルーク・ホワイトロックらのオールブラクスが戻った。互いに万全の布陣での戦いだ。ハイランダーズとしてはワラターズに対して、スクラム、ラインアウトのセットプレーの獲得率をいかに上げることができるかが勝利のカギだろう。

同日、南アフリカのヨハネスブルグで開催されるのが、南アフリカカンファレンス1位のライオンズと同2位のジャガーズの一戦だ。2シーズン連続準優勝のライオンズは、今季は9勝7敗と苦しんだ。一方のジャガーズは参戦3年目にして初のプレーオフ進出を決めた。両チームは今季2度対戦して1勝1敗。47-27、35-49と点の取り合いになった。

ライオンズは最終節のブルズ戦勝利から2名の変更。SHロス・クロニエ、WTBアピウェ・ディアンティが先発する。キャプテンのNO8ワーレン・ホワイトリーがNTTドコモレッドハリケーンズでプレーしたほか、SOエルトン・ヤンチース(元NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)、WTBルアン・コンブリンク(近鉄ライナーズ)ら日本でもお馴染みの選手が多い。181センチの小さなFLクワッガ・スミスは7月に入ってヤマハ発動機ジュビロ入りが明らかになった。底知れぬスタミナで動き回るプレーは必見だ。ライオンズは今季、勝ち星は伸びなかったものの、トライ数「77」はクルセイダーズと並んで1位。ディフェンス突破も432で1位と攻撃力は高い。

アグスティン・クレービー

ジャガーズは初のプレーオフで勝利なるか

対するジャガーズは初のプレーオフだが、進出が決まっていた最終節のシャークス戦では主力の大半を休ませていた。アルゼンチン代表キャプテンのHOアグスティン・クレービー、SOニコラス・サンチェスらが先発復帰し、最強メンバーでライオンズに挑む。FBエミリアノ・ボフェッジの変則的なステップワークはライオンズを苦しめるだろう。僅差勝負になりそうだ。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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